生成AIコンサルティングサービスとは?メリットや選び方を徹底解説
メディア事業部AIライターの大竹です。
生成AIは登場以来、多くの企業がビジネスに活用し生産性を高めています。有名企業を例に挙げるならば、ソフトバンクも全従業員約2万人を対象に社内向け生成AIチャットボットの活用をスタートさせました。
参考記事:ソフトバンク版AIチャットの利用を開始
こうした背景から、生成AIの活用は今後のビジネス戦略において必須。しかし、生成AIの導入・運用はそう簡単な話ではありません。そこで注目したいのが生成AIコンサルティングです。
今回は生成AIコンサルティングのメリットについて解説します。社内に生成AIを導入したいと考えている方にオススメです。ぜひ、最後までお読みください。
生成AIとは
生成AIとは、文章や画像、動画などのコンテンツをAIが創造する技術です。従来のAIは学習させた情報を基に回答を出力させる用途で活用されていました。一方、生成AIはディープラーニング(深層学習)を用いて、より高度な対応が可能になったモデルを採用しています。これにより、人間に近い精度でコンテンツを創造できるようになりました。
一言で生成AIといっても、その種類は様々で得意とする分野も異なります。たとえば、有名なChatGPTは文章出力を得意とする生成AIです。その反面、単体では画像などの創造には向いていません。画像生成を得意としている生成AIには、MidjourneyやDALL-E3などが挙げられます。用途や目的によって生成AIを使い分けたり、併用する必要があります。
生成AIを導入するメリット
- 社内業務の効率化
- 時間と予算の節約に繋がる
- AIにアイデアを提案させることも可能
生成AIを導入するメリットとして、代表的な例が上記となります。社内業務を効率化し生産性を高める目的で、生成AIを導入している企業も多いです。AIに処理を任せることで、作業の時間短縮や業務に伴う出費削減も期待できます。人間ではなかなか思いつかないアイデアも、AIに質問することで提案してくれることもあります。
この他にも、生成AIはアイデア次第で数多くのメリットをビジネスにもたらしてくれることでしょう。
なお、生成AIの効率化について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
→【生成AI×業務効率化】自動化の鬼になれるAIツールを紹介
なぜ生成AIコンサルティングが求められているのか?
生成AIを導入することで、企業は数多くの恩恵を得ることができ業務効率も改善されます。ただし、生成AIを正しく導入するには、越えなければならないハードルも数多く存在します。ここでは「生成AIを企業に導入するときのハードル」と「生成AIコンサルティングが求められている理由」について解説します。
生成AIに関する専門知識が必要
社内に生成AI技術を取り入れる場合、AI分野の専門知識を有している人材が必要です。正しい知識を持たない人材が生成AIを扱おうとしても、思うような結果は得られません。社内業務やシステムと生成AIを連携させることも、上手くいかないことでしょう。
それどころか、扱い方を誤り情報漏洩などのトラブルを引き起こしてしまう懸念もあります。とはいえ、生成AIに精通している人材もそう多くありません。社員教育するにも時間がかかることでしょう。
生成AIのリスクを把握しなければならない
生成AIは万能のツールではありません。取り扱いには当然、注意しなければならないことも多々あります。代表的な例として、誤った情報を正しい情報として扱うハルシネーションが挙げられます。他にも、生成AIによっては、入力情報がAI学習に利用されることで情報漏洩してしまうリスクが指摘されています。
また、生成AIによる一部のコンテンツ生成は、著作権侵害に該当するのではないかという懸念も指摘されています。そうしたリスクを把握せず、不用意に生成AIを使用し続けると思わぬトラブル・損失を被る恐れもあるため注意が必要です。
社内における生成AIを扱う体制作りも必須
前述したとおり、生成AIの運用には注意すべきポイントが多々あります。もしも、運用中にトラブルが発生した場合、迅速に対処しなければなりません。そうしたトラブルシューティングの方法やAI使用のルールを明確にしたガバナンス体制を整えることも企業には求められます。
しかし、ガバナンス体制を整えるにしても生成AIに関する知識や経験が必要。正しい使い方や問題の対処方法を判断できる人材・システムも必要となります。AIに詳しくない企業にとって、運用体制を整えることも一苦労なはずです。
そういった背景があり、生成AIコンサルティングの必要性は高まっています。
なお、生成AIのリスクについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
→生成AIの企業利用・開発のリスクとその対策を解説!開発失敗事例も紹介
生成AIコンサルティングとは?
生成AI導入の解決策として注目されているのが、生成AIコンサルティングです。生成AIコンサルティングとは、企業のAI導入および運用をサポートするサービスのこと。ここでは、生成AIコンサルティングについて解説します。
生成AIコンサルティングに依頼できる内容
- 企業における生成AIの導入支援
- 社内AI運用に関するガバナンス体制構築のサポート
- 社内システムと生成AIの連携に関するアドバイス
- 生成AIを用いた業務改善の企画提案
- 生成AIに関わるトラブルのフォロー
生成AIコンサルティングに依頼できる代表的な内容は上記となります。詳細なサービス内容は各生成AIコンサルティングによって異なりますが、基本的には社内業務における生成AI運用・導入を手助けしてくれます。AIやIT分野に疎い企業組織・担当者にとって、心強い味方となってくれることでしょう。
依頼するメリット
生成AIコンサルティングに依頼するメリットは、AIに長けた人材不足という問題をクリアできる点。前述の通り、生成AIの導入や運用には、知識を持った人材が必要不可欠。しかし、生成AIに精通した人材は限られており、確保するのはそう簡単ではありません。
その点において、生成AIコンサルティングは、正しい知識を持ったプロのアドバイザーが企業のAI導入・運用をサポートしてくれます。社内でAI人材を確保する必要がないのは大きなメリットでしょう。
また、生成AIコンサルティングはそれぞれ、生成AI導入・運用に関するノウハウを有しています。社内業務で活用していくために必要な手順やシステムなども把握しているため、効率が良いと言えます。
生成AIコンサルティングの流れ
あくまで一例ですが、生成AIコンサルティングは以下のような流れで行われます。
- AIを知る(AI教育・研修)
- 調査・比較(業務ヒアリング、用件設計、AIリスク検証、AIツール比較)
- 導入(AIツール導入)
- 運用(運用支援)
AIを知る(AI教育・研修)
社内でAIを効果的に活用するには、会社全体でAIに関する知識を高めることが必須です。AIは便利な反面、活用にはリスクを伴います。
全社でAIのメリット・デメリットをきちんと理解してツールを運用することで、リスクを回避しつつ生産性を上げることが可能になるのです。
調査・比較(業務ヒアリング、用件設計、AIリスク検証、AIツール比較)
それぞれの会社に合わせたAI導入を検討します。
- どのような仕事をAIに任せたいのか?
- どの業務にAIツールを導入するのが最も効果的なのか?
- AI導入におけるリスクは何か?
- 最適なAIツールはどれか?
そういったことを、会社に合わせて擦り合わせていきます。
導入(AIツール導入)
実際にAIツールを導入します。導入して終わりではなく、その後の訓練や効果測定も重要です。
運用(運用支援)
AIを導入した後の、運用支援を行います。AIはあくまで道具であり、上手に使えるかどうかは別の話です。せっかくの便利なツールを最大限活用できるよう、運用に関するアドバイスを行います。
繰り返しですが、このような流れはあくまで一例です。生成AIコンサルティングの流れについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
参考記事:「生成AI × 事業」を促進するWEELの統合ソリューション
生成AIコンサルティングの料金
生成AIの導入費用は、状況によって変わってきます。
- 導入するAIの種類
- 導入するAIの規模
- 依頼する作業工程
などによって大きく異なるからです。
以下の資料を目安として参考にしてください。
「コンサルティング」と一言で言っても値段の幅が出てくるので、まずは自社の状況と合わせて考えてみるのが大切です。
参考記事:生成AIを社内に導入する費用が高い?導入費用の内訳や費用対効果、コスト削減の事例を紹介
AIの導入に助成金・補助金が使える場合も
AI導入の際には、助成金や補助金の制度が活用できる場合もあります。導入内容や時期によって異なるので、興味がある方は一度調べてみると良いかもしれません。
弊社でも助成金・補助金に関するご相談に乗っていますので、気になる方はぜひ一度お問い合わせください。
企業における生成AI導入の成功事例
弊社が過去に行ってきたAIの導入事例をご紹介します。
【事例1】お問い合わせメールの自動対応
カスタマーサポートなどでの利用例です。
メール応対に特化したAIを開発し、お問い合わせの種類ごとに適切なメール返信・会議日程調整を自動化しました。最低でも90%以上の工数削減を実現しています。
【事例2】企画立案・イメージ画像生成
新しい製品(この場合「車」)の企画立案過程を自動化した事例です。
ChatGPTと画像生成AIを組み合わせて、今まで何日もかけていた作業を最短10分程度の工程に落とし込みました。
【事例3】AI導入コンサルティング
現在世の中にはAI搭載ツールが大量に存在します。無料ツールから有料ツールまで、お客様の業務に適したAIを調査・比較し、導入を支援します。
例: ChatGPT、Chrome拡張、画像生成AI、動画生成AI
他にもさまざまな活用事例があり、弊社のHPにて紹介しておりますので是非ご覧ください。
参考記事:ChatGPTの法人利用方法5選!業務が鬼捗る生成AIサービス5選も紹介
生成AIコンサルティングの選び方
- 導入・支援実績の多さ
- 目的としているAIサポートに対応しているか
- 透明性があり、正確な情報提供をしているか
生成AIコンサルティングを選ぶときの基準としては、上記の3つが挙げられます。まず、チェックしたいのが生成AIコンサルティングとしての実績。極端な話ですが、導入・支援実績が多ければ多いほど信頼度は高くなるでしょう。
次にチェックすべきなのが、目的としているAIサポートに対応しているかどうか。生成AIコンサルティングによって、対応しているLLMやクラウド環境などは異なります。自社のサービスに導入したいAIに対応しているかどうかも選ぶときの基準となります。
また、透明性も重要です。生成AIは、まだまだ発展途上の分野。AI担当者向けガイドラインや生成AI Wiki、開発におけるノウハウなど体系的な情報を惜しみもなく公開しているかが大切です。AIの利用にはリスクも伴いますので、専門性を持って正確な情報提供をしている透明性のある会社を選ぶようにしましょう。
代表的な生成AIコンサルティング会社5選
生成AIコンサルティングを提供している会社をご紹介します。
- PwCコンサルティング合同会社
- デロイトトーマツコンサルティング合同会社
- アクセンチュア株式会社
- 株式会社WEEL
- IBM
PwCコンサルティング合同会社
「PwCコンサルティング」は、ロンドンを拠点としたコンサルティング会社です。戦略の策定から実行まで総合的なコンサルティングサービスを提供しています。
世界157ヶ国で事業を展開しており、AIに関する知識を豊富に抱える企業です。数々の実績をもとに、的確なAIソリューションを提供しています。
PwCコンサルティング合同会社:https://www.pwc.com/jp/ja/about-us/member/consulting.html
デロイトトーマツコンサルティング合同会社
デロイト トーマツ コンサルティング合同会社は、日本のコンサルティングサービスを担い、提言と戦略立案から実行まで一貫して支援するファームです。コンサルティングサービスはもちろん、社会課題の解決と新産業創造でクライアントと社会全体を支援します。
5,000名超のコンサルタントが、デロイトの各国現地事務所と連携して、世界中のリージョン、エリアに最適なサービスを提供できる体制を有しています。
デロイトトーマツコンサルティング合同会社:https://www2.deloitte.com/jp/ja/pages/about-deloitte/articles/dtc/dtc.html
アクセンチュア株式会社
アクセンチュア株式会は「テクノロジーと人間の創意工夫で、 まだ見ぬ未来を実現する」を理念に、AIコンサルティングを行っている会社です。
「業界別の収益や雇用水準の改善点について」「労働者はAIとの協業を期待しているか」といったAIに関する調査も積極的に行っています。AIだけでなく、社会に対して提言も行う会社です。
アクセンチュア株式会社:https://www.accenture.com/jp-ja/about/company-index
株式会社WEEL
株式会社WEELは「日本一透明性の高いAIプロフェッショナル集団」を目指しています。
- AIを活用した業務のコンサルティング業務
- AIを活用した独自プロダクトの開発・展開事業
- AIに関するメディア運営・調査・分析およびコンサルティング業務
- AI導入の研修サービス
など、AIに関わるすべての人に向けて、適切な情報発信と開発を行います。
株式会社WEEL:https://weel.co.jp/company/#about
IBM
IBMコンサルティングは、16万人のコンサルタントを抱え、AIやハイブリッドクラウドなどのテクノロジーを集結してビジネス変革を加速させています。
AI分野において、IBMは実績のあるAI技術を駆使し、お客様やパートナー企業とともにAIの未来を創造するのが得意です。IBMが提供するAIサービスには、業界で認められた倫理と責任に関する取り組みや、AIの採用とビジネス価値を最大化するためのチームのスキルアップと強化に重点を置いた取り組みが含まれています。
IBM:https://www.ibm.com/jp-ja/consulting
弊社のAI導入コンサルティングについて
弊社では、AI導入コンサルティングを行なっています。当コンサルティングは
● 社内におけるAI基礎教育・AI活用法研修
● AIツール導入支援
● AIツール運用支援
●プロンプト研修・定着支援
● AI活用におけるリスク対策・ガイドライン遵守
● 社内システムとのインテグレーション(要相談)
といった弊社のサービスを網羅!コンサルティング / 不動産 / ITベンダー / 教育などなど、あらゆる業種で「AI込みのDX」をトータルサポートいたします。
なお弊社コンサルティングの期間や料金につきましては、下表をご覧ください。
AI導入コンサルティング | |
---|---|
期間 | 3ヶ月〜 |
費用 | 800,000 ~ 1,600,000/月 |
見積もり額 | ¥ 2,400,000 ~ ※対象規模により変動 |
「AI活用を基礎からはじめたい」「社内での知識の格差をなくしたい」
などなど、幅広いご要望にご対応していますので、まずは無料相談でご連絡ください。
→無料相談で話を聞いてみる
生成AIを使って効率的な働き方をしたい!といった方へ
【無料】サービス紹介資料|コンサルティング
AIの導入からサポートまで網羅したい企業様へおすすめのサービスです。
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生成AIコンサルティングを上手に活用しよう!
生成AIの登場以降、社内業務にAIを導入することは多くの企業にとって喫緊の課題となりました。しかし、AIという分野は複雑で正しい知識を有した人材は限られています。知識不足が原因で二の足を踏んでいる企業も多いことでしょう。
そのため、生成AIコンサルティングを活用する企業が今後、増加していく可能性は十分考えられます。今回の記事を参考に、競合企業に遅れないよう生成AIコンサルティングの活用を検討してみてはいかがでしょうか。
生成系AIの業務活用なら!
・生成系AIを活用したPoC開発
・生成系AIのコンサルティング
・システム間API連携
最後に
いかがだったでしょうか?
弊社では
・マーケティングやエンジニアリングなどの専門知識を学習させたAI社員の開発
・要件定義・業務フロー作成を80%自動化できる自律型AIエージェントの開発
・生成AIとRPAを組み合わせた業務自動化ツールの開発
・社内人事業務を99%自動化できるAIツールの開発
・ハルシネーション対策AIツールの開発
・自社専用のAIチャットボットの開発
などの開発実績がございます。
まずは、「無料相談」にてご相談を承っておりますので、ご興味がある方はぜひご連絡ください。
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