【Chathub】ChatGPT、Gemini、Claude 2に同時に質問できる!最強Chrome拡張の使い方〜実践まで
みなさんは会社の業務にChatGPTやGoogleBardなどの生成AIを活用していますか?
企業のあらゆる業務に活用できる生成AIは最強に便利なツールである一方、1つのツールだけに頼りすぎるとハルシネーション(あたかも真実のようにウソをつくこと)に直面することがあります。
しかし「ChatHub」という神ツールの登場により、生成AIの弱点であるハルシネーションは格段に見抜けやすくなりました。
この記事では、ChatHubの概要や設定方法、使い方などを詳しく解説していきます。
おすすめの業務活用もご紹介しているので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
なお弊社では、生成AIツール開発についての無料相談を承っています。こちらからお気軽にご相談ください。
ChatHubとは?
ChatHubとは、複数のチャットボット(対話型AI)に同時に質問ができるCromeの拡張機能です。
ChatHubの最大の特徴は、1度の質問で複数のチャットボットから回答を得られる点です。ChatGPTやBingAI、GoogleBardなど複数のチャットボットの回答を比較できるため、より正確な情報を得られます。
ChatHubはオープンソースなので、自分で他のチャットボットを追加することも可能です。
なお、同じく対話型AIを活用した「Perplexity AI」について知りたい方はこちらをご覧ください。
→【Perplexity AI】生成AIを組み込んだ対話型検索エンジンの使い方、特徴や有料プラン、LLMを解説
ChatHubを使ってみよう
では実際にChatHubを使って回答を比較してみましょう。
以下で、インストール後の設定方法や使い方を解説していきます。
ChatHubのインストール方法
まず、以下のリンクからChatHubをインストールします。
インストール後、拡張機能を開いて使いたいチャットボットを選択し、全て「Webapp」モードで使用します。
「All-in-One」を選択すると、複数のチャットボットに質問ができるようになります。
ChatHubの使い方
使い方はいたってシンプルです。
使いたいチャットボットを選択し、質問を入力します。
無料版の場合は1度に質問できるチャットボットは2つ、有料版(プレミアム)の場合は最大9つまで同時に質問できます。
プレミアムは1度の購入で永久的に使えるので、ツールの有益性を考えると35ドル(日本円約5,250円)で購入できるのはかなり安いかもしれません。
それでは実際に質問して回答を比較してみましょう。
質問1.日本の総人口
1つ目の質問は、「2021年1月時点での日本の総人口」です。
ChatGPTとGoogleBardを比較してみました。
パッと見て分かるようにBardの方がより細かく解説してくれています。
総務省統計局の発表によると、2021年1月時点での総人口は1億2557万人となっており、どちらも大きくずれてはいないものの、やや正確性に欠ける回答でした。
質問2.箱根駅伝の順位
2つ目の質問は、「2023年の箱根駅伝の順位」です。
GoogleBardとBingAIを比較してみました。
Bardは表形式の回答や総合タイムの記載など、視覚的にも分かりやすく回答してくれています。しかし、順位の1~3位までは合っていますが4位以降は不正確なので、Bardを使用する時は必ずファクトチェックをするのが良さそうです。
Bingは全体の順位ではなくトップの情報のみなのが残念ですが、情報のソースを提示してくれているため回答の精度が高いことが分かります。
出力スピードを比べてみた
ChatHubは複数のチャットボットに同時に質問できるため、それぞれの出力スピードの比較も可能です。
今回は、ChatGPTとBardで出力スピードを比較してみました。
ChatGPTは回答が終わるまでに12秒ほどかかり、Bardは10秒あたりで一気に回答が返ってきました。書き始めはChatGPTが早いですが、Bardは最終的に全ての回答を出すのが早かったです。
どちらも大差はありませんが、Bardの方が瞬時に全ての答えが返ってきたため体感的に早いなという印象です。
ChatHubを業務に活用する
ChatHubの機能は企業利用にも最適なツールです。
今回は、業務活用できる例を2つご紹介します。
アイデアの洗練
たとえば企画会議などで新しいアイデアを考える際、複数のチャットボットを活用してそれぞれにアイデアを出してもらうことができます。
無料版なら2つのアイデア、プレミアム版なら最大9つのアイデアを1度に出せます。それぞれのチャットボットが出したアイデアを、さらにA/Bテストを繰り返していけば、誰も考えつかないような最高のアイデアが生まれるかもしれません。
ビジネスメールの定型化
ChatHubにはプロンプトをテンプレート化できる「プロンプトライブラリー」という管理機能がついています。
顧客メールや社内メール、取引先とのメールなどのビジネスメールは定型化できるため、あらかじめプロンプトを用意してプロンプトライブラリーに保存しておけば、面倒な文章作成も一瞬で終わります。
なお、生成AIを活用した仕事術について知りたい方はこちらをご覧ください。
→【生成AI×仕事術】職場で神様扱いされる活用事例11選
ChatHubを利用する際の注意点
ChatHubを利用する際の注意点がいくつかあります。
まず、ChatHubを利用するためにはそれぞれのチャットボットにログインしておく必要があります。
次に、BingAIには会話の回数制限があり、Microsoftアカウントにログインしている場合は1ターン30回まで、未ログインの場合は10回までとなります。上限までいくと強制的に新しい会話に移行してしまうため注意してください。
最後に、チャットボットごとの回答が異なる場合、質問のし直しや自身でのファクトチェックが必要になり、納得のいく結果にいたるまで時間がかかることがあります。
なお、生成AIに事実を学習させる方法について知りたい方はこちらをご覧ください。
→【Llamaindex】ChatGPTを思い通りに改造できる!?月間20万ダウンロードツールの使い方から実践まで
ChatHubを活用しよう
この記事では、複数のチャットボットに同時に質問ができる神ツール「ChatHub」についてご紹介しました。
これまでは、複数のチャットボットにそれぞれ質問するのが面倒で結局使うのはChatGPTだけ、という方も多かったはず。
ハルシネーションを完璧に見抜けるわけではありませんが、それでもチャットボットの利便性は格段に上がります。
無料版でも十分な有用性があり、企業利用にもおすすめなので、気になる方はぜひ使ってみてくださいね!
最後に
いかがだったでしょうか?
弊社では
・マーケティングやエンジニアリングなどの専門知識を学習させたAI社員の開発
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・ハルシネーション対策AIツールの開発
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