ChatGPT Enterpriseとは?無制限GPT4の使い方〜導入までを解説

OpenAIが「ChatGPT Enterprise」を発表しました!
なんと、企業用に安全に使えるだけでなく、ハイスピードのGPT4が無制限で使えるんだとか…
これまで以上に強力なバージョンのChatGPTが企業用に使えるとは、とんでもないことですね。
「ChatGPT Enterprise」とは何か?、利用方法も紹介します。
なお弊社では、ChatGPTを社内で活用する方法について1時間無料相談を承っています。こちらからお気軽にご相談ください。
→無料相談で話を聞いてみる
ChatGPT Enterpriseとは
「ChatGPT Enterprise」とは、企業用に公開された最新バージョンのChatGPTです。
「ChatGPTをより安全に利用したい!」という企業の声を受け、ChatGPT Enterpriseの発表に至ったとのこと。
そんなChatGPT Enterpriseですが、やはり企業用というだけあって、個人用のChatGPTと比べても性能が非常に優れています。
具体的に、ChatGPT Enterpriseには以下3つの特徴があります。
- 企業でも利用可能なセキュリティレベル
- 大規模利用を想定した管理機能の追加
- 使い勝手が良い機能の追加
企業でも利用可能なセキュリティレベル
ChatGPTをはじめとしたAIツールは、これまでセキュリティ面が不安視されていました。
しかしChatGPT Enterpriseは、企業でも情報漏洩などのリスクを抑えて利用できるように、セキュリティが大幅に強化されています。
具体的に、ChatGPT Enterpriseのセキュリティは下記のような仕組みになっています。
- 入力内容はOpenAIモデルのトレーニングに使用不可
- データを暗号化(AES256・TLS 1.2+使用)
- SOC 2に準拠
セキュリティ面での懸念が払しょくされれば、企業も安心してAIツールを導入できますよね。
大規模利用を想定した管理機能の追加
これまでのChatGPTは個人での利用を想定していたため、複数人で使う際は管理がしにくいという問題がありました。
しかしChatGPT Enterpriseでは、企業などの大規模利用でも管理しやすい機能が追加されています。
具体的に追加された機能は下記のとおりです。
- 一括メンバー管理ができるマスターアカウント
- SSO
- ドメイン認証
- 使用量管理ができるダッシュボード画面
管理機能が強化されたことで、システム管理者の負担も軽減されますね。
使い勝手が良い機能の追加
個人用のChatGPTは利用制限などもあり、大人数で使うにはやや不便な点がありました。
しかしChatGPT Enterpriseは、下記のような機能が追加され、企業などの大規模利用でも使い勝手が良くなったのです。
- GPT4が無制限で利用可能
- GPT-4の速度が通常の2倍
- Code Interpreterが無制限で利用可能
- 通常の4倍の文字数が入力可能
- (契約条件によっては)APIをの無料クレジット付与
特にハイスピードのGPT-4やCode Interpreterが使い放題なのは、企業での利用を考えると嬉しいポイントですよね。
なお、OpenAIは以下のサイトページにて、プライバシーポリシーや安全性を約束しています。
企業利用を考えている方は、まずこちらをご確認ください。
Enterprise privacy at OpenAI

Security Portal
また、ChatGPT Enterprise紹介ページの原文をご覧になりたい方はこちらをご覧ください。
Introducing ChatGPT Enterprise

ChatGPT Enterpriseと無料版・有料版(ChatGPT Plus)の違い
ChatGPT Enterpriseと無料版・有料版(ChatGPT Plus)の違いをまとめると下記のとおりです。
プラン | 無料版 | ChatGPT Plus | ChatGPT Enterprise |
---|---|---|---|
料金 | 無料 | 月額19.99ドル | 要問い合わせ |
言語モデル | GPT-3.5(無制限) | ・GPT-3.5(無制限)・GPT-4(50回/3時間まで) | GPT-4(無制限) |
セキュリティ | 個人利用レベル(情報漏洩のリスクあり) | 個人利用レベル(情報漏洩のリスクあり) | 企業利用レベルにセキュリティ強化 |
管理機能 | なし | なし | あり |
その他の機能 | GPT-3.5のみ | プラグインを利用可能 | ・GPTの速度が通常の2倍・文字数制限が通常の4倍・Code Interpreterが無制限で利用可能 |
実際に比較してみると、やはりChatGPT Enterpriseの性能が圧倒的に優れていることがわかりますね。
もちろん個人で利用する分にはChatGPT Plusでも十分ですが、企業で利用するなら、セキュリティや機能が強化されたChatGPT Enterpriseがおすすめです。
ChatGPT Enterpriseを活用できる業務領域
ChatGPT Enterpriseは、例えば以下のような業務領域で活用できます。
- ルーティンワーク
- データ分析
- コンテンツ制作
- 顧客対応
ルーティンワーク
ChatGPT Enterpriseを活用することで、ルーティンワークの業務負担を大幅に軽減できます。
例えば以下のような業務は、ChatGPT Enterpriseに作業手順を明確に伝えることで、ほぼ自動化が可能です。
- メール作成
- 文章の要約
- データ入力
ルーティンワークに人的リソースを割かれている企業の方は、ぜひChatGPT Enterpriseを導入してみてください!
データ分析
ChatGPT Enterpriseはデータ分析にも活用できます。
例えば、「Code Interpreter」というプラグインを使えば、データを視覚的にわかりやすい表やグラフに変換可能です。
この機能をうまく利用すれば、売上データを月ごとにグラフ化してトレンドを把握したり、顧客の年齢層を分析したりできます。
データ分析にかかる負担を減らしたい企業の方は、ChatGPT Enterpriseを導入してみてはいかがでしょうか?
なお、Code Interpreterについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
→【Code Interpreter】ChatGPT公式プラグインの使い方やできること、使えない時の対処法を解説
コンテンツ制作
ChatGPT Enterpriseは、下記のようなコンテンツ制作の現場でも活用できます。
- 記事の執筆
- SNSの投稿作成
- Webサイト制作
- 画像・動画制作
現時点ではAIが作るコンテンツはまだ人間には劣るため、上記業務を完全に自動化することは残念ながら難しいです。
しかしChatGPT Enterpriseを活用することで、コンテンツ制作にかかる時間を大幅に短縮できるだけでなく、より高品質な作品を生み出す手助けをしてくれるのは間違いありません。
顧客対応
ChatGPT Enterpriseを活用すれば、なんと顧客対応の業務負担も軽減できます。
例えば「Zapier」というプラグインを使えば、お客様からの問い合わせメールへの自動返信など、一部の顧客対応業務を自動化できるのです。
問い合わせメールへの返信作業が自動化できれば、オペレーターは電話対応だけに専念できるため、かなり業務負担が軽減されますよね。
日々顧客対応に追われている企業の方は、ChatGPT Enterpriseを活用してみてはいかがでしょうか?
なお、Zapierについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
→【ChatGPT×Zapier】SlackにChatGPTを連携!導入方法から具体例まで解説
ChatGPT Enterpriseの利用方法
ChatGPT Enterpriseを利用するためには、運営にコンタクトを取る必要があります。
①以下のリンクにアクセスしてください。

②「Contact Sales」をクリック
③個人情報や会社情報を入力
④登録が完了すると、以下のメッセージがメールに届きます。
以上が、ChatGPT Enterpriseの利用申請までの流れです。
弊社では申請が下り次第、すぐに導入してみるつもりなので、導入後のレビューも追って記事化いたします。
楽しみにお待ちください!

【無料】2023年11月版|生成系AIの業務活用なら!
・生成系AIを活用したPoC開発
・生成系AIの業務活用コンサルティング
・システム間API連携

生成系AIの業務活用なら!
・生成系AIを活用したPoC開発
・生成系AIのコンサルティング
・システム間API連携
ChatGPT Enterprise発表の意味
OpenAIは、2022年11月のChatGPTの発表から多くのニュースが流れました。
今回のChatGPT Enterpriseの発表には、どのような意図があるのでしょうか?
OpenAIの財政難
直近のOpenAIの関連ニュースで最も気になるのは、「OpenAIの財政難」についてです。
OpenAIの財政難については事実かどうか諸説あります。
しかし仮にそれが本当だとすれば、ChatGPTを企業用にサービス展開することで、大きく利益を得ようとしているのかもしれません。
ChatGPT Enterpriseの料金は会社の規模や従業員数に応じて決まると考えられるので、フォーチュン500企業の80%がそのままChatGPT Enterpriseに移行すれば、それだけでもかなりの利益になるでしょう。
安全性へのアピール
ChatGPTに関して一時期問題となっていたのは、「情報の安全性」についてです。
ChatGPTに入力した情報の安全性については、これまで何度もニュースになってきました。
OpenAIがChatGPTに入力された情報を不正利用しているのでは…?という噂も流れましたね。
それに対抗する形として、2023年8月7日にGPTBotのウェブクローリングをブロックする方法を公開しました。

AIにおいて情報の安全性は、最も議論される問題と言っても過言ではありませんので、OpenAIとしても早く解決したかったのかもしれません。
ChatGPT Enterprise紹介ページで安全性へのアピールが十二分に強調されていたことからも、OpenAIがChatGPTの安全性に関する悪いイメージを払拭したかったことが伺えます。
いずれにしろ、今回のOpenAIの発表はとんでもなく大きいことですので、これまで縮まりつつあったその他のAI企業との差がまた大きく開きそうです。
まとめ
以下、本記事のまとめです。
- ChatGPT Enterpriseの特徴として、「企業でも利用可能なセキュリティレベル」「大規模利用を想定した管理機能の追加」「使い勝手が良い機能の追加」が挙げられる。
- ChatGPT Enterpriseは、無料版や有料版(ChatGPT Plus)と比べてセキュリティが強化されており、GPT-4やCode Interpreterなどの利用制限もほとんどない。企業で使うなら、ChatGPT Enterpriseを契約するのが圧倒的におすすめ。
- ChatGPT Enterpriseは、「ルーティンワーク」「データ分析」「コンテンツ制作」「顧客対応」などの現場で活用できる
ChatGPT Enterpriseの登場により、企業でも安全にChatGPTを利用できるようになりました。
AIを活用して日々の業務負担を軽減させたい企業の方は、ぜひChatGPT Enterpriseの導入を検討してみてください!
最後に
いかがだったでしょうか?
弊社では
・マーケティングやエンジニアリングなどの専門知識を学習させたAI社員の開発
・要件定義・業務フロー作成を80%自動化できる自律型AIエージェントの開発
・生成AIとRPAを組み合わせた業務自動化ツールの開発
・社内人事業務を99%自動化できるAIツールの開発
・ハルシネーション対策AIツールの開発
・自社専用のAIチャットボットの開発
などの開発実績がございます。
まずは、「1時間の無料相談」にてご相談を承っておりますので、ご興味がある方はぜひご連絡ください。
➡︎生成AIを使った業務効率化、生成AIツールの開発について相談をしてみる。

「生成AIを社内で活用したい」「生成AIの事業をやっていきたい」という方に向けて、生成AI社内セミナー・勉強会をさせていただいております。
セミナー内容や料金については、ご相談ください。
また、弊社紹介資料もご用意しておりますので、併せてご確認ください。