Claude(クロード)とは?ChatGPT・Geminiと並ぶ人気を誇る生成AIの実力を徹底解説

Claude クロード ChatGPT Gemini

ChatGPTGeminiと同じくらい人気のあるClaudeですが、それぞれの違いや特徴について詳しく理解している方は少ないでしょう。

そこで今回は、Claudeの特徴の紹介とChatGPTやGeminiとの違いについて解説します。Claudeの使い方や実際に使ってみた様子も詳しく解説しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

Claudeとは

Claudeとは、アメリカのスタートアップ企業であるAnthropic社が提供しているチャット型生成AIツールで、ChatGPTやGeminiに並ぶほど人気の高い生成AIツールです。

一部機能は有料版でしか利用できないものの、基本的に無料で利用できる点や直感的に利用できる手軽さ、文章生成能力の高さなどの理由から多くのユーザーが利用しています。

2025年4月16日には内部データとWEBデータの両方を検索・分析し回答する「Research」機能の追加やGmailやGoogleドキュメントなどといったGoogle Workspaceとの連携も行えるようになり、ますます便利になったことでさらに注目を集めています。

なお、最新モデルのClaude 3.7 Sonnetについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

Claudeの特徴

生成AIツールとして人気のあるClaudeですが、なぜChatGPTやGeminiと肩を並べるくらい人気が高いのでしょうか。

まずはClaudeの特徴について解説します。

膨大なデータを一度に処理できる

Claudeは、コンテキストウィンドウの容量が20万トークンなため、大容量の論文の資料や小説などといった長文のテキストなども一度に処理できる特徴を持っています。

例えば、GPT-4oのトークン数は12.8万トークンとClaudeに比べると少ないため、他の生成AIでは処理できないような膨大なデータを一度に処理したい時に適しています。

文章力が高い

生成AIで出力した文章は、AI特有の機械的な文章が生成されることが多く、人間から見ると少し不自然な文章になってしまうことがほとんどですが、Claudeは人の感情に沿った自然な文章を生成できるため、他の生成AIツールと比べて文章力が高いのが特徴です。

そのため、ブログ記事や議事録の作成、文章の要約などといった文章にまつわるタスクを実行する際に活躍します。

なお、Claudeの文章生成能力について詳しく知りたい方は、下記の記事も合わせてご覧ください。

Research機能で複雑な課題も解決できる

2025年4月16日に発表されたResearch機能を活用すれば、今まで解決できなかった複雑な課題も内部データとWEB上の情報を検索・分析することで回答を出力できるようになりました。

回答の出力時には、生成結果の透明性を高めるために情報元のソースの表示もされるため、生成された情報が正しいかどうかもすぐに確認することができます。

2025年4月17日現在においては、アメリカと日本、ブラジルのMaxプラン・Teamプラン、Enterpriseプラン加入者向けに早期ベータ版として公開されています。

Google Workspaceと連携ができる

Claudeは、GoogleカレンダーやGoogleドキュメント、Gmail、GoogleドライブといったGoogle Workspaceとも連携できるようになり、Google Workspace上にある情報やアプリと連携して利用することができます。

例えば、クライアントとの打ち合わせ日程を調整したメールから、打ち合わせ日時とクライアント名を抽出し、Googleカレンダーへ予定を入力したり、打ち合わせ時に出たアイデアをまとめたGoogleドキュメントとResearch機能を組み合わせて利用することで、新たなアイデアを創出することもできます。

ChatGPT・Geminiとの違い

ClaudeやChatGPT、Geminiといった人気の高い3大生成AIツールは、同じような性能を持っていますが、それぞれ得意分野やできることに違いがあります。

生成AIブームの火付け役として有名なChatGPTであれば、テキストや画像、動画、音声など様々な形式の入出力に対応しているだけではなく、ブラウジング機能も搭載しているためオールラウンドに幅広いタスクをこなすことができます。

Geminiに関しては、Googleが提供している生成AIツールということもあり、Google各種のサービスとの連携ができる点が独自の強みと言えるでしょう。

対して、ClaudeはChatGPTより汎用性がなく、Geminiに比べてGoogleの各種サービスとの連携が強いわけではありませんが、人間らしい文章を生成できる点や一度に処理できるトークンの多さ、セキュリティの面での強さなど独自の強みを持っています。

なお、それぞれの強みについて詳しく知りたい方は、下記の記事も合わせてご覧ください

Claudeの使い方

次に、Claudeの使い方についてご紹介します。

まずは、公式サイトにアクセスしてサインインを行います。

今回は、Googleアカウントを利用してログインを行っていくため、「Googleで続ける」をクリックします。

クリックすると、現在ログイン中のGoogleアカウントが表示されるので、Claude上で利用するアカウントを選択してください。

アカウントの選択を行うと、上記のように最終確認画面になるので、利用するアカウントに間違えがなければ「次へ」をクリックしてください。

これらの作業を完了させると上記のようなプロンプト入力画面に遷移するので、この画面が表示されればサインインは無事に完了しています。

Claudeを使ってみた!

では次は、実際にClaudeを使ってみたいと思います。

今回は、Claudeを活用してClaudeについてまとめた記事を書こうと思います。

使うプロンプトは下記の通りです。

あなたはWEBライターです。 今回はClaudeについて詳しく記事を書いてください。 

記事執筆を行う際は下記の条件を必ず守ってください 

・文字数は3000文字程度 

・モデルを紹介する場合は、表を用いてわかりやすくまとめてください 

・だである調で執筆してください

生成された結果は下記のとおりです。

このように、簡単なプロンプトからClaudeを解説する記事を一瞬で生成することができました。

生成された記事を読んでみると、簡潔に情報がまとめられてみやすく、指定した「だである調」に関しても綺麗に表現されています。

完璧な記事が生成されたとは言えませんが、生成AI特有の機械的な部分も少なく読みやすい記事が簡単に生成できました。

今回は比較的シンプルなテキストプロンプトからの指示でしたが、より詳細に条件を設定したり、執筆内容に関連する参考資料などを同時にアップロードすることで、より詳しくわかりやすい記事を生成することが可能です。

Claudeの活用事例

前述で、簡単な記事作成を行ってみましたが、Claudeを活用すればその他にも様々なタスクをこなすことができます。

次に、Claudeの活用事例についてご紹介します。

今回解説する事例において、弊社がX(旧Twitter)で発見した参考となるツイートを紹介させていただいております。取り下げなどのご連絡は、contact@weel.co.jp からご連絡ください。

領収書の読み取り

Claudeは、画像から情報を読み込むことも得意なので領収書を読み込むことができます。

こちらのポストでは、「文字起こしして、形式も合わせてブロックコードで出力してください」と指示を出している様子が公開されています。

Claudeからの回答をみてみると、形式や領収書の内容を完璧に読み取ることができ、綺麗に出力することに成功しています。

このように、Claudeは画像を読み取る能力も高いため、画像内にある文章の文字起こしや画像データからコーディングができるなど、幅広いタスクに対応可能です。

動画から記事の作成

Claudeを活用すれば、動画の内容をまとめた記事を生成することができます。

上記のポストでは、2時間13分ある動画からClaudeを活用してブログ記事を生成した様子が公開されています。

生成時に用意したデータは、動画の内容を文字起こししたテキストと動画を5秒間隔で撮影したスクリーンショット、記事に挿入したい画像、という用意するには少し大変な内容になっていますが、これらのデータ+下記のテキストプロンプトを入力するだけで、要望通りの記事を生成することに成功しています。

・directly write HTML

・filter out irrelevant screenshots 

・transcribe the code examples in images if they contain a complete example

・synthesize transcript and image contents into prose

翻訳
・HTMLを直接記述する
・無関係なスクリーンショットを除外する
・完全な例が含まれている場合は、画像内のコード例を転記します
・トランスクリプトと画像の内容を散文に統合する

このように、明確な資料やテキストプロンプトからの指示を行うことで、Claudeは複雑なタスクもこなすことができます。

資料作成

Claudeでは、資料を作ることもできるので今まで時間のかかっていた資料作成業務を効率化することも可能です。

今回ご紹介するポストでは、とてもみやすい資料が簡単に作られている様子とプロンプトが公開されています。

こちらのプロンプトと作りたい資料の情報を入力するだけで簡単に資料を量産できるので、業務効率を大幅にあげることができるでしょう。

Claudeの料金プラン

Claudeは無料で利用することもできますが、無料版では一部制限がかかっているので、全ての機能を活用したい場合は有料版へアップグレードする必要があります。

それぞれのプランで利用できる機能と料金は下記の通りです。

スクロールできます
プラン名料金/月額機能
Free無料・WEB、iOS、Androidでチャット
・コード生成とデータの可視化
・文章の作成、編集、コンテンツ制作
・テキストと画像の分析
Pro17$・Freeプランの全機能が利用可能
・Freeプランよりも利用可能数が増加
・プロジェクト機能へのアクセス
・多くのClaudeモデルが利用可能
MAX100$・Proプランの全機能が利用可能
・Proよりも利用可能数が増加
・最新のClaudeモデルがいち早く利用できる
・混雑時の優先アクセス
Team25$・Proプランの全機能が利用可能
・コラボレーション機能への優先アクセス
Enterprise要問い合わせ要問い合わせ

このように、プランによって金額の幅が大きいので、予算と活用シーンをしっかり考えた上で、利用するプランを決めると良いでしょう。

なお、さらに料金プランについて詳しく知りたい方は、下記の記事も合わせてご覧ください。

Claudeの商用利用について

Claudeの利用規約を見てみると、下記のような文言があるため基本的には商用利用は可能となっています。※1

4.Customer Content. As between the Parties and to the extent permitted by applicable law, Anthropic agrees that Customer owns all Outputs, and disclaims any rights it receives to the Customer Content under these Terms. Anthropic does not anticipate obtaining any rights in Customer Content under these Terms. Subject to Customer’s compliance with these Terms, Anthropic hereby assigns to Customer its right, title and interest (if any) in and to Outputs. Anthropic may not train models on Customer Content from paid Services.

引用:https://www.anthropic.com/legal/aup

翻訳
4.顧客コンテンツ。両当事者間において、適用される法律で許可される範囲において、Anthropic は、お客様が全てのアウトプットを所有することに同意し、本規約に基づきお客様コンテンツに対して取得する権利を放棄します。Anthropicは、本規約に基づき、お客様コンテンツに関する権利を取得することを予期していません。お客様が本規約を遵守することを条件として、Anthropic は、アウトプットに関する権利、権原及び利益(もしあれば)をお客様に譲渡します。Anthropic は、有料サービスから顧客コンテンツのモデルをトレーニングすることはできません。

しかし、生成されたコンテンツは、著作権などを侵害する可能性があるため、必ず公開前に生成された内容に問題がないか確認した上で利用しましょう。

なお、生成AIにおけるリスク対策について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

Claudeの注意点

最後にClaudeを利用する際の注意点についてご紹介します。

画像生成ができない

ClaudeはChatGPTやGeminiと良く似たチャットボットツールですが、画像の生成には対応していません。

今後のアップデートで画像生成ができるようになる可能性はありますが、現段階では利用できないため、画像を生成したい場合は別のサービスを利用する必要があります。

無料版ではWEB検索ができない

Research機能が追加されたClaudeですが、有料プラン加入者しかResearch機能を利用できないため、Freeプランを利用しているユーザーはClaudeから最新情報を取得することができません。

学習データは2024年10月までのデータと比較的新しい情報が学習されていますが、それ以降の情報は取得できないため、リアルタイムの情報を収集したい場合は有料プランへ加入する必要があります。

Claudeを活用してみよう!

文章や資料作成、アプリ開発など様々なタスクに対応できるClaudeは、ChatGPTやGeminiと並んで人気のある生成AIの一つで、シンプルなUIで使いやすく、無料版の性能も高いので生成AI初心者におすすめできる生成AIです。

今や日常に生成AIが溶け込みつつある社会になってきているので、まだ生成AIを利用したことがないという方は、ぜひ一度Claudeを使ってみてはいかがでしょうか。

サービス紹介資料

生成系AIの業務活用なら!

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・生成系AIのコンサルティング

・システム間API連携

最後に

いかがだったでしょうか?

Claudeの特徴を理解すれば、自社の業務にどう活かせるかのヒントが見えてきます。いまこそ最適な活用方法を知るチャンスです。

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投稿者

  • 晋平大竹

    生成AIの登場に大きな衝撃を受けたWebライター。好きなAIツールは、ChatGPTとAdobeFirefly。AIがこれからの世界を良い方向に導いてくれると信じ、正しい&有益な情報を発信し続けています!

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