お金も稼げるGPT Storeとは?使い方や収益化の方法、自作GPTsの作り方も解説

WEELメディア事業部AIライターの2scです。
みなさんは、OpenAI公式のマーケットプレイス「GPT Store」を利用していますか?
このGPT Storeは、各自で作ったGPTsを公開&マネタイズするためのサービスです。先にリリースされたGPTsについては、約2ヶ月の間に300万以上ものツールが公開されました!
肝心のGPT Storeのリリースは延びに延びていましたが、とうとう、2024年1月10日に、正式なリリースが行われましたね!
さらに、2024年5月29日からなんと無料版ユーザーにも開放されています!
当記事ではそんなGPT Storeについて、概要や使い方を紹介していきます。さらに同サービスでシェアできる、GPTsの概要・作り方・料金についても取り上げました。
完読いただくと、自作のGPTsでお小遣いが稼げるかも……
ぜひ最後まで、お読みくださいね。
自作GPTsを公開できる「GPT Store」とは
かねてより、話題になっていた「GPT Store」がリリースされています。まずはGPT Storeがどのようなサービスなのか、概要をみていきましょう!
話題になるもリリースが遅れていたGPT Store
GPT Storeは、自作のGPT搭載型AIツール(GPTs)を公開するためのユーザー向けサービスです。具体的には以下のような機能が含まれます。
● iOSでいうところの「App Store」のように、GPTsのシェアやマネタイズができる
● 利用人数に応じて収益が発生する
● GPTsが検索できるようになる
● 効率化 / 教育 / 娯楽など、カテゴリーごとにGPTsをサジェスト表示する
ただし、公開されていたのは構想だけで……
- 発表自体は2023年11月7日の「OpenAI DevDay」で、GPTsと同時
- リリースは同月末に予定されていたが、CEO退任騒動で延期に
以上の経緯により、リリースが遅れていました。※1
2024年1月10日に正式リリース!
米国時間の2024年1月10日、ついにOpenAIがGPT Storeを正式にリリースしました!
2025年6月現在、GPT Storeに実装されている機能は以下のとおりです。
- GPTsを検索する機能
- カテゴリー別のサジェスト表示
- GPTsのシェア
- 人気GPTのランキング表示
- よく使うGPTsのお気に入り登録
- 過去に使用したGPTの履歴を表示
ようやく、300万を超えるGPTsが検索できるようになりましたね。
さらに、アメリカでは2024年12月からGPT Storeでの収益化プログラムを開始しており、個人・法人のどちらであっても収益化のチャンスがあります!
2025年6月時点ではまだ日本や他の国はプログラムの対象外です。しかし、OpenAI は「将来的に対象地域を拡大したい」と明言しており、日本を含め参加範囲の拡充が期待されています 。
いずれ収益化が可能になるのを待ちましょう!
GPT Storeは日本語でも利用できる?
GPT Storeは日本語でも利用可能です。
画面表示が英語のままでも日本語入力で検索できますし、「Settings」の「Language」から「日本語」を選択することで、インターフェースそのものを日本語に変更することもできます。
また、GPT Storeに公開されているGPTsは、英語表示であっても日本語で利用可能です。最初のプロンプトに「日本語でお願いします」と入力することで、日本語の回答を得ることができます。
OpenAIは日本市場を非常に重要視しており、2024年4月にはアジア初の東京オフィスを正式に開設しました。※2
日本語に最適化されたGPT-4のカスタムモデルも発表されるなど、日本語への対応力は素晴らしく、ChatGPTやGPT Storeも日本人にとって利用しやすい設計になっています。
そんな期待のGPT Storeで公開される、GPTsはどのようなものなのでしょうか。まずはGPTsの特色から、みていきましょう!
そもそもGPTsとは?
ここからは、GPT Storeで公開されているGPTsについて、その概要をお伝えしていきます。まずはGPTsを作るためのサービスから、詳しくみていきましょう!
「GPT Builder」で簡単に作れる
GPTsは、ChatGPT Plusの「GPT Builder」上で作れるAIツールです。つまり厳密には……
- GPT Builder:GPTs作成用のサービス
- GPTs:上記で作られたAIツール
という定義づけがなされています。サービス側・GPT Builderの特徴としては……
● ノーコードでGPT-4搭載型のAIツールが作れる
● ツール作成に必要なのは、言葉のやり取りだけ
● GPT-4VやDALL-E 3の機能も使える
● ファイルやWebサイトを学習させることも可能
以上のとおり。誰でも簡単にGPTsが作れるようになっているんです!
プラグインとの違いは?
ChatGPT PlusにはGPTsと似たツールで、「プラグイン」というものがあります。こちらもAIツールといえばAIツールなのですが、GPTsとはコンセプトが違っていて……
- GPTs:生成AIそのものを内蔵したツール
- プラグイン:生成AIを補強する外付けのツール
このように、GPTsのほうがより高度なんです。GPTsとプラグインの具体的な違いについては、下表もご覧ください。
GPTs | プラグイン | |
---|---|---|
開発者の内訳 | ユーザーが主体 | IT企業・エンジニアが主体 |
開発に必要なスキル | 特になし(プロンプトの知識があるとベター) | 各種コーディングスキル |
ツールの内訳 | 自由な発想で作られたものが多い | 既存のサービスと連携するだけのものが多い |
使い勝手 | 一度に1つのGPTしか使えない | 1つのチャットルームで複数のプラグインが使える |
以上のとおりGPTsでは、誰でも気軽に扱える、という生成AIの強みが活かされています。まさに「OpenAIの虎の子」といったところでしょうか。
ここにGPT Storeが加わることで、OpenAIは今後ますます、盤石な体制を築いていくことでしょう。
ChatGPTとGPTsの違いは?
ChatGPTとGPTsは、それぞれ役割と機能が明確に異なります。
- 【ChatGPT】
ChatGPTは一般的な会話を行うためのAIチャットボットで、主に人間との対話を目的としています。ユーザーとの会話を通じて情報を提供したり、質問に答えたりするために最適化されています。 - 【GPTs】
GPTsは特定の目的に特化したカスタマイズ可能なAIツールです。ユーザーは特定の用途や業務に応じてGPTsを作成・利用できます。特定のタスクに特化した機能を持たせることができる、ChatGPTのカスタマイズ版です。
一般的な質問や会話にはChatGPT、ロゴデザインやコード作成など専門的なタスクにはそれに特化したGPTs、という使い分けができます。
なお、GPTsについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

GPTs・GPT Storeの利用料金は?
GPTs・GPT Storeは、2024年5月29日より無料プランを利用しているユーザーにも開放されました。
ただし、無料プランユーザーにはいくつかの制限が設けられており、GPT Storeの機能を全て使えるわけではありません。
GPTs・GPT Storeにおける無料プランユーザーと有料プランユーザーの違いを簡単にまとめました。
機能 | 無料プラン | 有料プラン(Plus以上) |
---|---|---|
GPT Storeへのアクセス | 〇 | 〇 |
公開GPTの閲覧 | 〇 | 〇 |
公開GPTの利用 | 制限あり | 無制限 |
カスタムGPT(GPTs)の作成 | × | 〇 |
各有料版の料金や特典については以下の表を参考にしてください。
料金 | GPT Storeでの特典 | |
---|---|---|
Plus | 月額20ドル | なし |
Pro | 月額200ドル | なし |
Team | 月額30ドル(年払いだと、月額25ドル) | – 入力のプライバシーが保たれる- GPTsの分析・管理機能が使える- ワークスペースでGPTを共有可能 |
Enterprise | 要問い合わせ | – 入力のプライバシーが保たれる- GPTsの分析・管理機能が使える- ワークスペースでGPTを共有可能 |
各有料版の利用料以外に、GPT Storeの利用における追加料金等は一切かかりません。
GPTsの作り方を手短に紹介!
ここからはChatGPT Plusに登録済みのアカウントを使って、GPTsの作り方を手短に紹介していきます。
まずは以下のリンクにアクセスして、ChatGPT Plusにログインしてください。
公式ページ:ChatGPT
ログイン後、画面左のメニューバーからGPTsをクリックします。
GPTsのトップ画面に移りました。ここの画面右上から「+Create」をクリックします。

するとGPTsの作成の画面が出てきます。ここから特化したい内容(ロゴデザイン、コード作成、4コマ漫画作成、SEOライティングなど)を自然言語で入力して、ChatGPTと会話しながら作成していきます。

GPTsを作る際には……
- GPTsの構想
- 会話の内容とスタイル
- 学習させたいファイル・Webサイト
- 細かな設定(Configure)
を画面左側に入力するだけでOK!最初から上記の全てを入力しなくても、構想内容から勝手に、GPT Builderが最適なGPTsを作ってくれます。
GPTsの名前やアイコン画像も作成して提案してくれますよ!気に入らなければ何度でも提案してくれます。
非常に簡単なので、ぜひ自分だけのカスタムGPTを作ってみてくださいね。
GPT Storeの使い方を紹介
GPT Storeの使い方についても、スクリーンショット付きで解説していきます!まずはGPT Storeへの入り方から、みていきましょう!
GPT Storeにアクセスする方法
まずはいつも通り、ChatGPTのトップページにアクセスしてみましょう!
公式ページ:ChatGPT
GPTsの作り方と同じく、ChatGPTトップ画面の左側メニューバーにある「GPTs」をクリックします。

こちらがGPT Storeのトップ画面です。上の赤枠でGPTsを検索することもできますし、下の赤枠のカテゴリーからGPTsを表示することもできます。

GPTsを検索してみる
ではさっそく、GPT Storeの検索機能を試してみます。「Search GPTs」と書かれたテキストボックスに文字を入れてみると、候補がたくさん表示されました!

お見事!Youtube関連のGPTsをたくさん表示してくれています。
また、キーワードだけにとらわれず、動画要約・文字起こし用のGPTs・AIで動画作成するGPTsなども表示してくれました。
サジェスト表示について
GPT Storeのトップ画面では、おすすめのGPTs(サジェスト表示)もカテゴリー別に確認できます。
ちなみに、サジェスト表示されるカテゴリーは……
● Top Picks / Featured:今週のおすすめGPTs
● Trending:今人気のGPTs
● By ChatGPT:ChatGPT開発チーム謹製のGPTs
● DALL-E:画像生成(ロゴ作成・画像返還…etc.)
● Writing:文章執筆(AI生成テキストの校正・SEO対策…etc.)
● Productivity:業務効率化(ファイル操作・検索…etc.)
● Research & Analysis:情報収集・翻訳・グラフ化…etc.
● Programming:コーディング・デバッグ・IT教育…etc.
● Education:知識やスキルの学習
● Lifestyle:旅行・ファッション・グルメ…etc.
このようにユーザー受けしそうな構成となっています。また、イチオシの「Top Picks」については……
2025年6月19日時点でのTop Picks
- SciSpace:2億8,700万件以上の論文に即時アクセスし、論文を高速に分析してくれるGPT
- Wolfram:計算、数学、化学、知識データベース、リアルタイムデータへのアクセスが可能なGPT
- Video GPT by VEED – Instant & Free AI Video Maker:テキストからAIで動画を作成・編集できるGPT
- Canva:プレゼン資料やSNS用の写真が編集できるGPT
以上のとおり、ハイクオリティなGPTsだけが厳選されていますね。
GPTsを収益化する方法を紹介!
ここからは、GPT StoreでGPTsを公開して収益化する方法を紹介していきます。まずは公開前に確認しておきたいOpenAIの規約について、詳しくみていきましょう!
各種ルールの確認
GPT StoreではOpenAIが設ける各ルールを満たしたGPTsのみ、公開が可能です。具体的には……
- Usage policies:禁止事項・追加の要求事項など、全般的な規約
- Brand guidelines:各GPTsの名づけのガイドライン
以上2つのルールを、最低限守らなくてはいけません。まずUsage policiesにおける禁止事項について、代表的なものを挙げると……
禁止事項
- 違法行為への流用
- 嫌がらせ・暴力的なコンテンツの生成
- 経済的損害につながりうる活動
- アダルトコンテンツの生成
- 無資格者による、資格を要するコンテンツの生成・共有
…etc.
以上のとおりです。他にも特定の用途では、追加の要求事項が課されます。
次にGPTsの名づけのガイドライン・Brand guidelinesについては以下をご覧ください。
【名づけのガイドライン】
● GPTsの機能に即した名前をつける
● GPTsの名前が「〜GPT」となるのは非推奨
● 無許可で商標・人名をGPTsに使うのはNG
「GPTsで収入を得たい!」という方は、以下の各規約に目を通しておきましょう!※2※3
作成者のプロフィール設定
自作のGPTsをGPT Storeに出す場合、作成者の身元情報を公開しておかなくてはいけません。
身元情報の公開については、アカウントの設定画面「Settings」から行えます。Settingsの「Builder Profile」を選択すると、GPTs周りの設定が行えます。

GPTsを公開する場合は、「Name(作成者名)」を設定するだけでOKです。
赤四角枠内の「Links(リンク先)」はそれぞれ任意で登録ができます。登録できるリンク先は以下の4つです。
- Webサイト
- Linedln
- GitHub
- X
認証済みドメインのWebサイトであれば、作成者名を登録しなくてもサイトリンクだけでGPTsの公開が可能です。
公開範囲の設定
GPT Storeに出品したい場合、GPTsの公開範囲を「GPT Store(全員に公開)」」に設定しておく必要があります。その際、カテゴリーを選択するのも忘れずに!

公開範囲の変更については、GPTsの設定画面からいつでも変更が可能です。変更する場合は、GPT Storeトップ画面右上の「My GPTs」をクリックします。

赤枠の鉛筆マークをクリックすると、GPTsの作成・編集画面に移行します。

画面右上の「Share」をクリックすると、公開範囲の設定が行えます。

GPT Storeに出す前に、公開範囲が「GPT Store(全員に公開)」」に設定されているかを確認しておきましょう!そうすれば、日本でも収益化プログラムが始まった際にGPTsを収益化することができるようになるはずです!
なお、おすすめの人気GPTsについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

GPT Storeを利用する際の注意点
GPT Storeを利用する際には以下の2つのことに注意しましょう。
- ChatGPTの有料プランに加入する必要がある
- 実名公開のリスク
それぞれ詳しく解説します。
ChatGPTの有料プランに加入する必要がある
GPT Storeを利用するには、ChatGPTの有料プランに加入する必要があります。無料プランでもGPT Store自体にアクセスはできますが、他のユーザーが作成したGPTsの利用には制限があります。
また、オリジナルのGPTを作成することもできません。
月額20ドル(約3,035円)を支払うことで制限なくGPT Storeをフル活用できます。有料プランに加入することで、最新のGPTモデルの使用も可能です。
実名公開のリスク
作成したオリジナルのGPTを公開する際、特に設定を行わないと作成者名が実名で表示されることになります。これを避けるためには、認証済みドメインのウェブサイトを登録するか、作者名を変更する必要があります。Webサイトを持っている場合、ドメイン名を設定することで「By ~.com」と表示されるため、より安全にGPTsの公開が可能です。
いずれ収益化プログラムが日本も対象となった場合に、作成したGPTsはGPT Storeに公開されていることが最低条件です。公開する前に必ず作者名の変更、または認証済みドメインのWebサイト登録を行いましょう。
GPT Storeに関するよくある質問(FAQ)
ここでは、GPT Storeに関するよくある質問をご紹介します。ぜひ参考にしてください。
GPT Storeの登場で、ChatGPTはますます人気に!
当記事では、2024年1月10日にリリースされた「GPT Store」について紹介しました。以下でもう一度、GPT Storeついて振り返っていきましょう!
【GPT Storeの機能】
- GPTsを検索する機能
- カテゴリー別のサジェスト表示
- GPTsのシェア
- 人気GPTのランキング表示
- よく使うGPTsのお気に入り登録
- 過去に使用したGPTの履歴を表示
- 自作GPTsの収益化(2025年6月時点ではアメリカのみ対象)
以上の特徴をもつGPT Storeは、GPTsの話題を一段と盛り上げてくれそうです。
2024年5月から無料版にもGPT Storeが解放され、無料ユーザーも制限付きでGPT Storeの利用が可能になりました!
ただし、GPT Storeを制限なく利用できるのは、以下の有料ユーザーのみです。
- ChatGPT Plus:一般向け、月額20ドル
- ChatGPT Team:一般以上企業未満のチーム向け、月額30ドル
- ChatGPT Pro:研究者向け、月額200ドル
- ChatGPT Enterprise:企業向け(費用は要問合せ)
いずれは日本も収益化プログラムの対象になる予定ですので、気になる方はぜひChatGPT Plusに登録してみてくださいね!

生成系AIの業務活用なら!
・生成系AIを活用したPoC開発
・生成系AIのコンサルティング
・システム間API連携
最後に
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