【Pika 1.0】頭の中のアイデアを動画にできる動画生成AI!使い方や料金、商用利用について解説
WEELメディア事業部テックリサーチャーの中田です。
11月28日、動画を生成してくれるAI「Pika 1.0」がXの投稿で発表されました。日本では12月から最新バージョンのPika1.0の利用が可能となり、話題となっています。
このPika 1.0によって、自分の想像通りの動画生成が、とても簡単にできるのだとか…!
この記事ではPika 1.0の使い方や、有効性の検証まで行います。本記事を熟読することで、Pika 1.0の凄さを実感し、普通の動画生成のAIには戻れなくなるでしょう。
ぜひ、最後までご覧ください。
Pika 1.0の概要
Pikaは、「AIを活用したビデオ制作プラットフォーム」です。このAIツールを使うことで、誰でも簡単に3Dアニメーションやカートゥーンなど「多様なビデオ生成と編集」が可能になるのです。
また、Pikaは合計5500万ドルもの資金調達に成功しており、投資家たちからの期待も高いことがうかがえます!さらに、タンフォード大学とハーバード大学の学術アドバイザーのサポートを受けているため、今後のPika 1.0の成長にも目が離せないです。
参考記事:Pika
Pika LabsによるXの投稿では「アイデアを動画に」がコンセプトになっていたので、「ユーザーの想像力をフル活用できる動画作り」が可能になるかもしれませんね。そして、最先端の動画生成AI技術を駆使することで、誰でも自分の物語を自由に表現できるようになるでしょう。
参考記事:Pika – Discord
AdobeがRephrase.aiを買収し、MetaがEmu Videoを発表したことで、動画生成AI技術への関心と投資の機運が高まっていました。加えて、Stability AIがStable Video Diffusionをリリースし、RunwayがRunwayMLをアップデートしたことで、この市場での競争が激化しています。
そして、生成AIのトップであるOpenAIも2024年2月15日に「Sora」をリリースし話題となっています。
このような状況下で、Pikaの今後の立ち位置は、どのようになるのでしょうか。
Pika 1.0の料金体系
2024年1月8日ごろより課金プランの導入が開始され、料金プラン導入直後は、「Basic」「Standard」「Pro」の3つのプランが用意されていました。
さらに、2024年3月14日現在では、「Basic」「Standard」「Unlimited」「Pro」の4つのプラン展開となっています。それぞれのプランの簡単な違いについては、下記の表をご覧ください。
Basic | Standard | Unlimited | Pro | |
---|---|---|---|---|
料金(月額) | 無料 | 8ドル | 28ドル | 58ドル |
透かし | あり | なし | なし | なし |
クレジット(月) | 250クレジット | 700クレジット | 2000クレジット | 無制限 |
※年間でのプラン加入の場合は20%オフ
クレジットについては、毎月リセットとなるため次の月への繰り越しはされません。また、毎日30クレジット補充されますが、その毎日もらえる30クレジットについても、日を跨いでの繰り越しはされないので注意しましょう。
ちなみに、3秒の動画を高速生成するには10クレジット必要になるので、毎日3本分のクレジットが補充されるイメージです。
なお、OpenAIが開発した動画生成AIについて知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
→【Sora】世界に激震を与えたOpenAIの動画生成AI!できることや仕組み、問題点まで徹底解説
商用利用について
生成AIサービスを使う上で商用利用できるかというポイントは重要です。Pikaで生成された動画の商用利用についてはPika公式のQ&Aに記載がありました。
要約すると「一番上位プランの「Pro」に加入している方は、Pikaで作成したすべてのコンテンツが商用利用可能」とのことなので、「Basic」「Standard」「Unlimited」プランでは商用利用ができません。
また、著作権についてもPika公式Q&Aに記載があり、結論から言うと生成したコンテンツの著作権は製作者のものとのことです。しかし、第三者のクリエイターが生成したコンテンツに対して著作権を主張した場合にはPikaは一切関与せず、製作者がすべて責任をとる必要があります。
作成したコンテンツは商用利用できるし、著作権はすべて自分のものだからといって何も考えずに利用すると思わぬトラブルに発展する可能性があるので、利用の際は十分に注意しましょう。
Pika 1.0の使い方
今のところ、Pika 1.0を利用するには、公式サイトを使う方法とDiscordを使う方法の2種類あるようです。それぞれの使い方について見ていきましょう。
公式サイト
まず初めに「Pika」のサインイン画面にアクセスします。
Pikaアカウントは、Googleアカウントもしくは、Discordアカウントから作成できるので、どちらかを選択してください。
選択したら、アカウント選択画面が表示されるので、Pikaアカウントに使用したいGoogleもしくは、Discordアカウントを選択。以上でPikaアカウントの作成は完了です。
アカウント登録が完了すると上記のような会員ページが表示されます。画面下部の赤枠に出力したいコンテンツのプロンプトを入力するとコンテンツの生成が開始されます。
Discord
まずは、再掲になりますが以下のページより、Discordに参加してください。
参考記事:Pika – Discord
次に、「# getting started」のチャンネルに移動してください。そこに、具体的なPikaの使い方が書いてあります。
そして、「#generate-1」~「#generate-10」の好きなチャンネルに移動しましょう。移動したら、画面下の「送信するメッセージの文章入力欄」に、プロンプトを入力してください。
プロンプトは、以下のフォーマットに従ってください。
/create prompt: [プロンプト文]
上記の[プロンプト文]のところに、任意のプロンプトを打ち込んでください。
注意点として、Discord上に生成された動画は参加している人全てに公開され、閲覧可能となっていますの個人情報や著作物のアップには気をつけて利用してください。
なお、Stable Diffusionが開発した動画生成AIについて知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
→【Stable Video Diffusion】ローカルでの使い方や料金体系、商用利用について解説
Pika 1.0を実際に使ってみた
ここでは「/create prompt: a man playing guitar with his feet」というプロンプトを打ち込んでみました。
「足でギターを弾いている人の動画」が生成されてほしいところ…
すると、以下のように出力されたことが分かります。
生成結果は、以下の通りです。足では弾いていないですが、かなり自然ですね!ギターが歪んでいるのが気になるけど。
Pika 1.0の推しポイントである高品質な動画生成は本当なのか?
Pika 1.0の実力を試すために、今勢いのあるRunwayの「Gen-2」と、比較検証します。ここでは、先ほどと同様のプロンプト「a man playing guitar with his feet」を入力してみます。すると、結果は以下の通りになりました。
Pika 1.0と同じくらい高精度ですね!けど、足でギターを弾いてくれないようです。検証結果としては、どちらも同程度といったところでしょうか。
Pika 1.0でハイクオリティな動画を作ってみよう!
Pikaは、「AIを活用したビデオ制作プラットフォーム」です。このAIツールを使うことで、誰でも簡単に3Dアニメーションやカートゥーンなど「多様なビデオ生成と編集」が可能になるのです。
Pika LabsによるXの投稿では「アイデアを動画に」がコンセプトになっていたので、「ユーザーの想像力をフル活用できる動画作り」が可能になるかもしれません。
数年後には、頭で想像した物語を、映像として作品化できるかもしれないですね。
ちなみに、本記事で比較検証した「Pika 1.0」と「Runway Gen-2」の2つのモデルにおいて、優劣をつけるのは難しいという旨の意見が、X上の投稿で挙がっています。
最後に
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