無料版ChatGPTには回数制限がある?回数の上限やすぐに使える対処法を解説!
- 無料版のChatGPTには回数制限がある
- プロンプトはできるだけ詳しく、質問は繋げるようにして使うことで回数を節約できる
- 制限がかかった場合は、別の端末・IPアドレスでChatGPTを使ったり、他の生成AIを使ったりすることもおすすめ
ChatGPTには無料版と有料版があり、文字数や質問回数などに制限が設けられています。皆さんは、上限に達してしまい一定時間使うことができなかったという経験はありませんか?
今回は特に制限の多い、無料版ChatGPTの制限について解説していきます。また、対処法も紹介していますので、最後まで読んで参考にしてください!
無料版ChatGPTの「回数制限」について
無料版ChatGPTでは文字数や質問回数、アップロードの回数に制限があります。
①文字数の上限
無料版ChatGPTでは1回の質問につき入力文字数が約2000文字、回答文字数が約2048文字です。この文字数を超えると質問を送信できなかったり、途中で回答が切れることがあります。
文字数に「約」がついているのは、厳密には文字数ではなく「トークン数」で計算されているからです。トークン数とはChatGPTがテキストを処理する基本単位のことを指します。日本語の場合、ひらがなやカタカナ、漢字によってトークン数が変動するため、確定した上限文字数が公開されていません。
目安として、ひらがな1文字が1〜2トークン、漢字が1文字1〜3トークンです。ちなみに英語の場合は、1単語1トークンとなっており英語の方が多くの情報を入れて質問ができます。
②質問回数の上限
無料版ChatGPTへの質問回数の上限は、1分あたり最大60回です。ご自身が質問するときに他に利用しているユーザー数や回線の状況によって上下するため、あくまで目安の数字となります。
③アップロードの制限
ChatGPTではログインをすれば、画像やPDFをアップロードして、そのデータについて質問が可能です。無料版の場合、データのサイズが大きいと送信できなかったり、多くのトークンを使用するため質問数が減ったりします。
なお、ChatGPTのログイン方法について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
無料版ChatGPTの回数制限への対処法
どのようにしたら無料版ChatGPTでできるだけ多く質問ができるでしょうか。対処法を5つご紹介します。
直前のやり取りを引き継ぐ
ChatGPTは直前の質問内容と、次の質問の前後関係を考えて回答をしてくれるため、会話をしているようにやり取りが可能です。
例えば、A社に打ち合わせと会食の日程を決めるためのメールを送るために、文章をChatGPTに作ってもらったとします。
後日、打ち合わせと会食のお礼メールをChatGPTに作ってもらおうと思ったとき、下記の画面から依頼していませんか?
左端に、以前質問した時のやり取りが残っています。
該当のやり取りをクリックして中に入りそこで質問をすることで、前回の内容をChatGPTが分かるため、簡単な質問で欲しい回答を得られます。
このように、直前のやり取りを引き継ぐことで文字数を節約して質問ができます。
プロンプトは1回分に詰め込む
ChatGPTは一度の質問で欲しい回答が得られるとは限りません。欲しい回答が得られるまで質問を繰り返すと制限になってしまう可能性があります。そこで、プロンプトで明確な指示と十分な文脈を与えることで、より的確な回答を得ることが可能です。
例えば、おすすめのビジネス書を知りたいと思い、ChatGPTに質問するとします。
確かにおすすめの本は出てきましたが、本当に自分が読みたいと思う本が出てきたでしょうか。
なぜビジネス書を調べようと思ったのか、という理由があると思います。その「なぜ」の部分をプロンプトに入れることで本当にほしい情報を得られます。
そこでプロンプトを下記のように修正しました。
20代後半の中途採用の人に、成長し続ける思考を持ってほしいから、本を読んでもらいたい。著者が日本人のおすすめの本を3冊教えて
このプロンプトには、なぜおすすめの本を知りたいと思ったのかという理由や誰が書いた本か、冊数、など詳しい指定をすることで下記のような回答を得られました。
別の端末・IPアドレスからも利用する
ChatGPTの回数制限はIPアドレスが変わるとリセットされます。PC(Wi-Fi)で制限がかかった場合、スマホ(SIM回線)を使えばリセットされて利用できます。これにより、無料版でも2倍使えると言えるでしょう。
要約・翻訳は回数制限時に行う
GPT-4oとGPT-4o miniでは、要約や翻訳に差はあまりありません。そこで、GPT-4oで制限がかかってしまったときにGPT-4o miniで要約や翻訳を行うことがおすすめです。
こちらはGPT-4oで要約してもらった回答です。
続いて、こちらはGPT-4o miniで要約してもらった回答です。
回答の文章に違いがあるものの、要約のレベルは大きな差はないことがわかります。
他の生成AIチャットも併用する
ChatGPTから少し離れますが、制限がかかってしまい使えない時間に他の生成AIを使用する、というのも一つの手段です。AIの進歩が目覚ましい現在、ChatGPT以外にも優秀な生成AIが複数存在します。例えば、Bing・Claude・Gemini・PerplexityはChatGPTと同様の機能が使えるためおすすめです。
無料版ChatGPTの回数制限時に使いたい生成AIチャット
ChatGPTと同様の機能が使える生成AIを、一つずつご紹介していきます。
Claude
Claude 3.5 SonnetはAnthropic社が開発した生成AIモデルで、2024年6月にリリースされました。以前のClaudeシリーズや他の競合モデルと比較して、性能と効率性の両面で優れています。
Claude 3.5 SonnetはClaude 3.5 Opusに比べて処理速度は2倍に向上しており、複雑なタスクに迅速に対応可能です。また、Artifacts機能を搭載しており、この機能により、対話をしながらリアルタイムで視覚的なコンテンツを生成・編集ができます。
さらに日本語を含む多言語での自然な会話が可能であり、他の生成AIに比べてより自然な会話ができるようになっています。
なお、Claudeの最新モデルについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
Gemini
GeminiはGoogleが開発した次世代のマルチモーダルAIモデルであり、特に大規模なデータ処理能力に優れています。
Gemini 1.5 Proでは、最大100万トークンの入力が可能で、テキストや画像、音声、動画など複数のデータタイプを同時に処理可能です。
さらに、推論能力もGemini 1.5 Proは優れており、複雑な推論タスクも実行可能でコード生成やテキスト生成、データの抽出と生成などを行うことができます。
なお、Geminiについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
Perplexity
Perplexityは、AIを組み込んだ対話型検索エンジンです。開発元は元Google AI研究者が在籍するPerplexity AI社であり、2022年12月にリリースされました。利用者が入力した文章に対して、インターネット上の情報から回答を生成してくれます。
検索エンジンと言えば、GoogleやBingなど、表示されたサイトの中から情報を探すイメージがある方も多いのではないでしょうか。Perplexityは質問を入力するだけで、AIが回答してくれるため従来よりも利便性が高いといえます。
また、情報検索や難しい専門用語の解説などで活躍したり、研究者や学生などが論文検索する際にも利用可能です。
なお、Perplexityについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
Copilot
Microsoft Copilotとは、新しいAIプラットフォームであり、このアプリを使用すると自然言語を用いてWindowsの各種アプリの操作ができます。
その中でもCopilot in Windowstは、Windows11で個人が無料利用可能です。具体的には、開いているウィンドウを整理したりペイントアプリで画像の背景を削除したりなど、ビジネスや日常生活で役立つ多くの機能が実装されています。Copilot in Windowsは、必要に応じて無効化することも可能です。
さらに、Microsoft Copilotはユーザーのデータ保護を重視しており、高度なセキュリティ機能も備えています。
なお、Copilotについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
【裏技】個人で使うなら「GPT4FREE」もアリ
GPT4FREEは、研究者、開発者、AI愛好家が高度なAIモデルの機能と制限を調査する際の障壁をなくし、誰でも自由に無料でGPT4などの高性能なモデルにアクセスできるようにするために作成されました。
テキスト生成、チャットボット作成、言語生成、翻訳、コード支援など多様な用途で利用可能で、Pythonパッケージを介してインストールができます。GPT4FREEは、GitHubで51,000以上のスターを獲得するなど、大きな存在感を示し、大反響を呼んでいます。
なお、GPT4FREEについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
無料版ChatGPTを最大限活用しよう
今回は無料版ChatGPTの回数制限について解説しました。
プロンプトはできるだけ詳しく、質問は繋げるようにして使うことで一回の質問で欲しい回答を得られる可能性が高まります。制限がかかった場合は、別の端末・IPアドレスでChatGPTを使ったり、他の生成AIを使ったりすることもおすすめです。
ご紹介した回数制限の対処法や、他の生成AIの活用をしながら生成AIを業務効率化に活用してみてください。
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・システム間API連携
最後に
いかがだったでしょうか?
ChatGPTから得られる知見は、生成AIの運用効率を高めるカギとなります。ぜひ、今回の内容を自社のAI活用に応用できるか検討してみてください!
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