【Grok3】世界最高峰のAIがXに登場!他のAIとの違いとは?活用事例まで完全解説

2025年2月18日(日本時間)にGrokの最新モデルであるGrok3が、Xプレミアムプラス加入者限定で公開されました。
そして2025年4月現在、Grok3ベータ版については、基本的な機能やチャットを無料で使うことが可能です。
このGrok3は、公開前にイーロン・マスク氏が「地球上で最も賢いAI」とX上にポストしたことから注目が集まっており、実際のベンチマークの結果を見ても、GPT-4oやGemini 2 Proといった最新AIモデルよりも高いスコアを叩き出しています。
本記事では、そんな話題のGrok3について解説します。最後までお読みいただくとGrok3の概要や特徴、活用方法について詳しく理解できるので、ぜひ最後までご覧ください。
Grok 3とは

Grok 3とは、SNSのX上から気軽に利用できるAIチャットボット「Grok」の最新モデルです。
このモデルは、NVIDIAのGPUである「H100」を10万台搭載し、合計2億GPU時間におよぶトレーニングが施されており、前世代の「Grok2」と比較するとおよそ10倍ものトレーニングが行われています。
その結果、膨大な計算リソースを活用することによって大規模データセットの処理効率が高まり、学習時間の短縮と精度向上を実現させました。
また、公開されたベンチマークを見てもわかる通り、複数項目でGemini 2 Pro、Deepseek V3、Claude 3.5 Sonnet、GPT-4oといった最新のAIモデルよりもGrok3の性能が優れていることがわかります。
なお、Grokについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。


Grok 3の特徴
前世代のGrok2に比べて、性能が向上してるGrok3ですが、具体的にどのように変化したのでしょうか。
まずは、Grok3の特徴についても見てみましょう。
ハルシネーション発生確率が減少
生成AIを活用する上でハルシネーションの発生には注意が必要ですが、Grok3に関してはモデル自身が誤情報を検知し修正できる自己修正メカニズムが組み込まれているため、出力情報の精度が高くGrok2に比べてハルシネーションの発生確率が減少しているのが特徴です。
ただし、入力するプロンプトによっては、欲しい情報がうまく出力できなかったり、必ず正しい情報が出力されるというわけではないので、入力するプロンプトの工夫や出力された情報は必ず公開する前に人間の目で最終チェックを行うなどの対応が必要です。
推論力の向上
Grok3では、RLHFという人間のフィードバックによる強化学習が行われています。このRLHFとは生成AIが出力した情報に対して人間が直接フィードバックを行ってAIモデルを改善できるため、より出力される情報の精度を高めることができます。
また、過去の利用履歴やリアルタイムの情報などを踏まえて、AIを学習させる文脈を考慮したトレーニングも行われているため、より正確かつ関連性の高い情報を出力できるようになりました。
これにより、複雑な推論タスクにおいても効果的な情報を出力できるようになったため、よりユーザーが求める情報を出力することができるようになりました。
地球上最も賢い
冒頭でもお伝えした通り、Grok3は複数のベンチマークにおいてそのほかのAIモデルより高いスコアを記録しています。

上記の画像を見ても分かる通り、数学・科学・コーディングのベンチマークにおいては、Grok3のスコアは頭一つ抜けており、Grok3 miniにおいても、ほかのAIモデルと同等の性能を持っていることがわかります。
さらに、LMarenaにおいては史上初の1400スコアを突破しており、全てのカテゴリーで1位を獲得しています。
これらのベンチマークの結果から分かる通り、2025年2月18日時点においてGrok3は地球上最も賢いAIモデルと言えるでしょう。
Grok 3 使い方
Grok3を始めるのは驚くほど簡単です。まずXアプリかウェブサイトにアクセスした後、以下の手順で利用できます。

- Xアプリまたはウェブサイトにログイン
- WEB版は、画面左側の「Grok」アイコンをタップ。アプリ版は下メニューから「Grok」を選択
- 会話を始めるには、下部の入力欄に質問や指示を入力する
Grokのアイコンが記載してあるので、すぐに見つけられます。
Grok 3の料金プラン

Grok3が利用できるSNSのXには、上記の画像のように3種類の料金プランが用意されています。
2025年4月現在、Grok3の利用にはアカウントタイプによって異なる制限があります。
無料プランでは基本機能を利用できます。しかし、 DeepSearchやThinkモードといった特別機能は24時間あたり2回までしか使えません。また、通常のチャット機能については明確な回数制限は設けられていないようですが、サーバーの負荷によって制限される場合があります。
一方、X プレミアムなどの有料プランに加入すると、これらの制限が大幅に緩和され、Grok3の機能をより自由に活用できるようになります。 ただし、具体的な利用可能回数はプランや利用状況によって変動する可能性があるため注意が必要です。
DeepSearchとThinkモードについて
Grok3には特徴的な2つの特別機能があります。DeepSearchとThinkモードです。どちらの機能もGrok3のインターフェースにある専用ボタンから簡単に切り替えが可能です。しかし、無料プランでは1日2回という制限があるため、有料プランへの加入の検討をおすすめします。
DeepSearch機能
高度な情報検索モードで、ウェブやXのリアルタイムデータを総合的に分析し、複数の情報源の矛盾点も考慮しながら正確な回答を生成します。質問に対して30秒から1分程度で情報を統合し、出典付きの要約を提供するのが特徴です。
Thinkモード
論理的な思考プロセスを段階的に表示する機能で、特に数学、科学、プログラミングなどの複雑な問題解決に適しています。AIが考え方を順を追って示しながら回答を導き出すため、その過程から学ぶことができます。
Grok 3の商用利用について
2025年4月現在ではGrok3の商用利用に関する情報は明記されておらず、明確な法的解釈が確立されていません。
法的解釈が確立されていない状態で、商用利用すると思わぬトラブルに発展する可能性があるため、公式から情報がでない限りは商用利用しない方が無難です。
利用規約に関しては日々アップデートされているため、いつになるかはわかりませんが商用使用についての情報もそのうち発表されることが予想されます。安心して利用するためにも、公式からの情報公開が待ち遠しいですね。
Grok 3の活用事例
最後に、Xに投稿されているGrok3の活用事例をご紹介します。
実用的な使い方やユーモアあふれる活用方法を紹介していますので、ぜひご覧ください。
ゲーム開発
冒頭でご紹介したベンチマークの結果を見ても分かる通り、Grok3はコーディング能力にも長けているため、ノーコードでゲーム開発を行うことができます。
上記ポストはGrok3が公開された直後の投稿ですが、Grok3へ要望を伝えるだけで要望に沿ってコードを生成してくれるため、動画のような2D横スクロールのゲームを簡単に短時間で制作することができています。
このように、Grok3を活用すればノーコードでゲーム開発ができるため、アイデアはあるけどコーディング技術がないといった方でも新しいゲームを作ることができるようになりました。
記事の作成
Grok3は出力情報の精度が高いことから、記事を作成する際にも活躍します。
上記のポストでは、エアコンクリーニングを題材にしたブログ記事の作成をGrok3に依頼している様子が公開されています。
出力内容を見てみると、記事の作成だけではなく生成された記事のコンセプトやSEOキーワードなども同時に出力されていることがわかります。
また、出力した記事に対して「お客様が読みやすくして、適切な文字数で記事を作成して」という追加プロンプトを入力することで、文章のテイストを変更することもできるため、Grok3を活用すれば良質な記事を量産することが可能です。
質問に対する回答
質問に対する回答は、基本的にどの生成AIでもできることですがGrok3は一味違います。
上記のポストでは、ドナルド・トランプ氏の髪型について冗談っぽく質問した際の様子が公開されています。
内容を見てみると、入力したプロンプトの文脈から情報を正確に読み取り、根拠となる情報を提示しながらGrok3なりの結論を出してくれています。
また、入力プロンプトに合わせた口調で回答を出力してくれるため、ほかの生成AIでは味わえない友達と会話しているかのような感覚で利用することができます。
画像編集機能による創作活動
Grok3では、新たに画像生成・編集機能が追加されました。
この機能を使えば、簡単な指示だけで独自の画像を作成できます。たとえば「私を描いて」と入力するだけで、ユーザーのプロフィール画像をもとにした独創的なアレンジ画像を自動生成してくれるのが特徴です。
生成された画像はJPEG形式で保存可能なため、旅行ブログや観光スポット紹介など様々な情報発信に役立てることができます。視覚的なコンテンツを手軽に作成できるため、SNSでの発信力を高めたい方にとって非常に便利なツールになるでしょう。
効率的な情報収集と最新トレンド分析
最新トレンドを把握できるXでより詳細な特定のキーワードに関する情報を集めたいと思ったことはありませんか? Grok3に適切な指示文を入力するだけで、特定テーマに関連する情報を効率よく収集することが可能です。
関心のあるトピックについて最新の情報を素早く集約したい場合、Grok3は強力な味方になります。特にビジネス分析やマーケット調査、競合情報の把握など、最新データが重要な場面で大きな威力を発揮するでしょう。通常の検索エンジンとは異なり、Grok3はXのリアルタイムデータにも直接アクセスできるため、より鮮度の高い情報を収集できる点が大きな強みです。特にDeepSearch機能を活用すれば、複数の情報源から得たデータを整理して提供してくれるため、情報収集の時間を大幅に短縮できます。
なお、Grokの活用事例についてもっと知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

よくある質問(FAQ)
Grok 3を活用してみよう!
今回ご紹介した通り、Grok3は現在公開されているその他のAIモデルよりも性能が高く、ユーモアのある回答が行える最新かつ最強のAIモデルです。
ChatGPTやGeminiのように専用アプリをダウンロードしなくてもX上で気軽に利用できるため、生成AIを使ったことのない方でも簡単に利用することができるでしょう。
「生成AIなんて難しそうだから自分には無縁」と思っていた方でも、Grok3であれば簡単に使いこなせる可能性が高いので、興味のある方は一度利用してみてはいかがでしょうか。
最後に
いかがだったでしょうか?
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