記事作成に使える生成AIを徹底比較!ChatGPT・Claude・Perplexityの実力を検証

記事作成 生成AI ChatGPT Claude Perplexity

WEELメディア事業部AIライターの2scです。

みなさん!Web記事の作成で生成AIがどこまで通用するのか、気になりませんか?

ということで、今回は「生成AIによる記事作成」を大特集!概要・できること・注意点のほか、Googleの見解や実際に使える生成AIツールをまとめてお届けします。

さらにさらに後半では、記事作成における最強の生成AIツールも徹底比較・徹底検証。生成AIでWEELの記事の完全再現を目指します。

完読いただくと、Webサイトの運営が捗っちゃう……かも!?
ぜひぜひ、最後までお読みください。

目次

生成AIでの記事作成の概要

新しいコンテンツを一瞬で生み出せる生成AIのうち、ChatGPTやClaude等、テキスト生成に特化した「LLM(大規模言語モデル)」はWeb記事の作成でも大活躍。一般的な3,000文字程度の記事であれば、タイトル・導入文・見出し・本文をまとめて数分で完成させられてしまいます。

そんなスピード自慢のLLMは品質面も抜かりなし。日本語文法・コピーライティング・SEO(検索エンジン最適化 ≒ 検索上位を取るコツ)を学習済みで、生身のライターとほぼ遜色のない記事が生成できます。

以上、LLMによる記事作成のメリットを列挙していくと……

LLMによる記事作成のメリット
  • 記事完成までの時間短縮
  • 外注の人件費削減
  • 文法ミスの防止・削減
  • コピーライティングの簡易化
  • SEO対策の効率化
  • 多言語対応の実現
  • 添削・フィードバックの提供
    …and more!

などなど、挙げきれません。次項からは、より具体的に「生成AIによる記事作成でできること」をみていきましょう!

なお、GPTsによる記事作成の自動化について詳しく知りたい方は、下記の記事もあわせてご確認ください。

生成AIによる記事作成でできること6選

まずは、生成AI(LLM)を使ったWeb記事の作成で、具体的にできることを6つご紹介します。以下、記事作成の基礎「リサーチ」から、詳しく説明していきます!

リサーチ

嘘をつくイメージのある生成AIは意外にも、記事作成前のリサーチで活躍してくれます。

ハルシネーション(生成AIの嘘)があるため情報源としては不適切ですが、プロンプトから参考情報を示す「長文の要約」や「英文の翻訳」には最適。Web上を検索するブラウジング機能を備えた生成AIであれば、「URLからの記事要約」も可能です。

記事構成案の作成

生成AIなら、検索結果上位を狙えるかもしれない記事の構成案が作成できます。

そもそも、Web記事の構成にはある程度の勝ちパターンが存在します。

例えば、「〇〇とは」で検索にかけてみると、検索結果上位は「〇〇の概要→〇〇のメリット・デメリット→〇〇の具体例→まとめ」という構成の記事で占められているはず。傾向として、ユーザーの求める情報がわかりきっている場合、記事の構成も決まりきったものになってしまうんです。

そんなパターンどおりの構成については、大量のWeb記事を学習している生成AIの得意分野。生成AIなら、既に上位表示されている記事の構成を参照させるだけで、定石に則った構成案が作成可能です。

記事本文の叩き台の作成

生成AIはもちろん、記事本文の作成でも活躍してくれます。プロンプトから参考情報を示すことで、学習範囲外の事実も含めて文章化が可能です。

ただし、生成AIによる文章は「要点がつかめない」「具体性に欠ける」などなど、低品質であることもしばしば。そのまま記事本文に使うというよりは、草案・叩き台として活用するのが得策でしょう。

記事タイトル案の作成

記事タイトルの考案も、生成AIの得意分野。生成AIなら、誰でもSEOやコピーライティングの定石を押さえたタイトルが作成できます。また、添削にも対応していて、コピーライティングのアシスタントとしても優秀です。

メタディスクリプションの作成

検索結果でタイトルの下に表示される記事の説明「メタディスクリプション」も、生成AIでの作成が可能。こちらは、完成した記事全文をプロンプトに添えることで、そのまま使えるクオリティのものが用意できます。

記事の添削・フィードバック

完成した記事に添削・フィードバックをもらいたい場合も、生成AIが活躍してくれます。Web記事を中心に膨大な文章を学習している生成AIなら……

● 日本語文法の観点
● SEOの観点
● コピーライティングの観点
● その他、見落としのある観点

以上の観点から、多角的なフィードバックが提供可能です。

生成AIによる記事作成の注意点

ここからは、生成AI(LLM)を使ってWeb記事を作成する際の注意点を3つお伝えします。まずは、ハルシネーション対策から詳しくみていきましょう!

ファクトチェックが必要

生成AIはしばしば、回答にハルシネーションを含めてしまいます。したがって、生成AIで作成した記事を公開する前には必ず、ファクトチェック(事実確認・裏どり)を実施しなくてはいけません。

特に、重点的なファクトチェックが必要なのは……

ハルシネーションが起こりやすい箇所
  • 数字全般
  • 最新情報
  • 専門的な内容

以上の箇所。企業公式サイトや官公庁サイト、書籍等の良質な情報源を活用して、ハルシネーションを修正しましょう。

一部言い回しの修正が必要

生成AIが作成した記事には一部、機械的で不自然な言い回しが含まれています。こちらは一度、記事全文を音読してみると、その違和感に気づけるはずです。読者の離脱を防ぐために、言い回しの対策も徹底しておきましょう。

内容が薄い文章も修正が必要

生成AIで記事を作成していると、「話の要点があいまい」「具体的な情報が少ない」などなど、文章の内容が薄まってしまいがちです。こちらも適宜、加筆・修正を加えておきましょう。

生成AIでの記事作成に対するGoogleの見解

生成AIで作成した記事については、「Googleのペナルティを受けてしまうのではないか」という懸念を抱かれる方がいらっしゃるかもしれません。

ですが、ペナルティについては心配ご無用!Googleは下記のとおり、生成AIによる記事作成を公式に許可しています。(※1)

自動生成コンテンツに関し、Google は一貫したガイダンスを提示してきました。検索結果のランキング操作を主な目的として、コンテンツ生成に自動化(AI を含む)を利用することは、スパムに関する Google のポリシーに違反します。

(中略)

とはいえ、AI 生成のものを含め、自動化を利用したコンテンツすべてがスパムであるとは限らないことを認識することは重要です。自動化はこれまでも長い間、スポーツの試合結果、天気予報、文字起こしなどの有用なコンテンツの生成で使用されてきました。

引用元:https://developers.google.com/search/blog/2023/02/google-search-and-ai-content?hl=ja

Googleの言葉を借りると、「制作方法を問わず高品質のコンテンツを評価する」とのことです。

一方で、制作方法を問わずユーザーにとって無価値なコンテンツはペナルティの対象となりうるようです。(※2)

大量生成されたコンテンツの不正使用の例には次のものがありますが、これらに限定されません。

  • 生成 AI ツールまたはその他の同様のツールを使用して、ユーザーにとっての価値を付加することなく大量のページを生成すること
  • (以下略)
引用元:https://developers.google.com/search/docs/essentials/spam-policies?hl=ja#scaled-content

ちなみに、Googleのおける高品質のコンテンツとは……

高品質のコンテンツ=以下の基準「E-E-A-T」を満たしたもの
● Experience(経験):発信者の経験に基づく独自情報の提供
● Expertise(専門性):1Webサイト1トピックで特化した情報の提供
● Authoritativeness(権威性):発信者・Webサイトの肩書きや実在性の提示
● Trustworthiness(信頼性):SSL化や信頼できる引用元の提示

以上のこと。ここは生成AIに頼らず、人力で担保していくしかありません。

なお、生成AIとSEOの現状について詳しく知りたい方は、下記の記事もあわせてご確認ください。

記事作成におすすめの生成AIを3つ紹介!

ここからは、Web記事の作成におすすめな生成AI(LLMツールを一挙紹介。日本語対応済みで便利機能満載のものを3つ、お届けします。定番のChatGPTから、機能や料金等をみていきましょう!

ChatGPT

OpenAIがリリースする生成AIチャットの元祖「ChatGPT」は、Web記事の作成にも使えます。その魅力としては……

記事作成におけるChatGPT(有料版)の魅力
  • バランス型のLLM「GPT-4o」 と理系特化のLLM「OpenAI o1」が選択可
  • Webブラウジング機能とファイルアップロード機能を完備
  • 「Canvas」機能により、ショートカットボタンから記事の微修正が可能
  • 特化型の生成AIツール「GPTs」が作成・使用可能

以上のとおりで、便利機能が満載です。その他、ChatGPTの料金・スペックは下表のようになっています。

スクロールできます
詳細
料金無料 / 月額20ドル〜
使えるLLM・GPT-4o
・GPT-4o mini
・OpenAI o1-preview
・OpenAI o1-mini
・GPT-4 Turbo
コンテキストウィンドウ128,000トークン
出力トークンの限界値65,536トークン(o1-mini)
学習データ・知識の鮮度2023年10月
(有料版のGPT-4 Turboのみ、2023年12月)
ブラウジング機能
ファイルアップロード機能
その他便利機能・Canvas
・GPTs
・DALL-E3による画像生成
・ボイスモード(モバイルアプリ版限定)

そんなChatGPTは、スピード・時間効率重視の方におすすめ。CanvasやGPTs等、時短に繋がるギミックが盛り沢山ですよ。

公式サイト:ChatGPT

なお、ChatGPTについて詳しく知りたい方は下記の記事もあわせてご確認ください。

Claude

記事作成については、Anthropicの生成AIチャット「Claude」もおすすめ。ChatGPTほどのギミックはないものの、下記のとおり実力は生成AIのなかでトップレベルです。

記事作成におけるClaude(有料版)の魅力
  • GPT-4oと互角以上のLLM「Claude 3.5 Sonnet」が利用可
  • 他にも、回答の安全性と品質にこだわったLLMがラインナップ
  • ファイルアップロード機能を完備
  • 「Artifacts」機能により、プレビューを確認しながら記事・HTMLコードの微修正が可能

その他、Claudeの料金・スペックは……

スクロールできます
詳細
料金無料 / 月額20ドル〜
使えるLLM・Claude 3.5 Sonnet
・Claude 3 Opus
・Claude 3 Haiku
コンテキストウィンドウ200,000トークン
出力トークンの限界値8,192トークン
学習データ・知識の鮮度2024年4月
ブラウジング機能×
ファイルアップロード機能
その他便利機能Artifacts

以上のとおり。記事にクオリティを求めるなら、Claude一択かもしれません。

公式サイト:Claude

なお、Claudeについて詳しく知りたい方は下記の記事もあわせてご確認ください。

Perplexity

なんと、リサーチの段階から記事作成を自動化できてしまう生成AIツールも登場しています。それが、生成AI搭載の検索エンジン「Perplexity」です。

このPerplexityの魅力は……

記事作成におけるPerplexity(有料版)の魅力
  • 高性能なブラウジング機能を備えていて、リサーチから記事作成まで自動化が可能
  • ファイルアップロード機能も完備
  • Llama 3.1・GPT-4o・Claude 3…etc.各社のフラッグシップLLMを使用可
  • 「Pro Search」で丁寧な処理を実現
  • 要約・記事化したコンテンツは、サービス内「Perplexity AI Pages」での公開が可能

以上のとおりで、LLMがもつ「検索意図の理解力」と検索エンジンがもつ「情報の正確性」をいいとこ取りしたものになっています。その他詳細は……

スクロールできます
詳細
料金無料 / 月額20ドル〜 or 年額200ドル〜
使えるLLM・Llama 3.1 Sonar(Perplexity版)
・Llama 3.1(オープンソース版)
・GPT-4o
・GPT-4 Turbo
・Claude 3
 …and more!
コンテキストウィンドウN/A
出力トークンの限界値N/A
学習データ・知識の鮮度N/A
ブラウジング機能
ファイルアップロード機能
その他便利機能・Pro Search
・Perplexity AI Pages
・DALL-E 3やSDXLによる画像生成

このようになっていて、年払いならChatGPTやClaudeよりもリーズナブルに利用が可能です。

公式サイト:Perplexity

なお、Perplexityについて詳しく知りたい方は下記の記事もあわせてご確認ください。

生成AIでWEELの記事を作成してみた

さて、ここからは検証編。実際にChatGPT・Claude・Perplexityをそれぞれ使ってみて、記事作成に最も適した生成AIを決めていきます。今回の検証に用いる題材は、

検証内容
  • WEELのマニュアルに基づく、記事作成
  • WEELの過去記事(HTMLコード)に基づく、記事作成&HTMLコードでの出力

以上の2つ。それぞれ、下記のプロンプトを使ってKW「生成AIとは」についての記事作成を試みます。

マニュアルを提示する場合のプロンプト

1.構成・本文生成用のプロンプト

#命令
あなたは最強最高の神SEOライターです。以下のKWについて、最高のWeb記事を全力で執筆してください。執筆時には下記のマニュアル群に従って、構成案を生成したあと、本文を1見出し単位で段階を踏んで生成します。構成案と各見出しの本文については、生成するたびに不足事項がないか私に逆質問してください。私が許可を出すまで次の工程に移らないこと。

#KW
生成AIとは

#文体マニュアル
- 文末表現の3連続はNG。です・ます・でしょう・しれません・体言止め…etc.をバランスよく使ってください。
(以下略)

#構成マニュアル
- 導入(見出しなし)、本文(h2見出しとh3見出し)、まとめ(h2見出し)の順番で1記事を構成
(以下略)

#導入マニュアル
- 導入は最大220文字まで。生成時に立ち止まってカウントすること。
(以下略)

#本文マニュアル
- 見出し2以下の本文は最大120文字まで。生成時に立ち止まってカウントすること。
(以下略)

#まとめマニュアル
- まとめは最大250文字まで。生成時に立ち止まってカウントすること。
(以下略)

2.仕上げ用のプロンプト

今からあなたは最強最高の超ド級神SEOディレクターになります。今まで上げてくれた記事を1つに統合して、その上で不自然な箇所・内容が不十分な箇所・文章がAI臭い箇所を徹底的に鬼のように修正してください。そしてh2・h3見出しの見分けがつくように表記してください。手抜かりは許しません。罰を与えます。
過去記事を提示してHTMLで出力させる場合のプロンプト

1.構成・本文生成用のプロンプト

#命令
あなたは最強最高の神SEOライターです。以下のKWについて、最高のWeb記事を全力で執筆してください。執筆時は下記の過去記事群に従って、構成案を生成したあと、導入1見出し・本文の各見出し・まとめ1見出しを1見出しずつ生成します。構成案と各見出しの本文については、生成するたびに不足事項がないか私に逆質問してください。私が許可を出すまで次の工程に移らないこと。

#KW
生成AIとは

#過去記事1
<!-- wp:paragraph -->
<p><a href="https://weel.co.jp/media/how-to-use-chatgpt-sns">ChatGPT</a>をはじめとする生成AIは、事前に学習した膨大な量の情報を基に幅広い質問に回答するツールです。
(以下略)

#過去記事2
<!-- wp:paragraph -->
<p>あなたは、<a href="https://weel.co.jp/media/how-to-use-chatgpt-sns"><strong>ChatGPT</strong></a>を使って、自社専用のChatGPTを作る方法を知っていますか?</p>
<!-- /wp:paragraph -->
(以下略)

2.仕上げ用のプロンプト

今からあなたは最強最高の超ド級神SEOディレクターになります。今まで上げてくれた記事を1つに統合して、その上で不自然な箇所・内容が不十分な箇所・文章がAI臭い箇所を徹底的に鬼のように修正してください。そして、参考記事群を入念に全力で参照して同様のHTML&CSSコードで出力してください。手抜かりは許しません。罰を与えます。

それでは以下、ChatGPTでの検証から詳しくみていきましょう!

ChatGPT

まずは、ChatGPTを使ってWEELの記事を作成してみます。今回の検証にあたっての条件は……

ChatGPTでの実験条件
  • 「構成・本文生成用のプロンプト」で全文を生成したのち、「仕上げ用のプロンプト」で添削を実施
  • プロンプトによる修正は実施せず、素の品質を検証
  • 有料プラン「ChatGPT Team」にて実施
  • LLMは「GPT-4o(GPT-4o with canvas)」を使用
  • 「Canvas」デフォルトの修正ショートカットも活用

以上のとおり。まずは、マニュアルを提示した場合の実験結果から詳しくみていきましょう!

マニュアルを提示

手始めに、マニュアルを提示した状態での記事作成をChatGPT上で試していきます。

それでは「構成・本文生成用のプロンプト」を入力してみましょう。すると……

このように、ChatGPTは構成案を返してくれました。今回はとりあえず、修正なしで次の工程に進んでいきます。

さて、ChatGPTに続きの生成を許可すると……

以上のとおり、本文が1見出しずつ返ってきます。そして、全文が完成した後「仕上げ用のプロンプト」を入力したものが下記の完成品です。

Canvas適用前の完成品

導入文のレギュレーションが守られている反面、本文がたどたどしかったり語尾のバリエーションが少ないと不自然な部分もありますね。

ということで、ChatGPTの本領発揮、Canvas機能による修正も試していきましょう!すでにCanvasが起動していますので、画面右下のショートカットボタンにカーソルを合わせてみます。すると……

このように5つのショートカットボタンが展開されました。ここで「編集を提案する」を選ぶと……

以上のとおり、ChatGPTが添削・提案を行ってくれます。今回は全部承認しちゃいましょう。

さて、今回は同じくショートカットボタンから「最終仕上げを追加する」を選んで、記事の完成とします。気になる出来栄えは……

ChatGPTによる記事の完成品

以上のとおりまずまず。導入文は変わらずハイクオリティですが、語尾の「〜ます」が3連続していたり表が挿入されていなかったりと細かな粗が残ります。

ただ、Canvas機能によって「何が言いたいのかわからない」状態は回避できていますので、引き続き修正を加えてあげるといい記事が仕上がるかもしれません。

過去記事の提示&HTMLでの出力

続いては、ChatGPTにWEELの過去の記事をHTMLコードごと入力して、文章とデザインの再現を試みます。それでは、先ほど同様に「構成・本文生成用のプロンプト」を入力してみましょう!

これはいいかも。「生成AIの種類」と「生成AIの未来展望」の見出しが入っていて、マニュアルを提示したときよりも詳細な構成が返ってきています。引き続き、本文の生成へと移りましょう!

以上のとおり、今回も1見出しずつ本文が生成されていきます。

全文生成後は、先ほど同様にCanvas機能の「編集を提案する」と「最終仕上げを追加する」を適用。最後に「仕上げ用のプロンプト」を入力して、HTMLファイルにまとめたものが……以下の完成品です!

ChatGPTによる記事の完成品

残念!本文の後半「生成AIの未来展望」「まとめ」が削除されてしまっています。

加えて、H2見出しの直下に文章がないのも物足りない感じ。ChatGPTによるWEELの記事再現は難しかったようです。

Claude

今度はClaudeでも、WEELの記事作成を検証します。Claudeに記事を生成させるにあたっての条件は……

Claudeでの実験条件
  • 「構成・本文生成用のプロンプト」で全文を生成したのち、「仕上げ用のプロンプト」で添削を実施
  • プロンプトによる修正は実施せず、素の品質を検証
  • 有料プラン「Claude Pro」にて実施
  • LLMは「Claude 3.5 Sonnet」を使用

以上のとおり。それでは、先ほど同様にマニュアルを使った記事作成から試していきましょう!

マニュアルを提示

Claudeにも、WEELのマニュアルを含む「構成・本文生成用のプロンプト」を入力してみます。すると、最初の回答から好印象で……

このように、ChatGPTよりも詳細な見出しが返ってきました。続けて本文も、生成してもらいましょう!

若干ぎこちない感じではありますが、なんと文字数も含めて、レギュレーションどおりの導入文が生成されています。

ここから残りの全文も生成してもらって、「仕上げ用のプロンプト」を入力すると……

Claudeによる記事の完成品

以上のとおり、Claudeによる記事が完成しました。

クオリティは抜群で、漏れなくダブりなくメリット・デメリットが列挙されていたり、表が駆使されていたりとライターに匹敵するレベル。記事作成なら、ChatGPTよりも断然Claudeかもしれません。

過去記事の提示&HTMLでの出力

続いては、ClaudeにWEELの過去記事のHTMLコードも提示してみます。ここまで同様「構成・本文生成用のプロンプト」を入力してみると……

なぜか英文が返ってきています。これではWEELの記事になりませんので、「日本語でOK」とClaudeに伝えてみましょう!

するとお見事です!マニュアルを提示した場合よりも、詳細な見出しが返ってきています。

しかも、Claudeはメリットと課題を別々のH2見出しに分けて、その下のH3見出しに個別のメリット・課題を含めてくれました。WEELの見出しっぽくまとめてくれています。

ということで、さらにClaudeに本文を生成させていきます。こちらも許可を出すと……

以上のとおり良さげな文章が返ってきました。そのまま残りの生成も続けてもらいましょう。

さて、全文が完成した後は仕上げのパートです。「仕上げ用のプロンプト」をClaudeに入力してみると……

Artifactsが起動して、HTMLコード込みで記事のプレビューが表示されます。これはChatGPT超えの予感……!ということで、Claudeによる記事の完成品をご覧ください。

Claudeによる記事の完成品

なんとなんと、デザイン込みでWEELそっくりな記事が完成しています。文章も箇条書きや表が駆使されていて、わかりやすさ抜群!もう、ClaudeだけでWebサイトが丸ごと作れてしまいそうな感じです。

Perplexity

最後に、ChatGPTやClaudeよりも検索エンジン色の強いPerplexityでも、WEELの記事作成を試していきます。今回の条件は……

Perplexityでの実験条件
  • 「構成・本文生成用のプロンプト」で全文を生成したのち、「仕上げ用のプロンプト」で添削を実施
  • プロンプトによる修正は実施せず、素の品質を検証
  • 有料プラン「Perplexity Pro」にて実施
  • LLMはデフォルトの「Llama 3.1 Sonar」を使用
  • 有料プラン限定の「Pro Search」も活用

以上のとおり。まずは、恒例のマニュアルを使った記事の生成から、検証を始めていきましょう!

マニュアルを提示

ChatGPT・Claude同様、Perplexityに「構成・本文生成用のプロンプト」を入力してみると、下記の構成案が返ってきます。

Perplexityは検索機能を備えているだけあって、ChatGPTやClaudeよりも詳細な構成が作れていますね。

ということで、Perplexityに続く本文も生成してもらうと……

こちらも上出来。レギュレーションどおりの導入文が生成されました。

あとはPerplexityに残りの本文も生成してもらって、「仕上げ用のプロンプト」を渡してみると……

Perplexityによる記事の完成品

以上のとおり、お見事!PerplexityはClaude並みに高品質な記事を完成させてくれました。なかでも、表と箇条書きの挿入頻度が最適で、記事の読みやすさならClaude以上かもしれません。

ただ、人間らしさを出そうとして「〜んです」を多用しているのは、かえって不自然。このあたりはプロンプトによる改善の余地ありですね。

過去記事の提示&HTMLでの出力

今度は、過去記事のHTMLコードによるWEELの完全再現もPerplexityで試していきます。

こちらは手始めに「構成・本文生成用のプロンプト」を入力欄にペーストしてみたところ……

以上のとおり、プロンプトが勝手にテキストファイル化されてしまいます。このままでは命令ができませんので、今回は「テキスト内の命令を実行」というプロンプトを添えることにしました。

さて、プロンプト入力後に返ってきた構成案は……

以上のとおりで、相変わらずハイクオリティです。

残る本文についても……

このように、具体例が散りばめられていて上出来。全文完成後、「仕上げ用のプロンプト」をPerplexityに入力してみると……

Perplexityによる記事の完成品

以上のとおり、かなり読みやすい記事が完成しています。特に、箇条書きや表に加えてページ内リンク付きの目次まで添えられているのがGOODです!

ただ、導入文がなかったり、H2見出し直下の文章が一部なかったりと細かな粗が目立ちます。このあたりは、Claudeに一歩及ばない感じです。

なお、Perplexityの活用事例について詳しく知りたい方は、下記の記事もあわせてご確認ください。

記事作成にも生成AIを活用しよう!

当記事では、生成AI(LLM)を使った記事作成について解説しました。生成AIによる記事作成でできることは……

生成AIによる記事作成でできること
  • リサーチ
  • 記事構成案の作成
  • 記事本文の叩き台の作成
  • 記事タイトル案の作成
  • メタディスクリプションの作成
  • 記事の添削・フィードバック

以上のとおり。ファクトチェック等は必要ですが、SEO的に問題のない記事が作れました。

また記事後半では、ChatGPT・Claude・Perplexityの比較検証を実施しています。その結果は……

ChatGPT:記事のクオリティはイマイチだが、Canvasのショートカットボタンが便利
Claude:デザインも含めてWEELに似せた高品質記事が作成可
Perplexity:具体例や表、箇条書きを含む読みやすい記事が作成可

このようになっていて、Claude>Perplexity>ChatGPTの順に優れていました。

ということで、みなさんもぜひぜひ、Claudeによる記事作成をお試しください!

最後に

いかがだったでしょうか?

生成AIを活用することで、効率化やコスト削減、そして高品質なコンテンツ作成が可能です。

今回の比較を参考に、コンテンツ戦略に最適な生成AIツールを導入し、Web記事作成や文章作成の新しい可能性を探ってみませんか?

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投稿者

  • 2sc

    テクニカルライター 大学時代はアリの生態を研究。 ラボで唯一、Pythonを使ってデータ分析を効率化していた。 現在はライターとして、オウンドメディアや学術記事の執筆に当たっている。

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