AKOOLとは?できることや商用利用、使うときの注意点を徹底解説
自社製品を訴求するために目を引くようなコンテンツを作りたいと考えている企業は多いでしょう。
しかし、画像や動画編集スキルが必要だったり、外部に依頼すると高額な外注費がかかってしまうため依頼することを悩んでいるなど、それぞれの企業で悩みは様々ですが、コンテンツ作成に着手できない企業は少なくありません。
そんな時に活躍するのが、AKOOLという画像や動画に特化したAIツールです。
この記事では、AKOOLの概要や使い方について解説しています。使い方の章では画像を用いながらわかりやすく解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
AKOOLとは
AKOOLとは、画像や動画に特化した生成AIです。性能の高さやできることのバリエーションが多いことから人気があり、世界中で100万人以上が利用しています。
特に動画や画像に写っている人物の顔を交換するフェイススワップが有名です。出力される画像や動画のクオリティの高さに加えて、操作も簡単なので誰でも手軽に利用できるAIツールといえるでしょう。
また、WEBブラウザ上で利用するAIツールなので、面倒なダウンロードや細かい初期設定が不要かつ、端末のスペックが低くても利用できる点も人気であるポイントの1つとなっています。
なお、画像生成AIについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
AKOOLでできること
前述した通り、AKOOLは画像や動画に特化した生成AIですが、いったいどのようなことができるのでしょうか。
次に、AKOOLでできることについてご紹介します。
フェイススワップ
フェイススワップとはその名の通り、画像や動画内の人物の顔を入れ替える機能のことです。通常、別の人物画像と顔の入れ替えを行うと、撮影環境や角度が異なるため不自然な仕上がりになってしまうことが大半です。
しかし、AKOOLを利用すれば顔の角度や表情などが異なっていても違和感なく合成することができるだけではなく、画像内に複数人写っている場合でも同時に複数人の顔を入れ替えることが可能です。
アバター生成
AKOOLを使えば、動画内でアバターを生成することが可能です。アバターの生成方法も簡単で、もともと用意されているテンプレートを使えば、難しい設定をせずとも追加が可能ですし、テンプレートとして用意されているアバターも本物の人間のようにリアルで、どれも高画質なものばかりです。
さらに、テンプレート以外に自分で用意したデジタルアバターも使用可能で、多様なアバターを作成できます。
ストリーミングアバター
2024年10月4日現在ではベータ版としての公開となっていますが、AKOOLにはストリーミングアバターというリアルタイムでAIアバターに会話させることができる機能があります。
AIアバターへの指示はテキスト入力だけではなく音声入力にも対応しているため、正式リリースがされれば、顔出しをせずにライブ配信などを行うAIライバーが誕生することも予想されます。
音声翻訳
AKOOLには、アップロードした動画の音声を翻訳する機能が搭載されています。この機能のすごいところは単に音声を翻訳するだけではなく、翻訳した後の言語に合うように口の動きをAIが編集する「Lip-sync」機能があるところです。
Lip-syn機能を利用するかしないかは任意で選択できますが、Lip-sync機能を利用することでよりリアルで違和感なく翻訳した動画を生成することができます。
トーキングフォト
AKOOLを活用すれば、任意の人物画像に話をさせることができます。
こちらの使い方も簡単で、話をさせたい人物画像をアップロードした後にテキストで話してほしい内容を打ち込み、ボタンを押すだけでトーキングフォトを作成できます。
話し言葉に合わせた口の動きだけではなく、瞬きも追加してくれるのでより自然でクオリティの高いトーキングフォトを作成できます。
画像生成
AKOOLは元々ある画像に手を加えるだけのツールではなく、その他画像生成AIのように画像を生成することが可能です。
画像の生成方法も、テキストプロンプトから画像を生成するText to Imageと、画像とテキストプロンプトを入力して新しい画像を生成するImage to Imageの2つの方法から生成ができます。
背景変更
写真撮影をした際に、背景にたくさん人が写ったり、見栄えが良くないものが写ってしまう場合がありますよね。そんな時に役立つのが背景変更機能です。
背景を変更したい画像をアップロードし、テンプレートとして用意されている背景を選ぶだけで簡単に背景を変更できます。
変更できる背景画像はテンプレート内のものだけではなく、テキストプロンプトから合成したい背景を生成することができるので、明確にイメージが決まっている方はテキストプロンプトから背景を作成することで、オリジナルな画像を作ることができます。
ビデオ作成機能
AKOOLのビデオ作成機能とは、テキストや画像から動画を作る機能ではなく、元々ある動画の中身の一部をAIを使って編集する機能です。
動画内の音声は画像のようにテキストとして表示され、任意の箇所を変更できます。音声の変更箇所については、関数を入れてその関数に対応したExcelファイルをアップロードすることで、何パターンもの動画を瞬時に作ることができます。
この機能を使えば、営業メールなどを送る時に送信先の人物に合わせた内容の動画を大量に作ることができるため、より効果的な営業活動を行える可能性があります。
AKOOLの使い方
次にAKOOLのログイン方法とフェイススワップの使い方を画像を用いて紹介します。
ログイン方法
まずは、AKOOLの公式サイトにアクセスします。
アクセスすると、上記の画面に移動するので、右上の「Login」をクリックします。
クリック後は、上記のような画面が表示されます。AKOOLは「Googleアカウント」「Discordアカウント」「メールアドレス」の3つの方法でサインインができますが、今回はGoogleアカウントを使用します。
初めての利用の方でも、Googleアカウントを利用する場合は「Sign in with Google」をクリックします。
画面が進むと、AKOOLで利用するGoogleアカウントの選択画面になるので、利用したいGoogleアカウントを選択してください。
アカウント選択後は確認画面に移行するため、画面左側の赤枠部分に選択したアカウント情報が表示されていれば、「次へ」をクリックします。
その後、上記の画面に遷移し赤く塗りつぶしてある部分に、アカウント情報が表示されればログイン完了です。
フェイススワップの使い方
先ほどの画面の中に「Face Swap」があるので、クリックします。
フェイススワップのページに移動したら、「Choose file」から顔を変更したい画像をアップロードします。
画像のアップロードが完了すると上記のような設定画面に移動します。(今回はフリー画像を利用しています。)
操作も簡単で、画面右側の青枠内で入れ替えたい顔を選択します。テンプレート画像ではなく、入れ替えたい画像がある場合は青枠内の「+」の部分から好きな画像をアップロードできます。
次に、黄色枠内の「Re-age」で出力後の人物の年齢を変更することができます。前後30歳までは変更できるため、希望の年齢に合わせて設定してください。
各種設定が完了したら、画面右下にある「High Quality Face Swap」をクリックすれば、作業は完了です。
出力された画像は、画面右上の「Result Library」から確認できます。
AKOOLの料金プラン
2024年10月4日現在の料金は上記の通りです。
無料のBasicプランでもある程度の機能が利用できますが、出力後の動画や画像に透かしが入ってしまうため、業務利用等で使用したい場合はProプラン以上に加入する必要があります。
基本的にPro以上のプランに入ればできることは変わりませんが、下記のような違いがあります。
料金(年間) | 作成アバター数 | アップロード可能なファイルサイズ | アップロードファイルの最大画質 | 処理速度 | |
---|---|---|---|---|---|
Pro | 39ドル | 5個 | 300MB | 1080p | 高速 |
Pro Max | 79ドル | 10個 | 500MB | 4K | より高速 |
Studio | 350ドル | 50個 | 制限なし | 8K | 最速 |
このように、プランによって処理できるファイルの大きさが大きく変わるので、利用する際は処理したいファイルの大きさなどを確認した上でプランを選択しましょう。
AKOOLの商用利用
基本的にAKOOLで生成された動画や画像は商用目的の利用が許可されています。※1
しかし、AKOOL独自の基準と照らし合わせて不適切だと判断された場合は商用利用を制限する権限をAKOOL側が持っていたり、大規模なプロジェクトなどで利用する場合は、後々のトラブルに発展しないためにも、事前にAKOOLのサポートに確認を取った方が良いでしょう。
また、ユーザーに対して「商業的に利用する限定的な非独占的なライセンス」が付与されると明記されていることから、一定の制限があるので、必要に応じてAKOOLのサポートに判断を仰いだ方が良いでしょう。
AKOOLを使うときの注意点
AKOOL含め、画像や動画生成AIを利用する場合には、知らないうちに肖像権や著作権を侵害してしまう恐れがあります。そのため、利用する素材やAKOOLから出力された画像・動画などに法的な問題がないことを公開前に人の目で最終チェックをする必要があります。
また、前述した通り商用利用については許可されていますが、商用利用に関わる最終的な判断はユーザー側の責任となるので、生成されたコンテンツが法的に問題ないかの確認に加えて、出力されたコンテンツを利用して良いかの判断に困った時は、AKOOLのサポートに相談することをおすすめします。
なお、著作権フリーな画像生成AI「Adobe Firefly」について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
AOOKLを使いこなしてコスト削減
ここまでご紹介してきた通り簡単に画像や動画を作成できるAKOOLですが、残念ながら日本語表示には対応していないため公式サイトが全体的に見づらく、日本人ユーザーからは不便に感じるところもあるでしょう。
しかし、一部機能では日本語対応しており、今後のアップデートで日本語に対応していくことが予想されるため、使い勝手はさらに良くなる可能性が高いです。
また、画像や動画編集などの作業は経験が必要な場合が多く、外部の業者に依頼するケースも多くありますが、AKOOLを使いこなすことで自社内で作業を完結できるようになり、今までかかっていたコストや人的リソースを削減できるのでしょう。
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