小説やアニメ風の画像が簡単に作れる「NovelAI」とは?特徴や使い方を徹底解説!
- 小説やアニメ風イラストを簡単に生成できるAIツール
- 短文やキーワードから小説を自動生成
- 日本語対応で初心者でも簡単に利用可能
皆さんは、小説を書いてみたいと思ったことはありますか?
実際に、学生時代に完全オリジナルの小説をちょっと書いていたことがあるという方は意外と多いと思います。
しかし、時間がなかったり、途中でどうやってストーリーを展開して良いのかわからなくなったり、アイデアが思い浮かばなかったり、さまざまな理由で挫折した人が多いでしょう。
そんな方に朗報です。NovelAIというAIツールを活用すれば、短い文章から小説のような文章を生成することができます。
今回は、そんなNovelAIの特徴や使い方について紹介します。後半では実際にNovelAIを使って物語を作ってみた様子を公開しているので、ぜひ最後までご覧ください。
NovelAIとは
NovelAIは、Anlatan社が提供するサービスで、簡単に説明すると短いテキストから小説や画像が生成できるAIです。
元々は、小説などのテキスト生成機能をメインとしていましたが、アニメ風のイラストを生成できる機能の追加や、2023年11月には、新モデルである「NovelAI Diffusion Anime V3」のリリースなど、度々注目を集めてきたツールとして有名です。
NovelAI Diffusion Anime V3では、デノイジング拡散確率モデル(DDPM)を基に開発されているので、出力される画像のクオリティーが上がっており、細部まで質の高い画像を出力できる画像生成AIツールとしても人気があります。
なお、ライティング業務を効率化させる方法について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
NovelAIの特徴
先ほどご説明した通り、NovelAIは画像生成AIとしても人気のあるツールですが、元々は短い文章から小説などのテキストを生成するためのAIツールです。
記事の後半で、使い方やNovelAIでどのようなものが生成できるのかは紹介しますが、短い文章、もしくは単語などから小説を生成することが可能なので、アイデアはあるけど、文章に起こすことが苦手というユーザーにもおすすめです。
さらに、ストーリー生成機能と連携して画像生成を行うことができるので、生成したストーリーの内容に沿ったキャラクターや情景など反映した画像を生成することができるのもNovelAI唯一無二の特徴と言えるでしょう。
また、WEBサイト上で利用できるサービスなので、デバイスのスペックが低くても利用できますし、標準で日本語表示にも対応しているので、初心者でも利用できるサービスとなっています。
NovelAIの使い方
次に、NovelAIの使い方についてご紹介します。
まずは、NovelAI公式サイトにアクセスします。
アクセスすると上記のようなページに移動するので、まず初めに右上の「ログイン」をクリック。
クリックするとログイン画面に移動します。まずはアカウントを作る必要があるため、画面上部の「サインアップ」をクリックします。
すると、アカウント作成画面に移動するので、赤枠にNovelAIで利用する「メールアドレス」と「パスワード」入力。
入力が完了したらその下の「書き始める」ボタンをクリックしてください。
次にメールアドレスの確認画面に移動するので、登録したメールアドレス宛にNovelAIからメールが届いているか確認しましょう。
登録したメールアドレスに問題がなければ上記のようなメールが届いているはずなので、メール内の「メールアドレスを認証」ボタンをクリックすれば登録は完了となります。
登録が完了すると上記のようなダッシュボードに移動するため、赤枠の「新しい物語」をクリックすることで、テキスト生成画面に移動することができます。
NovelAIを使ってみた!
では、次に実際にNovelAIを使ってみましょう。
ダッシュボードから「新しい物語」をクリックすると、上記のような画面に移動します。
今回は、AIと一緒に執筆して、文章やアイデアを膨らますことができる「ストーリーテラー」から文章を作成したいと思います。
ストーリーテラーをクリックすると上記のようなテキスト入力画面に移動します。
今回は、短文からNovelAIがどのような文章を生成してくれるのか試してみたいので、「いつもの朝」というプロンプトを入力してみます。
入力結果はこちら。なんかいい感じの文章を生成してくれましたが、とてもおかしなことになってしまいましたね。
学校に行く前に目的地に行くと言っておきながら、次の行ではもう学校に行ってしまっている……
ただ、その後は物語として成立しそうなので、形になるように編集を施します。
ちなみに黄色い文字は著者が入力したプロンプトで、青い文字は著者が編集した部分です。
先ほど、NovelAIに出力してもらった文章を上記のように修正してみたので、この状態から再度NovelAIに続きを書いてもらいましょう。
結果は、上記の通りです。
どうやら、NovelAIの設定では友達は幼馴染の女の子らしく、主人公のことが好きなようです。そして目的地に向かうのではなく、どうしても学校に向かわせたいようですね笑。
しかし、幼馴染が主人公に挨拶をした際の表情の描写や会話シーンには特に違和感もないので、この部分に関しては小説らしい文章が生成されたのではないでしょうか。
では、さらに文章を作成していきたいと思うので、おかしなところに少々修正を加えてみます。
手動で修正した内容はこちら。今回は「学校」を「目的地」に変更しただけでほとんどNovelAIが出力した内容には手を加えず、最後の一文を付け足してみました。
すると、目的地について何も教えられていないはずの主人公が、幼馴染の行きたい目的地まで案内するという話の流れになってしまいました。
しまいには、主人公も目的地については何も教えてもらっていないのに案内を頼まれた。など意味不明な展開になってしまいました。
今回の検証はここまでとなりますが、実際にNovelAIを使ってみてとても面白いAIツールだなと感じました。
今回のように、おかしな展開になることもありますが、自分が「次はこうなるだろう」と思っていた展開とは異なる展開になったり、会話シーンの言い回しやキャラクターの表情を考えてくれたり、AIと一緒に物語を作って行くという体験がとても斬新でした。
NovelAIを利用するまでは「物語なんて書けないだろう」と思っていましたが、「いつもの朝」という短文から物語の序章のような文章を生成することができたので、興味のある方はぜひ最後まで物語を作ってみてください。
NovelAIの活用事例
ここまでで、NovelAIの概要や使い方については理解いただけたでしょう。
では、NovelAIはどのように活用されることが多いのでしょうか。次にNovelAIの活用事例についてご紹介します。
特定のアニメの二次創作
こちらのポストにある通り、NovelAIを活用すれば特定の漫画やアニメなどの二次創作ストーリーを生成することができます。
例えば、テキストを生成する前に二次創作したい漫画やアニメの設定をNovelAIに読み込ませておきます。その後、適当な単語を入力すればNovelAIが漫画やアニメのキャラクターや内容を取り入れた文章を考えてくれるので、手軽に二次創作ストーリーを生成することが可能です。
しかし、設定理解度が低そうなので、適宜手直しが必要となるでしょう。
ストーリーに沿った画像生成
冒頭でもご紹介した通り、NovelAIにはストーリー生成機能と連動して画像生成を行うことができます。
こちらのポストをご覧いただければわかる通り、初めの2行ほどの英文を入力してまずはストーリーを生成し、ストーリー生成後にその内容に沿った画像を出力することができます。
プロンプトの内容は、静かな図書館で女の子が本棚に本を戻すシーンのような記載がありましたが、実際に出力された画像には本棚は存在せず、教室のような場所で女の子達が向き合う場面が生成されています。
画像生成AI用にプロンプトを考えることが苦手な方にはとても便利なツールですが、出力される画像にこだわりをもちたい方は、別で画像生成を行った方が良いかもしれません。
画像の一部を修正
NovelAIに搭載されている画像生成AIの中にインペイントという機能があります。
公式のポストにもある通り画像の一部を変更できるという機能で、例えば生成した画像の一部が破綻しているので、その部分の修正に使ったり、特定のキャラクターの髪色や表情を変えたりなど、画像を好みに合わせて編集することもできます。
また、任意の背景に特定のキャラクターを配置することも可能なので、使い方次第ではストーリー生成機能で作った物語の内容に合わせた好みの画像も作ることができるでしょう。
NovelAIの料金プラン
NovelAIは、無料のお試しプランの他に「Tablet」「Scroll」「Opus」の3つのプランがあります。それぞれのプラン内容の違いは下記の表をご覧ください。
プラン名 | 料金 | テキスト生成時の使用モデル | トークン数 | Anlasの付与数 |
---|---|---|---|---|
Tablet | 10ドル/月 | Kayra 13b | 4096トークン | 1000 |
Scroll | 15ドル/月 | Kayra 13b | 8192トークン | 1000 |
Opus | 25ドル/月 | Llama 3 Erato 70b | 8192トークン | 10,000 |
このように、TabletプランとScrollプランではテキスト生成時の使用モデルや画像生成するために必要なAnlasの数も変わらず、テキスト生成時のトークン数のみが違うという内容となっています。
Opusプランに関しては、テキスト生成時の使用モデルがLlama 3 Erato 70bになっていたり、Anlasも10倍の10,000ポイント付与されるため、NovelAIを頻繁に利用する方はOpusプランに加入すると良いでしょう。
ちなみに、無料のお試しプランはテキスト生成回数が50回までになっており、画像生成機能も利用できないため、画像生成目的にNovelAIを利用したい場合は有料プランへの加入が必須となります。
NovelAIの商用利用について
NovelAIのサービス利用規約を見ると、生成したコンテンツの全ての権利および所有権はユーザーが保持すると明記されており、商用利用の制限についても記載されていないため、問題なく商用利用することができます。※1
しかし、画像生成AIから出力された画像を使用したことで、意図せずに著作権や肖像権の侵害を起こしてしまうリスクも存在します。
商用利用可能だからといって、全てのコンテンツが利用できるわけではないので、公開前には類似の作品がないかなど人の目でチェックする必要があるでしょう。
\画像生成AIを商用利用する際はライセンスを確認しましょう/
NovelAIを活用してみよう!
今回、実際にNovelAIを利用した感想としては、とてもユニークなAIツールだと感じました。
著者は今まで小説のような物語を書いたことがなかったのですが、ほんの少しの情報からストーリー展開を考えてくれるので、NovelAIと一緒に物語を作っているという楽しさと、次はどんなストーリーが生成されるのだろうというワクワク感を味わうことが出来ました。
また、生成された物語を部分的に編集したり、続きの指示を出すだけで、NovelAIが物語の続きを考えてくれるので、特に難しい操作もなく誰でも簡単に利用できる仕様になっているのも魅力の一つでしょう。
無料で50回分は文章を生成することができるので、興味のある方は一度利用してみてはいかがでしょうか。
最後に
いかがだったでしょうか?
NovelAIなどの生成AIツールは、アイデアを文章にする壁を越える手伝ってくれます。文章作成や画像生成の効率化を通じて、クリエイティブな可能性を最大限に引き出しましょう。
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