ChatGPTができること・できないこと一覧!最強の生成AIツールが向いている&苦手なことを解説

生成AI ChatGPT できないこと

これまでに実施されてきたアップデートによって、多くのことができるようになったChatGPTですが、「逆に何ができないの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

どんどん優秀になっていくChatGPTですが、まだまだ不便な要素や問題も存在します。そこで今回は、ChatGPTにできること・できないことをそれぞれ詳しく解説します。ChatGPTの「できること」と「できないこと」の双方を理解して、ChatGPTマスターを目指しましょう!

使う際の注意点も解説しますので、ぜひ最後までご覧ください!

目次

ChatGPTの何がすごいか

ChatGPTは、ユーザーが入力した指示や質問に対してまるで人間が回答しているかのように、対話形式でAIが回答してくれるチャットサービスです。

この「人間が回答しているかのように」という部分がポイントで、会話を重ねるたびに内容が深まっていくので、アイデア出しから物事の詳細な説明まで、幅広い用途で活用できます。また、OpenAIのアカウントさえ作成すれば、誰でも無料で利用できるので、日常生活で使用するレベルであれば費用をかける必要はありません。

ただし、有料プランは画像やPDFといった複数の入出力形式への対応、オリジナルツールの開発機能など、無料プランにはない便利な機能が備わっています。機能は随時アップデートされているので、仕事の効率化を目的にするなら有料プランの利用も検討してみてください。

なお、ChatGPTの有料プランについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
ChatGPT Enterpriseとは?無制限GPT4の使い方〜導入までを解説

ChatGPTにはできること・できないことがある

スクロールできます
できることできないこと
自然な会話文章生成
要約
プログラミング
データ整理
集計情報収集
物体検出や画像セグメンテーションには使用できない
GPT-4 Turboでも2023年4月以降の知識はもちあわせていない
73Kトークン以降の内容は記憶できない
チューリングテストには合格できない
人間にできないことはChatGPTにもできない

リリースからわずか2ヵ月で1億ユーザーを突破し、驚くべき速さで進化を遂げているChatGPT。これまでに何度もアップデートを繰り返し、ChatGPTにできることは驚くほど増えました。

しかし、ChatGPTも人間と同じように「できること」と「できないこと(苦手な処理)」が存在するため、利用したユーザーが「使えない」と感じることもあるでしょう。

リリースからわずか1年で私たちの想像をはるかに超える能力を身に付けたChatGPTですが、それでもまだ発展途上です。できることとできないことをしっかりと理解して、業務や日常生活にうまく活用していきましょう。

ChatGPTにできること

ChatGPTにできることはたくさんありますが、ここでは厳選して代表的な5つをご紹介します。アイデア次第でさまざまなタスクをこなせるため、うまく活用して仕事や日常生活に役立てましょう。ChatGPTにできることは以下の5つです。

  • 自然な会話
  • 文章生成・要約
  • プログラミング
  • データ整理・集計
  • 情報収集

1つずつ詳しく解説していきます。

自然な会話

ChatGPTは膨大なテキストデータを学習しているため、まるで人間と会話しているかのような自然なやり取りができます。

従来のチャットボットはあらかじめ回答が用意されており、想定外の質問をすると的外れなレスポンスであったり、回答をもらえなかったりということがありました。その点、ChatGPTは質問に対して該当する回答を持っていなくても、学習した膨大なデータから回答を自動で構築・生成することが可能です。

また、単純に質問に回答するだけでなく、「素晴らしいですね」「残念ですね」など、質問者に寄り添った回答を行うこともできます。他にも、ChatGPTの回答内容を質問者が訂正すると、「次回からはそのようにします」や「その方がいいですね」など、会話から都度学習する機能も備わっており、会話をするほどに質が向上していきます。

文章生成・要約

ChatGPTは、条件を提示すれば、与えられた情報に基づいた文章を生成できます。

たとえば、「ChatGPTのできることとできないことを、1000文字程度で教えてください。」と質問すると、条件に沿った文章を自動生成してくれます。条件を細かく提示するほどニーズに合う文章を生成できるため、ブログ記事やレポート・論文の作成など、さまざまな業務の効率化に活用できます。

また、ChatGPTは長文の要約も得意です。たとえば、「要点を500文字くらいにまとめてください」と指示すると、わかりやすく簡潔な文章を提示してくれます。論文などの長文を要約したい時などに大変便利です。ChatGPTを使った文章の要約は、企業サイトの「よくある質問」や「FAQ」、商品・サービスの簡易的な説明などにも用いられています。

プログラミング

ChatGPTは、プログラムの自動生成やエラーの修正を行うことができます。実現したい内容を指示するだけでプログラムが自動生成されるため、システム開発の現場で活躍します。

エラーがどこに発生しているのかわからない場合でも、プログラムを入力し「エラーがどこにあるか教えてください。」と指示することで、問題のある箇所を指摘してくれます。プログラムの生成やエラーの修正は非常に時間のかかる作業ですが、ChatGPTを利用すれば大幅な時間短縮が可能です。

また、プログラミングだけでなくExcelやGoogleスプレッドシートの関数作成を頼むこともできます。

データ整理・集計

ChatGPTを活用して、まとまっていないデータを整理・集計することができます。複数の情報を羅列し、「表形式で整理してください」と指示すれば、見やすい表形式で回答してくれます。

また、表に記載された数値から平均値を求めることもできます。平均値の計算はダイレクトに答えのみ回答するのではなく、途中の計算式まで詳しく提示してくれるため、計算の過程を知りたい場合にもとても役立ちます。

情報収集

ChatGPTは膨大なデータを学習しているため、情報の検索や収集が得意です。

たとえば旅行する際に「現地のおすすめのホテルを教えてください」と指示すると、ホテルをいくつかピックアップして値段まで教えてくれます。さらに、現地のおすすめの観光スポットの回答ももらえば、ChatGPTとの会話だけである程度の旅程が完成できますね。

なお、ChatGPTの企業導入事例について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
ChatGPTの日本企業導入事例をまとめて紹介!業務に導入するメリットや注意点も解説

ChatGPTにできないこと

ご紹介したように多くのことができるChatGPTですが、できないこと(苦手な処理)もあります。できないことも理解しておくことで、よりChatGPTを活用できるようになるはずです。ChatGPTにできないことは以下の6つです。

  • 物体検出や画像セグメンテーションには使用できない
  • GPT-4 Turboでも2023年4月以降の知識はもちあわせていない
  • 73Kトークン以降の内容は記憶できないかもしれない
  • チューリングテストには合格できない
  • 基本的に人間にできないことはChatGPTにもできない

1つずつ詳しく解説します。

物体検出や画像セグメンテーションには使用できない

現在すでにいくつかの製造現場や医療現場などで、物体検出や画像セグメンテーションを生成AIが行っていますが、ChatGPTにそのような機能は実装されていません。よって、物体検出や画像セグメンテーションをAIに任せたい場合は、別のAIツールを利用する必要があります。

なお、物体検出ほど高度な機能ではありませんが、画像認識機能であればChatGPTにも備わっていますGPT-4Vという機能を使えば、画像を認識してさまざまな質問に答えてくれるので、ぜひ試してみてください。

GPT-4 Turboでも2023年4月以降の知識はもちあわせていない

OpenAIは、ChatGPTの新たな言語モデルとして「GPT-4 Turbo」をリリースしましたが、この新しい言語モデルでも2023年4月までの知識しか学習していません。よって、2023年4月以降に起きた出来事に対する質問を行っても、正しい回答は得られないので注意しましょう。

ただし、2023年11月に新たな言語モデルがリリースされたように、今後も新たな学習データを備えた言語モデルがリリースされていくと予想できます。

参考記事:「GPT-4 Turbo」発表 より安価で長文対応、23年4月まで学習

73Kトークン以降の内容は記憶できないかもしれない

ChatGPTに73Kトークン以上の情報を入力すると、リコール性能(記憶を思い出す機能)が途端に低下するというデータが上がっています。

これは、OpenAIが正式に発表しているものではないので確実ではありませんが、海外ユーザーが検証した結果、73Kトークンを超えた場合にリコール性能が顕著に低下しているとのことです。

対策としては、重要な内容を冒頭もしくは最後に配置する、トークンを73Kトークン以内に抑えるといったものが有効です。日本語はトークン数が多くなりがちなので、翻訳ツールなどで翻訳してから英語でプロンプトを入力するというのも試してみてください!

チューリングテストには合格できない

チューリングテストとは、1950年に数学者のアラン・チューリング氏が提唱した「機械は考えることができるのか?」という問題提起から発展した、質疑応答形式の思考実験のことです。人間の審査員が人間・AIのそれぞれとチャット形式で対話を行い、AIが人間と区別のつかない回答を行うと「合格」とみなされます。

この実験をChatGPTで実施したところ、合格には至らなかったようです。

現状は、ChatGPTがAIであることを見抜かれてしまいますが、今後の進化に期待ですね!

基本的に人間にできないことはChatGPTにもできない

当たり前のことですが、人間にできないことはChatGPTにもできません。ChatGPTのような生成AIは、あくまで人間が作り出したものを学習して成長しているためです。

ただし、人間にできることを、人間よりも早くこなすことはできます。人間が行き詰まりやすいアイデア出しや単純な情報収集等を任せてみるとよいかもしれません。

ChatGPTを使う際の注意点

ChatGPTは非常に優秀で、仕事や日常生活のさまざまなシーンで私たちをサポートしてくれます。しかし、使い方を間違えたり注意すべきことを知らなかったりすると、ユーザーに不利益をもたらす危険性も持っています。ChatGPTを使う際の注意点もあらかじめ知っておき、うまく活用していきましょう。

回答の正確性を自分で確認する

ChatGPTは、リリース当初から最もらしい嘘の情報を出力する「ハルシネーション」が話題になっていました。特に、企業が訴訟される問題にまで発展したことで、大きな波紋を呼んでいます。

アップデートが繰り返されるたびに出力する情報の精度は上がっていますが、今でもChatGPTのハルシネーションは完全になくなってはいません。出力された情報を鵜呑みにするのではなく、必ず自分で事実確認を行う必要があります。

著作権保護が難しい

ChatGPTを使用して制作した作品は著作権による保護が難しく、他人に模倣された場合でも権利を主張しにくい傾向にあります。理由は、AIによって自動で制作した作品はどうしても類似してしまうことが多く、意図的に著作権を侵害したと判断できないためです。

AIと著作権の関係については、文化庁が資料を公開しています。この資料によると、単なるアイデアや画風などは著作権が認められないと定められているので、AIで自動生成した作品で著作権を主張するのは難しいことがわかりますね!

参考記事:「AIと著作権」文化庁著作権課

コンテンツポリシー違反に注意

ChatGPTを利用するにあたって、いくつかのルールが定められています。このルールを破ると、コンテンツポリシー違反として警告文が表示され、最悪の場合はChatGPTが利用できなくなる恐れがあるので注意してください。

コンテンツポリシー制限を受ける可能性があるのは、以下の内容です。

  • 他人を誹謗中傷するコンテンツ
  • 差別発言
  • 性的なコンテンツ
  • プライバシーの侵害
  • 暴力や犯罪を助長するコンテンツ
  • 著作権を侵害するコンテンツ

気付かないうちにコンテンツポリシーに違反しないよう、詳しい内容を事前に確認しておきましょう。

参考記事:OpenAIがChatGPTなどのツールやサービスの利用規約を改定、従来よりも明確で具体的な禁止例が示される

APIリクエストは1つのAPIキーにつき、1日100回まで

OpenAIのAPIキーを取得することにより、ChatGPTの機能をさまざまなツールで利用できるようになりますが、APIリクエストには未だに上限が存在します。具体的には、1つのAPIキーにつき、1日100回までの制限があるので、ChatGPTへのリクエストは計画的に行わなければなりません。APIリクエストを社内の従業員で使い回す場合は、複数のAPIキーを発行しておくとよさそうです。

なお、ChatGPTのAPIについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
ChatGPT APIとは?使い方や料金体系、できること、おすすめ活用事例15選を紹介

ChatGPTにできないことを理解して正しく使いこなそう!

本記事では、ChatGPTのできることとできないことをご紹介しました。アップデートにより新機能が続々とリリースされているChatGPTですが、意外にもできないこともたくさんあります

ChatGPTにできることとできないことを再度まとめました。

ChatGPTにできること

  • 自然な会話
  • 文章生成・要約
  • プログラミング
  • データ整理・集計
  • 情報収集

ChatGPTにできないこと

  • 物体検出や画像セグメンテーションには使用できない
  • GPT-4 Turboでも2023年4月以降の知識はもちあわせていない
  • 73Kトークン以降の内容は記憶できないかもしれない
  • チューリングテストには合格できない
  • 基本的に人間にできないことはChatGPTにもできない

物体検出ができないといった高度な問題だけでなく、2023年11月にリリースされたGPT-4TurboでもGPT-4よりも性能が低いかもしれないといった懸念点が上がっているので注意が必要です。

今回の記事でご紹介したChatGPTの課題や注意点をあらかじめ把握しておき、適切な対策を行なった上で活用していきましょう!

サービス紹介資料

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最後に

いかがだったでしょうか?

弊社では

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まずは、「無料相談」にてご相談を承っておりますので、ご興味がある方はぜひご連絡ください。

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また、サービス紹介資料もご用意しておりますので、併せてご確認ください。

投稿者

  • いつき

    高卒6年目にして独立開業した、フリーランスのWebライター。 ChatGPTをはじめ、多くのAIツールを使いこなした経験を基に、AIメディアの記事を執筆中。 複数のWebメディアに在籍し、ライター・ディレクター業務をマルチにこなす。

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