Perplexity AIとは?特徴や使い方、他AIツールとの違いを比較しながら詳しく解説
WEELメディア事業部リサーチャーの大竹です。
2022年12月頃、検索エンジンMicrosoft Bingと大規模言語モデルGPTを活用したPerplexityが登場。
AIに質問を投げかけると、インターネットから収集した情報を基に回答を生成できます。大規模言語モデルは、10兆トークンの学習データで開発されたGPT4も選択可能。
人間が書いた文章に近い回答を出力できます。まるで、映画『アイアンマン』にてトニー・スタークが使う、リアルタイムで情報を取得し問題を解決するAIアシスタントのジャービスのようです!
また、2024年5月には新機能のPerplexity Pagesがリリース。AIがトピックに関する情報を自動収集し、記事を出力できるようになりました。
この記事では、Perplexityの特徴と使い方について解説します。社内業務改善や研究のための論文検索などにお役立てください。
Perplexityの概要
Perplexityとは、AIを組み込んだ対話型検索エンジンのことです。開発元は元Google AI研究者が在籍するPerplexity AI社であり、2022年12月にリリースされました。利用者が入力した文章に対して、インターネット上の情報から回答を生成してくれます。
検索エンジンと言えば、GoogleやBingなど、表示されたサイトの中から情報を探すイメージがある方も多いはず。Perplexityは質問を入力するだけで、AIが回答してくれるため従来よりも利便性が高いです。
社内業務において、情報検索や難しい専門用語の解説などで活躍したり、研究者や学生などが論文検索する際にも利用できます。
なお、ChatGPTの論文活用方法について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
Perplexity Pagesとは
Perplexity Pagesとは、2024年5月に新たに発表された新機能です。ユーザーが検索した結果をもとに、AIが記事を自動生成してくれます。
Perplexity Pagesの特徴は、検索したいトピックを入力するだけで複数のソースから関連情報を収集し、まとまった記事形式で出力してくれる点です。また、 記事構成の編集や画像の挿入が自由にできます。
さらに、作成したページは誰とでも共有可能。現在は有料プランユーザー限定の機能ですが、今後のコンテンツ作成のプラットフォームとしてPerplexity Pagesは非常に注目されているのです!
Perplexity Shoppingとは
Perplexity Shoppingとは、2024年11月に追加された新機能で商品のスペックや価格などの商品情報の取得はもちろん、そのままシームレスに買い物ができるというのが特徴です。
これは、Perplexity初のAIコマースエクスペリエンスである「Buy with Pro」を通じて、一部の製品や販売業者に対して、Webまたはモバイルアプリで簡単に取引を行うことができます。
現在は、アメリカのPerplexity proの利用者のみに提供されているサービスではありますが、このPerplexity Shoppingが世界中で普及すれば、ネットショッピングの概念が変わる可能性があるでしょう。
Perplexityの特徴
Perplexityとは対話型AI検索エンジンであると言われても、どういう特徴を有しているのかイマイチ分からない方も多いはず。ここでは、Perplexityについてより詳しく解説します。
GPT 3.5版とGPT 4版の両方が選択可能
Perplexity は大規模言語モデルのGPT3.5版に加え、さらに無料版でも高性能なGPT4版も選択できます。GPT4は、有料版ChatGPTやBing AIでも使われている言語モデル。GPT3.5と比べて、より自然な会話文を出力できます。
ただし、高性能なGPT4.0の利用には、無料版だと4時間に5回までという使用制限があります。PerplexityでGPT4を満足に使うためには、有料版のPerplexity Proにアップグレードしなければなりません。
日本語に対応済み
Perplexityは日本語を含む多言語に対応しています。回答精度はやや低い傾向がありますが、日本語で入力すれば同じく日本語で返答します。ただし、文章の質は英語で質問した方が安定しやすいです。
また、現在チャット画面以外のツールバーなどの操作画面は日本語表記です。一方、ChatGPTやBing AIの場合も、多少の違和感はありますが日本語で操作できます。使いやすさはChatGPTやBing AIと同じくらいと考えましょう。
ブラウジング機能が標準装備
対話型AI検索エンジンであるPerplexityには、インターネットから情報を収集するブラウジング機能が標準装備されています。ChatGPTと違い、インターネット上の最新情報を検索し言語モデルに回答を生成させることが可能です。
一方、同じくブラウジング機能を実装しているBing AIとは、大まかな性能が似通っています。ただ、PerplexityはWikipediaなど一部のサイトだけに検索範囲を絞れるため、詳細な情報源の選定はPerplexityの方が得意です。
ログインなしでも使える
Perplexityは、ログインなしでも基本機能が利用可能。事前のアカウント作成も必須ではありません。利用にアカウント作成とログインが必要なChatGPTやログインなしだと利用制限があるBing AIと比べると、手軽さは優れています。
ただし、Perplexityはアカウント作成&ログインすることで利用できる機能が多いです。GoogleアカウントやアップルIDも利用できるので、基本的にはログインして活用することを推奨します。
最新の情報をソース付きで表示可能
Perplexityでは、回答の基となった情報ソースも提示してくれます。情報ソースとなったサイトを回答前に一覧表示してくれるため、Bing AIよりも分かりやすいです。
誤った情報を正しい情報のように扱うハルシネーションは、AIを使う問題のひとつ。利用者は必ず情報元を調べ正しい情報であるかをチェックしなければなりません。そのため、どこから学習してきた情報なのかを分かりやすく表示してくれるPerplexityは、ファクトチェックしやすいです。
出力スピードが早い
Perplexityは、入力した質問に対しての出力スピードが早いのも特徴で、特に簡単な質問であれば数秒で回答を得ることができます。
前述の通り、最新情報を基に回答を行ってくれるため、回答の質が高く出力スピードの早いPerplexityを活用すれば、普段検索エンジンを使ってする調べ物なども快適に行うことができます。
さらに、出力結果に追加で指示をすることで、必要な情報だけを抽出することもできるので、調べ物をする際にPerplexityを活用すれば効率よく情報収集が可能です。
スマートフォンやタブレットからも利用可能
Perplexityは、PCからだけではなくスマートフォンやタブレットからも利用が可能です。
使い方については後ほどご説明しますが、WEBブラウザからだけではなくスマートフォンアプリも用意されているので、普段からAIツールを使い慣れていないユーザーでも、他のアプリと同じような感覚でPerplexityを利用できるでしょう。
Perplexityの使い方|スマートフォン編
Perplexityは、スマートフォンアプリとWebブラウザで使用できます。まずは、スマートフォンアプリにおけるPerplexityの使い方について、分かりやすく解説します。
アカウント登録・アプリ版のダウンロード方法
- 公式ストアからアプリをインストールする
- アプリを起動しアカウント登録を行う
Perplexityのアプリは、AndroidならGoogle Play、iosではApp Storeからインストールできます。
アプリを起動するとログイン画面が表示されます。ログインした方が利便性は高いため、Googleアカウント・AppleID・メールアドレスのいずれかでアカウント登録を行いましょう。
ログインしたくない方は、画面右上のSkipを選べばアカウントなしで利用できます。
検索・質問の方法
- Home画面に移動
- 「何でも質問してください…」と書いてある入力欄から質問を送信
- 「Pro」をタップすることで、高性能な回答(GPT4)に切り替え可能
- 「フォーカス」を選ぶと、検索範囲を絞ることが可能
Perplexityの検索・質問方法は非常にシンプル。Home画面にある入力欄から質問を送信するだけです。また、「Pro」をクリックすると高性能な回答(GPT4)に切り替えられます。
さらに、入力欄のクリック後に右上の「フォーカス」を選ぶと、検索範囲をWikipediaなどに絞ることも可能なので、ぜひ試してみてください。
Perplexityの使い方|Webブラウザ編
PerplexityはHome画面にある入力欄から質問を送信する方法と、任意のLLMを選択して利用する方法の2通りがあります。AI × 検索エンジンだけでなく得意分野が異なるLLMを使うことができるので用途にあった形でPerplexityを使い分けることができます。
HOME画面からPerplexityをすぐに使う方法
- Perplexityブラウザページにアクセス
- 入力欄から質問を送信
- 「Pro」をタップすることで、GPT4に切り替え可能
- 「フォーカス」を選ぶと、検索範囲を絞ることが可能
Webブラウザの使い方も、基本的にはスマホ版と同じ。使い勝手も大差ありません。また、Googleクロームをブラウザとして使用している場合、拡張機能でPerplexityを利用できます。
Perplexityにアクセスしなくとも、ツールバーからAI検索機能やページ要約などが可能です。また、Preplecity Pagesを利用したい場合は、ライブラリから選択しましょう。
任意のLLMを利用する方法
- Perplexity Labブラウザページにアクセス
- 右下のセレクトボックスからLLMを選択
- 下部に表示されている「Ask anything…」の入力欄にプロンプトを入力
簡単ですね!2024年6月現在で、選択できるLLMは下記の通りです。
- llama-3-sonar-large-32k-online
- llama-3-sonar-small-32k-online
- llama-3-sonar-large-32k-chat
- llama-3-sonar-small-32k-chat
- llama-3-8b-instruct
- llama-3-70b-instruct
- mixtral-8x7bb-instruct
Llama 3はMeta社が公開した最新モデルです。前モデルであるLlama 2から大幅に改善されており、80億と700億のパラメーターモデルを提供しています。
推論やコード生成などの機能が大幅に向上しているので、ぜひ任意のLLMの利用も検討しましょう。
なお、Llama 3について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
Perplexityの使い方|Pages機能
今回は、Preplexity Pagesの紹介動画を元に使い方を紹介します。Perplexity Pagesを利用したい場合は、画面左側にあるライブラリから「Pages」を選択しましょう。
Perplexity Pagesの画面が表示されると、出力したい記事のテーマを入力できます。
例えば、ストリートアートの進化をトピックで指定すると下記のような記事がすぐに出力されるのです。
Pages機能を活用して、ぜひ自分の求める記事を出力してみてください!
Perplexityの使い方|Chrome拡張機能
Perplexityには、Chrome拡張機能が2つ用意されています。
- Perplexity – AI Search:迅速に正確な情報源を得られる
- Perplexity – AI Companion:記事やウェブページを要約できる
この2つの拡張機能のインストールから使用方法まで紹介します。
Perplexity – AI Search
Perplexity – AI Searchのサイトから右上の「Chromeに追加」をクリック。
すると、このような画面になるので「拡張機能を追加」をクリック。
これで、右上の拡張機能マークを押すと「Perplexity – AI Search」が追加されています。
「Perplexity – AI Search」をクリックすることで使用可能です。
ここまできたら、赤枠のところにプロンプトを入力するだけで使用可能です。
Perplexity – AI Companion
Perplexity – AI Companionのサイトへ行き「Chromeを追加」をクリック。
次に「拡張機能を追加」をクリック。
右上の拡張機能マークを押すと「Perplexity – AI Companion」が追加されています。
「Perplexity – AI Companion」を押すと、すぐに機能が使えます。
試しにChatGPTについて聞いてみました。
出力した情報元もわかるため、安心できます。右上の「Summarize」を押すことでWebページを要約してくれます。
また、「This Page」か「Focus」を押すと検索範囲を設定可能です。
「This Page」は、表示しているページの翻訳や情報を検索でき、「This Domain」を選択するとWebサイト全体の情報を抽出できます。
このように拡張機能は簡単に追加できるため、ぜひ使用してみてください!
Perplexityの機能
機能の名称 | 詳細 |
---|---|
Home | AI検索が利用できる。 |
Discover | 他のユーザーがどんな検索をしたのかを確認できる。 |
Library Pages | 過去の検索履歴を確認 トピックを指定すると自動で記事を出力 |
AI Profile | 好みや趣味、興味があるものなどを登録することでAI回答を最適化する。 |
Focus | 検索対象とするWebサイトを特定分野に絞る。 |
File | PDF・テキストファイルをアップし、AIが要約などを実行する。 |
Copilot | GPT4を用いて高品質な文章を生成できる。 |
特筆すべきは、「Copilot」と呼ばれるGPT4が使える機能。従来のGPT3.5よりも自然な回答を生成できます。無料版でも、4時間で5回まで利用可能。有料版であれば、600回以上と使用回数が大幅に増加します。
また、2024年5月にリリースされたPreplexity Pagesも精度の高い文章を出力でき、非常に便利です。
Perplexityの推論モード
2024年10月23日にアップデートされたPreplexityの「推論モード」。この機能は従来の検索機能に加え、AIによる推論を考慮した出力結果になるというもの。簡単に言えば、検索結果に対して生成AIがアドバイスしてくれるようになる機能です。プロサーチであれば標準的に搭載されます。
たとえば、上記のような質問をPreplexityに聞いてみます。
出力された結果がこちら。購入すべきかどうか判断するポイントを出力してくれました。買うべきかどうかをAIがポイントを踏まえてアドバイスしてくれています。検索だけでなく判断が必要な場合は重宝しそうです。
Perplexityを使ってみた
では次に、実際にPerplexityを使ってみましょう。
今回は、PlayStation 5 Proと同価格帯のゲーミングPCであればどちらを購入した方がいいかをPerplexityに聞いてみました。ではまず初めに、下記のプロンプトを入力しPlayStation5 Proのことについて教えてもらいました。
PlayStation5 Proのスペックを教えてください
回答は、下記の通りです。
PlayStation 5 Pro (PS5 Pro)は、従来のPS5と比較していくつかの主要なスペックアップグレードが施されています。以下にその主なスペックをまとめます。
・PS5 Proの主なスペック
CPU: AMD Zen 2 8コア(従来のPS5と同じ)
GPU: AMD RDNA2、16.7 TFLOPS(従来のPS5は10.28 TFLOPS)
GPUのコンピュートユニット数が67%増加し、メモリ速度が28%高速化されています。
ストレージ: 2TB SSD(従来のPS5は1TB SSD)
解像度: 最大8K出力に対応(従来のPS5は最大4K)
最大フレームレート: 最大120fps(従来のPS5と同じ)
レイトレーシング: 従来よりも2~3倍の高速化が実現され、よりリアルな光の描写が可能
AI技術: PlayStationスペクトルスーパーレゾリューション(PSSR)によるAIアップスケーリングで映像のディテールを大幅に強化
Wi-Fi規格: Wi-Fi 7対応(従来のPS5はWi-Fi 6)
ディスクドライブ: 非搭載(デジタル専用モデル)
・特徴と価格
PS5 Proは、特にグラフィック性能とAI技術による映像美の向上に重点を置いています。
価格は119,980円(税込)で、通常版PS5よりも高価ですが、その分高性能なゲーム体験を提供します。
この新しいモデルは、より高解像度で滑らかなゲームプレイを求めるユーザーや、最新技術を活用したゲーム体験を重視するユーザーに適しています。
ただし、ディスクドライブが非搭載であるため、ゲームソフトは基本的にダウンロード版を利用する必要があります。
主なスペックや価格や特徴など、詳しく出力してくれました。
では次に、PlayStation 5 Proとの比較対象になるゲーミングPCのスペックを確認していきます。
今回は、価格帯をPlayStation 5 Proと合わせたゲーミングPCで構成例を出してもらいました。
入力するプロンプトは下記の通りです。
PlayStation5 Proと同じ価格帯でゲーミングPCを作ったらどのぐらいのスペックのゲーミングPCを作れますか?
Perplexityからの回答はこちらです。
PlayStation 5 Proと同じ価格帯(約119,980円)でゲーミングPCを組む場合、以下のようなスペックのPCが考えられます。
・ゲーミングPCの構成例
CPU: AMD Ryzen 5 4500 または Intel Core i5 12400
GPU: NVIDIA GeForce RTX 4060(VRAM 8GB)
メモリ: 16GB DDR4またはDDR5
ストレージ: 500GBから1TBのSSD
電源ユニット: 650W GOLD
この構成では、フルHD解像度でのゲームプレイにおいて、設定次第で60fps以上を達成することが可能です。
特に、RTX 4060を搭載しているため、DLSSやレイトレーシングといった技術を活用することができ、負荷の軽いゲームでは高フレームレートを期待できます。
ただし、この価格帯では、4K解像度で高フレームレートを維持することは難しく、最高設定でのプレイには限界があります。
また、CPUについては最新モデルではないため、より新しいモデルを希望する場合は予算を増やす必要があります。
このように、PS5 Proと同等の価格で組めるゲーミングPCは、特定の条件下で十分なパフォーマンスを発揮しますが、高解像度や最高設定でのプレイには制約があります。
選択は、どのようなゲーム体験を求めるかによって異なるでしょう。
しっかりと、予算をPlayStation 5 Proの価格に合わせた構成例を出力することができました。
また、こちらの構成例のPCでゲームをプレイした場合の動作感や今後の提案なども行ってくれるため、ゲーミングPCを作る時に参考になるような回答を得ることができました。
では最後に、本題のPlayStation 5 ProとゲーミングPCの場合どちらを購入した方がいいのかをPerplexityに質問してみました。
入力するプロンプトはこちら
同じ価格帯であれば、PlayStation 5 ProとゲーミングPCのどちらを購入した方がいいですか?
出力結果は下記の通りです。
PlayStation 5 ProとゲーミングPCの選択は、個人の優先順位や使用目的によって異なります。
同じ価格帯で比較した場合、以下の点を考慮する必要があります。
・PlayStation 5 Proの利点
簡便性: プラグアンドプレイで、セットアップや維持が容易です。
リビングルームに適合: コンソールはリビングルームに設置しやすく、快適にプレイできます。
最適化されたパフォーマンス: ゲームはPS5 Pro向けに最適化されており、安定したパフォーマンスが期待できます。
PlayStation独占タイトル: 最新のPlayStation独占タイトルをすぐにプレイできます。
・ゲーミングPCの利点
カスタマイズ性: ハードウェアとソフトウェアを自由にカスタマイズできます。
幅広いゲームライブラリ: PCには膨大な数のゲームが利用可能です。
将来的なアップグレード: 部品を個別に更新できるため、長期的な柔軟性があります。
マルチタスク: ゲーム以外の用途にも使用できます。
・考慮すべき点
技術的知識: PCゲーミングには一定の技術的知識が必要です。
初期コスト: 同価格帯でも、PCは高性能なグラフィックスカードを搭載できない可能性があります。
最適化: PS5 Proはゲーム専用機として最適化されているため、同スペックのPCよりも優れたパフォーマンスを発揮する場合があります。
・結論
既にPlayStationエコシステムに投資している場合や、簡単にセットアップして使いたい場合はPS5 Proが良い選択肢です。一方、より多様な用途や将来的なアップグレードを考えている場合は、ゲーミングPCが適しています。
最終的には、プレイしたいゲームのタイトルや、使用目的、技術的なスキルレベルを考慮して決定するのが賢明です。
このように、それぞれの利点や、考慮すべき点、Perplexityが導き出した結論を生成してくれました。
それぞれの良いところや懸念点をしっかり教えてくれるし、最終的にどちらの方が良いと断定するわけではなく、◯◯の場合はこっち、◯◯の場合はこっちなど、それぞれの状況を考慮して結論を提示してくれるので、ユーザーとしてはより納得感を得ながら答えを選択できるようになっているなと感じました。
Perplexityの料金プラン
プラン | 料金 | 機能 |
---|---|---|
無料プラン | 無料 | 基本的なリサーチ機能が利用可能。日常的な調べ物に最適。 |
有料プラン | 月額20ドル(約3,000円) | 高度な検索機能と追加機能が利用可能。検索速度や精度が向上し、情報収集が効率化。 |
Perplexityには無料プランと有料プラン(月額20ドル)の2つの料金プランがあります。無料プランでも、基本的なリサーチ機能が利用でき、日常的な調べ物に活用することが可能。
有料プランは月額約3,000円で、より高度な検索機能や追加の機能が使えるようになります。例えば、検索結果の表示速度や回答の精度が向上。情報収集が効率的に行えます。
有料プランのPerplexity Proとは
項目 | 有料版 |
---|---|
金額 | 月額20ドル/年払い200ドル |
Copilotの利用回数 Pages機能 | 1日600回以上使用可能 あり |
ファイルのアップロード | 無制限となる |
サポート 画像生成機能 | あり あり(Playground AI、DALL-E 3 、Stabe Diffusion XLを選択可能) |
API | 月5ドルのクレジット |
Perplexityには、有料プランのPerplexity Proも用意されています。大きなメリットとしては、Copilotの利用回数が1日600回以上になる点です。さらに、2023年12月からは画像生成機能が追加されています。
画像生成AIのモデルはPlayground AIが採用されており、DALL-E 3 、Stabe Diffusion XLも選択可能。また、Perplexity ProにするとAPIが利用可能となります。具体的には、月5ドルのAPIクレジットで最新のLLMにアクセス可能です。
さらに、自動で記事を生成できる新機能のPerplexity Pagesは2024年11月現在、有料プランの方しか提供されていません。利用頻度が高い方や正確な回答を希望している方、画像生成機能やPages機能を使用したい方は有料プランのPerplexity Proに加入することを推奨します。
なお、最新の料金設定や有料サポート内容に関しては、Perplexity公式サイトをご確認ください。※1
Perplexity Enterprise Proについて
Perplexity Enterprise Proは、企業向けの機能を追加したPerplexityの新プランです。セキュリティー面が強化されており、社内チームメンバーのユーザー管理、一度入力したIDとパスワードで複数のサービスにログインできるシングルサインオン(SSO)といった機能も搭載しています。
企業でも利用しやすいプラン内容となっており、チームの生産性を高めることが期待されています。
Perplexityの活用事例
それでは、実際にPerplexityはどのように使われているのでしょうか。ここでは、具体的な活用例を紹介しながら、感想や評価も併せてご紹介します。Perplexityをどのように活用するかの参考にしていただければと思います!
活用事例①検索
例えば、Perplexityの検索はこのように利用します。一般的なAIチャットとは違い、Perplexityはインターネット上の情報を的確にまとめ、視覚的にも分かりやすく表示します。
活用事例②動画の検索
このような動画を探してほしい、という要望にも答えてくれます。引用元記事の一覧も提供されるため、資料作成や提案書の作成に大変便利です。効率的なリサーチが必要な場面で、信頼性の高い情報を視覚的に整理して提供するので非常に役立ちます。
活用事例③画像検索
最先端のテクノロジーなどは海外発のものも多く、いち早く最新情報をゲットしたいという方は少なくないでしょう。
そんな方にお勧めなのが、SNS✖️Perplexityの画像検索です。
例えば、気になるテクノロジーをX上で見つけた場合、そのポストに添付してある画像をスクリーンショットし、保存した画像をPerplexityに入力する。その後、「画像のテクノロジーを日本語で解説して」などといったプロンプトを打ち込むだけで、簡単に情報収集ができます。
また、Perplexityは出典元の確認もできるため、より正確な情報をいち早くゲットできるようになります。
活用事例④企業分析
競合他社との差別化や商談を成功させるためにも、企業分析は欠かせません。しかし、企業分析を行うためには、情報収集や競合他社との差別化ポイントなどを明確にする必要があります。
しかし、Perplexityを活用すれば、情報収集だけではなくレポートの作成や競合他社との差別化ポイントを明確にすることができるので、企業分析を効率よく行うことができます。
活用事例⑤記事作成補助
Perplexityを活用すれば、記事執筆を効率よく行うことができます。
例えば、記事執筆を行う際に必要となるリサーチや、最新情報を取り入れた構成案の作成など、利用できる部分はたくさんあります。
また、あまりお勧めはしませんが、プロンプトの入力の仕方によっては、タイトルや構成案などの指示だけでPerplexityに記事を書いてもらうこともできるでしょう。ただし、著作権の問題や思わぬトラブルに発展する可能性があるので、Perplexityが出力した記事をそのまま利用するのではなく、参考程度に利用することをお勧めします。
Perplexityを使用する際の注意点
ここでは、Perplexityを使用する際の注意点を4つ紹介します。Perplexityは便利なツールですが、日本語での使用には注意が必要で、特に日本語の回答の正確さに問題があります。
ぜひ、以下を参考にPerplexityの注意点を理解して使用してください。
日本語検索の精度が悪い
Perplexityは英語中心の開発で進められており、日本語検索の精度が低い傾向にあります。日本語での質問に対して、違和感を覚える文章を出力することがあるのです。
例えばこのような文章です。
赤線の最後の文章は少し違和感を感じませんか?このように不自然な日本語で出力される場合があります。
特に専門的な内容や複雑な質問に対する回答の正確性には注意が必要です。日本語での検索結果に対しては、追加の確認を行うことをおすすめします。
日本語で質問しても英語で出力される場合がある
Perplexityは、日本語で質問しても英語で出力されることがあります。これは、Perplexityの言語システムが完全には日本語に対応していないためです。
日本語で回答してほしい場合は、質問文に「日本語で」と明記することが有効ですが、それでも英語で返答されることがあります。英語が苦手な方には、日本語で回答してくれないと少しストレスになるかもしれません。
日本語と英語検索では回答の内容が違う
日本語と英語で同じ質問をしても、回答の内容が違う場合があります。これは、Perplexityが言語ごとに異なるデータベースや文化的背景に基づいて回答を生成するためです。
特に文化的な側面や地域特有の情報に関しては、言語によって回答が変わるため、異なる言語での検索結果を比較する際には注意が必要です。また、英語での質問の方が回答精度が高いため、英語で質問できる方は英語で質問することをおすすめします。
画面上は日本語だがわかりづらい
Perplexityの操作画面は主に日本語で表記されています。日本語での質問や回答は可能ですが、違和感のある表記が多く、使いづらい可能性が高いです。
そのため、英語表記を使用するか、違和感はありますが日本語表記で使用して慣れましょう。
なお、日本語特化のモデルについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
他AIツールとの比較
AIツール名 | 料金プラン | 無料利用の可否 | 特徴 |
---|---|---|---|
Perplexity | 無料プラン・有料プラン($20/月) | あり | リサーチ支援に特化。検索エンジンとAIチャットを組み合わせた信頼性の高い回答を提供 |
ChatGPT | 無料プラン・有料プラン(2,700円/月) | あり | 会話特化のAIで、文章生成や応答に優れ、最新技術での精度向上が図られている |
Gemini | 従量課金制(API利用の場合) | あり | Google提供のAIで、自然言語処理に強く、高精度なデータ分析や生成が可能 |
Claude | 20ドル | あり | 質問応答や文章生成に特化し、法律やビジネス分野での応用例が豊富 |
Genspark | 無料 | あり | 企業向け生成AIで、ビジネスやプロダクト開発に特化したカスタマイズが可能 |
Perplexity
Perplexityは、検索結果に対して出典や根拠を提示するため、生成された情報のソースが分かります。また、インターネット上のリアルタイムな最新情報も検索できるのです。
複雑な内容だったとしても、きちんとした情報源に基づいた回答を得ることが可能。有料プランでは、ビジネスや研究の場面でも役立つくらいの高精度な検索ができます。
無料でも十分な機能が使えるため、気軽に試してみてください。
ChatGPT
ChatGPTは、生成AI技術の中でも非常に人気のあるツールです。チャット形式でやり取りでき、さらに詳しい情報を尋ねると、AIが追加で回答してくれます。
幅広いジャンルの質問ができ、日常的な事柄から専門的な問題までカバーしています。質問を入力するとすぐに答えを得ることができるため、リサーチや学習に役立つでしょう。
さらに、ChatGPTにはsearchGPTという機能があり、最新情報を基にした回答を得ることも可能。初心者から専門家まで扱うことができます。
なお、ChatGPTに関しては下記の記事をご覧ください。
Gemini
Geminiは、Googleの生成AI検索ツールで、高度なデータ解析が強みです。専門的な分野や技術的な質問に対しても的確に答え、情報の正確性も高いです。Googleの検索技術と生成AIを融合させたGeminiは、ビジネス用途や専門的な調査に適したツールです。
技術分野において信頼性の高い情報が必要な場合に役立ちます。
なお。Geminiに関しては下記の記事をご覧ください。
Claude
Claudeは、「安全性」と「倫理」を重視している生成AI。回答が倫理的に適切であるかどうかを判断してくれるため、センシティブなトピックやデータを扱いたいときに便利です。
加えて、個人情報やデータが安全に扱われるようにも設計されています。
また、Claudeは自然な会話形式でやり取りをし、長い質問や複雑なトピックにも対応しています。
ビジネスなどでデリケートな情報を扱う場面や、高いプライバシー保護が求められるシーンにおいて、Claudeは最も適しているでしょう。
なお、Claudeに関しては下記の記事をご覧ください。
Genspark
Gensparkは、クリエイティブな発想を助ける生成AI検索ツールです。新しいアイデアを探す場面や企画の立案の際に役立ちます。リクエストに応じて、さまざまな検索結果を提示し、幅広い視点から発想を得られるのが特徴です。
プロジェクトの初期段階でのブレインストーミングやアイデア出しに適しており、実用的な検索結果を出力します。新しいビジネスの企画開発において、Gensparkはアイデアを形にする際に役立つでしょう。
なお、Gensparkに関しては下記の記事をご覧ください。
Perplexityで業務を効率化させよう!
AI言語モデルと検索エンジンを組み合わせたPerplexityは、活用することで社内の検索業務を大幅に改善させることが期待できます。ネットの調べものは、意外と時間がかかるもの。知りたい情報が見つからない、情報が複雑で分かりにくいという事態もあるはず。
Perplexityはスマホアプリもありますので、アイアンマンのジャービスのように活用すれば情報検索が容易になり業務効率にも繋がります。ぜひ、今回の記事を参考にPerplexity導入を検討してみてください。
生成系AIの業務活用なら!
・生成系AIを活用したPoC開発
・生成系AIのコンサルティング
・システム間API連携
最後に
いかがだったでしょうか?
Perplexityのような生成AIは、社内業務の効率化や情報収集を革新する可能性を秘めています。高精度な情報検索は企業成長を加速させることに繋がることでしょう。
株式会社WEELは、自社・業務特化の効果が出るAIプロダクト開発が強みです!
開発実績として、
・新規事業室での「リサーチ」「分析」「事業計画検討」を70%自動化するAIエージェント
・社内お問い合わせの1次回答を自動化するRAG型のチャットボット
・過去事例や最新情報を加味して、10秒で記事のたたき台を作成できるAIプロダクト
・お客様からのメール対応の工数を80%削減したAIメール
・サーバーやAI PCを活用したオンプレでの生成AI活用
・生徒の感情や学習状況を踏まえ、勉強をアシストするAIアシスタント
などの開発実績がございます。
まずは、「無料相談」にてご相談を承っておりますので、ご興味がある方はぜひご連絡ください。
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