楽天が提供するRakuten AIとは?最強のAIエージェントの使い方を徹底解説!

楽天 提供 Rakuten AI とは 最強 AIエージェント 使い方
押さえておきたいポイント
  • Rakuten AIは、楽天エコシステムと連携するエージェント型AIツールとして2025年7月本格提供開始
  • 独自日本語特化LLMRakutenAI3.0約7000億パラメータで高性能化
  • ショッピング支援やAIリーディングなど多機能搭載も利用規約と商用可否の確認必須

2025年7月30日に楽天モバイル株式会社と楽天グループ株式会社はRakuten AIの本格提供を始めると発表しました。これは、楽天経済圏内の様々なサービスとシームレスに連携できることもあり、今注目を集めているAIツールの一つです。

さらに2025年12月には、経産省・NEDOのGENIACプロジェクトの一環として、独自LLM「Rakuten AI 3.0」(総パラメータ約7,000億)も発表されていて、急速に進化を続けています。なお、「Rakuten AI」という名前は、ユーザーが操作するエージェント型ツール(Webアプリ/Rakuten Link版)と、その基盤となるLLM(Rakuten AI 2.0 / 3.0)の両方を指すことがあります。

このRakuten AIは、楽天経済圏内の様々なサービスとシームレスに連携できることもあり、注目を集めているAIツールの一つです。

今回は、そんな注目を集めているRakuten AIの概要や使い方などについて詳しく解説します。記事の後半には、実際にRakuten AIを使っている様子を画像付きでご紹介しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。

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目次

Rakuten AIとは

Rakuten AIとは楽天モバイル株式会社と楽天グループ株式会社が提供しているエージェント型AIツールで、2025年7月30日には、楽天モバイル契約者専用のコミュニケーションツールである「Rakuten Link」への搭載とベータ版ではありますが専用ウェブアプリでの本格提供が始まりました。

このRakuten AIを活用することで、ショッピングや金融、旅行、エンタメといった楽天エコシステム内のサービスとシームレスに連携しているため、Rakuten AIで使用している楽天IDの情報からパーソナライズされた情報を提供してくれます。

基盤には、楽天独自開発の日本語特化LLM「Rakuten AI 2.0」が採用されており、日本語の文脈理解やニュアンス処理に優れています。

2025年12月には約7,000億パラメータの次世代モデル「Rakuten AI 3.0」も発表され、日本語MT-Benchで、GPT-4oの8.67を上回る8.88を記録しました。こうした独自LLMを基盤に、楽天エコシステム全体と連携している点が、ChatGPTGeminiなどの汎用型生成AIとの最大の違いです。

なお、AIエージェントについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

Rakuten AIの特徴

ChatGPTやGemini、Claudeといった汎用型の生成AIが多数存在するなか、Rakuten AIにはどのような独自の強みがあるのでしょうか。ここでは競合との違いが際立つポイントを解説します。

楽天エコシステムとの連携

Rakuten AIの一番の強みは、楽天グループ内で提供しているサービスとシームレスに連携できるため、共通の楽天IDを利用していれば利用履歴などの情報も取得可能なところです。これにより、ユーザーの趣味嗜好に合わせた情報の提供が可能になりました。

2025年7月の本格提供開始時点で連携が確認されているサービスは以下の通りです。

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連携サービスRakuten AIでできること
楽天市場条件に合った商品のAI検索・比較・レビュー要約
楽天トラベル予約履歴をもとにしたホテル・ツアーのパーソナライズ提案
楽天ブックス読書履歴に基づくおすすめ書籍の紹介
楽天ファッションコーディネート提案・トレンド検索
ラクマフリマ出品サポート・相場検索
楽天エコシステムとの連携

例えば、レジャーについてRakuten AIに質問した際は、楽天が運営している「楽天トラベル」経由で予約したホテルやツアーの情報をもとに、ユーザーに合わせた情報を提供することが可能です。

直感的に利用が可能

Rakuten AIは、直感的に操作ができるUIとなっているので誰でも簡単に利用できます。

例えば、楽天モバイル契約者のみが利用できるRakuten LinkからRakuten AIを利用する際は、上記の画像のように、自動でプロンプトを提案してくれるような設計になっているため、生成AI初心者でもRakuten AIの指示にしたがって操作するだけで出力して欲しい情報に辿り着くことができます。

また、専用ウェブアプリの使い方については後ほどご紹介しますが、シンプルな画面になっているためこちらも直感的に利用できるような仕様になっているといえるでしょう。

Rakuten AIでできること(機能一覧)

Rakuten AIにはテキスト入力だけでなく音声入力や画像入力にも対応した多彩な機能が搭載されています。

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機能名概要対応プラットフォーム
AIチャット自然言語で質問・相談ができる汎用チャットWeb / Link
AI検索Web情報をリアルタイム検索し、参照URL付きで回答生成Web / Link
翻訳多言語テキスト翻訳Web
AIリーディングPDFをアップロードして要約・分析Web
コーディング支援コード生成・デバッグ・レビューWeb
画像生成テキストからオリジナル画像を生成Web
画像検索写真をアップロードして類似商品・情報を検索Web / Link
音声入力音声→テキスト変換入力Web / Link
AIフレンズ恋愛アドバイザー・占い師・英会話コーチなど特化AIと会話Web
ショッピング支援楽天市場の商品をAI条件検索・比較・レビュー要約Web / Link
Rakuten AIの機能一覧

特にAIリーディング機能は、会議の文字起こしPDFを渡すだけで要点抽出やタスク整理まで一気にこなせるため、ビジネスシーンで重宝します。

画像検索機能では、気になる商品の写真を撮って送るだけで楽天市場内の類似商品を即座に探すことができます

Rakuten AIの使い方

次に、楽天モバイル契約者以外でも利用できる専用ウェブアプリの使い方をご紹介します。

まずは、公式サイトにアクセスしてください。

アクセスが完了すると、上記の画面へ移動します。

楽天IDにログインしなくても利用は可能ですが、未ログイン状態では1日あたりの利用回数に制限があります(目安:約20回程度)。楽天IDでログインすれば制限が大幅に緩和され、パーソナライズ機能もフルに使えるため、ログインしての利用を強くおすすめします。楽天IDは無料で作成できます。

ログインされる方は、画面右上の「サインイン」をクリックしてください。

クリックすると、上記のような楽天会員ログイン画面に移動するため、任意の楽天ID情報を入力しログインを行ってください。

ログインが正常に完了すると、最初のダッシュボードに戻ってきますが、上記画面中央の赤枠の中に、ご自身のユーザー名が表示されていればログインは完了です。

Rakuten Link版で知っておきたい制限

Rakuten LinkアプリからRakuten AIを使う場合、Webアプリ版とは異なる制限があります。

  • 1日のチャット回数に上限あり:具体的な回数は日によって変動します。多く使いたい日はWebアプリ版と併用がおすすめです。
  • 1回の入力は500文字まで:長文の依頼はWebアプリ版を利用しましょう。
  • スマートフォン専用:PCからはRakuten Link経由では利用できません。

Rakuten AIを使ってみた!

では次に実際にRakuten AIを使ってみたいと思います。

まずは、最新情報が正しく検索できるか確かめるために、「現在の日本の総理大臣を教えてください」と入力してみます。

プロンプトを入力すると、上記画面の赤枠内のようにキーワードをもとに質問内容を生成してくれるので、プロンプトの入力が苦手な方でも簡単に使えるように設計されているのも嬉しいポイントです。

先ほどのプロンプトからの出力は上記の通りで、しっかりと石破総理の名前が出力されました。

そのほかの情報として、就任した日付や最新の報道情報も併せて表示してくれています。

参照元URLの記載もあるため、ハルシネーションを起こしていないか確認する際もすぐに、欲しい情報にいち早くアクセスできるためとても便利といえます。

次に、Rakuten AI経由で楽天ショッピングを利用してみます。

まずは、画面右側のサイドバーから「ショッピング」を選択してください。

Rakuten AI イメージ

次に、自分が欲しい商品の情報を入力していきます。

今回は下記のように指定してみました。

“ランニング初心者におすすめなランニングシューズを教えてください。  

探す条件は下記の通りです。  

・価格は5000円以下  

・黒は黒  

・クッション性がある”
Rakuten AI イメージ

先ほどのプロンプトから出力された情報は上記の通りで、プロンプトで指定した商品を提示してくれています。ベストセラー商品それぞれの特徴や金額についても表でまとめてくれているため、比較検討も簡単に行うこともできます。

また、ベストセラー商品以外にも入力した条件に近い商品を提示してくれるので、さまざまな角度から欲しい商品を探すことができるでしょう。

Rakuten AIの料金プラン

2026年2月時点では、Webアプリ・Rakuten Linkアプリともに無料で提供されています。ただし利用形態によって制限が異なります。

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利用形態料金主な制限
Webアプリ(ログインあり)無料2026年2月時点では大きな制限なし
Webアプリ(未ログイン)無料1日の利用回数に上限あり(目安:約20回)
Rakuten Linkアプリ無料(楽天モバイル契約者のみ)1日のチャット回数に上限 / 1回500文字まで
Rakuten AIの料金プラン

Webアプリはベータ版のため、正式版で有料プランが設定される可能性があります。

Rakuten Link経由は楽天モバイル契約の付帯サービスという位置づけで、今後も追加料金なしの可能性が高いでしょう。利用条件は予告なく変更される場合があるため、最新情報は公式サイトでご確認ください。

Rakuten AIの商用利用について

商用利用を検討する際は、「ツール」と「モデル」で扱いが異なる点に注意が必要です。

ツール側(Webアプリ・Rakuten Link)

利用規約には商用利用の明確な許可・禁止の記載はありませんが、出力の正確性・適法性・著作権等を自己責任で確認する義務がユーザーに課されています。

AIの出力を唯一の情報源として使ったり、専門家の助言の代替にしたりすることは禁じられています。

モデル側(Rakuten AI 2.0)

Rakuten AI 2.0および2.0 miniはApache License 2.0でHugging Faceに公開されており、商用利用が可能です。自社サービスへの組み込みも可能なため、エンジニアや企業にとってはライセンス面の制約が少ない選択肢です。

Rakuten AI 3.0のオープンウェイト公開は2026年春頃予定されているそうですが、ライセンス条件は未発表です。

なお、商用利用可能な画像生成AIについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

Rakuten AIとAmazonのAI(Rufus)を比較

EC×AIということで比較対象になるのがAmazonの「Amazon Rufus」です。世界2.5億人以上が利用し、月間アクティブユーザーは前年比149%増と急成長しています。

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比較項目Rakuten AIAmazon Rufus
提供開始2025年7月2024年11月(日本版ベータ)
料金無料無料(Amazonアプリ内)
基盤モデルRakuten AI 2.0 / 3.0(日本語特化)Amazon Nova + 非公開モデル
対応範囲ショッピング+旅行・金融・エンタメ等の楽天エコシステム全体Amazonショッピング特化
パーソナライズ楽天IDの横断的利用履歴Amazon購買・閲覧履歴
ショッピング以外AIチャット・翻訳・コーディング・画像生成・AIリーディング等なし
日本語対応ネイティブ(日本語特化LLM基盤)対応済み(英語最適化ベース)
Rakuten AIとAmazonのAI(Rufus)の比較

Rakuten AIの強みは楽天エコシステム全体をカバーする汎用性、Amazon Rufusの強みは世界最大級のEC商品データベースを活かした商品検索精度です。普段どちらのプラットフォームを使っているかで選ぶのが自然でしょう。

なお、Amazonの生成AI活用については下記の記事で詳しく解説しています。

Rakuten AIの活用事例

ここまででRakuten AIの概要についてご紹介してきましたが、実際にはどのような使われ方をしているのでしょうか。最後にRakuten AIの活用事例について紹介します。

今回解説する事例において、弊社がX(旧Twitter)で発見した参考となるツイートを紹介させていただいております。取り下げなどのご連絡は、contact@weel.co.jp からご連絡ください。

議事録の作成

上記ポストでは、会議録音データを文字起こししたPDFからAIリーディング機能を活用して要約した様子が公開されています。

動画を見てみると、ほんの少しのテキストプロンプトを入力するだけで瞬時に情報の要約からタスクをまとめることができています。

これにより、作業効率を大幅に上げることができるので、ビジネスシーンでも重宝されるAIツールとなるでしょう。

なお、生成AIを活用した議事録作成については下記の記事でも解説しています。

ショッピング

こちらのポストでは、ショッピング機能を活用しながら、買い物をしている様子が公開されています。

欲しい商品の概要を伝えるだけでおすすめ商品などを瞬時に提案してくれています。

また、特定の商品ページ内でも追加で質問することができるので、商品ごとのレビューを要約してもらったり、「〇〇に対応してる?」などといった疑問もすぐに解決することができるようになりました。

恋愛相談

Rakuten AIにはAIフレンズという機能があり、様々な分野に特化したフレンズと会話を楽しむことができます。

上記のポストでは、恋愛アドバイザーに恋愛相談をした様子を公開しましたが、「恋人が話題を出してくれません。どうしたらいいですか?」といったシンプルな質問をした結果、細かくアドバイスをもらうことができました。

そのほかにも、占い師やお料理パートナーなどいろんなフレンズがいるので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。

なお、ChatGPTでも恋愛相談が可能。下記の記事で解説しています。

Rakuten AIに関するよくある質問(FAQ)

最後に、Rakuten AIに関するよくある質問と回答をご紹介します。

Rakuten AIは無料で使えますか?

2026年2月時点ではWebアプリ・Rakuten Linkともに無料です。未ログインだと1日の利用回数に上限があるため、楽天IDでのログインがおすすめです。ベータ版のため今後有料プランが設定される可能性はあります。

楽天モバイル契約なしでも使えますか?

Webアプリ(ai.rakuten.com)は楽天IDさえあれば誰でも利用可能です。Rakuten Linkアプリ経由は楽天モバイル契約者のみです。

ChatGPTとの違いは?

最大の違いは楽天エコシステム連携です。ChatGPTは汎用的な質問応答に強く、Rakuten AIは楽天サービスの利用履歴をもとにパーソナライズされた提案ができます。用途に応じた使い分けがおすすめです。

出力は信頼できますか?

公式利用規約で「必ずしも正確ではない」と明記されています。重要な情報は必ず自分で事実確認してください。参照URL付きで回答してくれるので、ソース確認はしやすいです。

Rakuten AI 2.0は自分のPCで動かせますか?

Apache License 2.0でHugging Faceに公開されており、ローカル実行可能です。8x7B MoEのためGPUメモリが必要ですが、mini版(約15億パラメータ)なら軽量です。

生成物を商用利用できますか?

ツール(Webアプリ)の利用規約では明確な許可・禁止の記載がなく、ユーザーの自己確認義務があります。モデル(Rakuten AI 2.0)はApache 2.0で商用利用可能です。

Rakuten AIを活用してみよう!

今回は、Rakuten AIについてご紹介しました。

実際に使ってみた感想としては、楽天エコシステムとのシームレスな連携ができているため、特に楽天のサービスをよく利用するユーザーにとっては利便性が高く、日常利用したくなるようなAIツールだと感じました。

また、今後は楽天市場にもRakuten AIを導入するとの発表もあり、今後楽天グループは生成AIに力を注いでいくと思われるので、今後のアップデートが期待される生成AIと言えるでしょう。

最後に

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投稿者

  • WEEL Media部

    株式会社WEELが運営する生成系AI関連メディア「生成AI Media」は、AIの専門家によるWebメディアです。 AIに特化した編集部がAIの活用方法、導入事例、ニュース、トレンド情報を発信しています。

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