無料で使えるSeaArtを徹底解説!初心者から上級者まで使える画像生成AIの性能とは?

無料 使える SeaArt 徹底解説 初心者 上級者 使える 画像生成AI 性能

Stable DiffusionやMidjourneyなど画像生成AIはたくさんありますが、無料で使えるけど操作が難しいツールや操作は簡単だけど課金しないと使えないツールなど、画像生成AI初心者やライトユーザーが利用するにはハードルが高い部分が多いのが現状です。

しかし、今回ご紹介するSeaArtは、無料で利用できるにも関わらず、UIが整備されていて初心者でも使いやすいだけではなく、商用利用もできるという驚きの性能を持っています。

この記事では、SaeArtの概要や利用するために必要な設定などについて解説します。最後には実際にSeaArtを使って画像を生成した様子についてもご紹介しているので、ぜひ最後までお読みください。

目次

SeaArtの概要

SeaArtとは、シンガポールに本社を構えるSTAR CLUSTER PTE. LTD.が運営するStable Diffusionをベースに開発した画像生成AIです。WEB上で操作が可能なためダウンロードが不要かつ、制限付きではありますが無料でも画像生成ができるのが最大の特徴といえるでしょう。

さらに、無料で利用できるにもかかわらず、UIが整備されており使いやすいだけではなく、日本にも対応しているため、画像生成AIを利用したことのない初心者でも簡単に使いこなすことができます。

なお、仕事で使える画像生成AIについて詳しく知りたい方は下記の記事も合わせてご覧ください。

SeaArt「画像作成」の詳細

SeaArtを使いこなすには、必要な設定や理解しておく必要のある機能がありますが、画像生成AIを使ったことのない方にはわからないことも多いでしょう。

まずは、SeaArtで画像を作成する上で必要な項目や仕組みについてみてみましょう。

モデル選択

画像生成AIは膨大なデータを学習し、学習データをもとに特徴をとらえながらもプロンプトに合わせた新しい画像を生成します。その中でも、人物、風景、動物など、出力したい画像に合わせたモデルを選択することで、出力する画像の大まかなスタイルを決めることができます。

モデルはさまざまあり、油絵風やイラスト風などといった画風を変更できるモデルもあるので、自分の作成したい画像にあったモデルを選択しましょう。

プロンプト

プロンプト(呪文)とは、簡単に説明すると出力したい画像のイメージを画像生成AIに向けて指示する単語や文章のことを指します。

例えば、「黒い柴犬 走っている 草原」という単語で区切ったり、「サーフィンを楽しんでいるサンタクロース」といったように、文章でプロンプトを入力することができます。しかし、SeaArtに関しては、英語のプロンプトの方が精度が高いので、翻訳ツールなどを使って英語で入力することをおすすめします。

そのほかにも、低画質を避けるプロンプトや、特定の要素を排除するためのネガティブプロンプト(反対呪文)というものも存在します。

img2img

img2imgとはImage to Imageの略で、画像から画像へ変換するという意味を持ちます。簡単に説明すると、画像生成AIが元の画像をモデルやプロンプトの指示に従いながら新たな画像へと変換する技術のことを言います。

例えば、「木製のコップの画像」をアップロードし「ガラス 青色」というプロンプトを入力することで、形は画像の特徴を残したまま、青いガラスで作られたコップの画像が生成されるという感じです。

LoRA

LoRAとは「Low-Rank Adaptation」の略で、選択したモデルを効率的に調整する技術のことを指します。通常、新しくモデルを作る場合は多くの計算量が必要ですが、LoRAはモデルの一部を効率よく変更できるため、コストや時間的リソースを削減しつつ追加学習を行えるのがメリットです。

画像生成AIにLoRAを導入する目的としては、より好みの画風に近づけたり、服装や髪型などを指定するなど、モデルの一部を自分好みの内容に変更することが大半でしょう。

それ以外にも、画像生成AIでは難しい同一人物の画像を続けて生成することもできるため、特定の人物やキャラクターを生成したい場合はLoRAの導入は必須となります。

コントロールネット

画像生成AIを使って希望の画像を出力したいと思っても、プロンプトだけではなかなか思い通りにならないことも多いでしょう。特に、ポーズの指定は簡単にできるものではありません。

しかし、コントロールネット(ControlNet)を活用すれば、それらの問題も解決できます。コントロールネットとは、簡単に説明すると生成したい人物のポーズを指定できたり、同じ画像のまま画風を変更できる機能のことです。

例えば、出力したいポーズをしている画像をアップロードし、ポーズだけを抽出することで、同じポーズをした人物を生成できたり、全体的に同じような構成のまま画像の雰囲気を変えたい時に活用します。

トレーニング

SeaArtにはトレーニングという機能があります。これは、先ほど紹介したLoRAを作ることができる機能です。元々は有料のSVIP限定サービスでしたが、2024年1月からフリーコースでも使えるようになりました。

トレーニングでLoRAを作る際は、一つに絞ったテーマを決めたり、画像を最低9枚用意したり、用意したが画像サイズを合わせたりと、事前に準備しなければならないものもありますが、SeaArtの指示に沿って操作するだけでLoRAを作成できるので、初心者でも簡単に作れるように設計されています。

SeaArtの使い方

ここまででSeaArtの概要や機能についてご紹介してきましたが、様々な機能が簡単に利用できるため、SeaArtを使ってみたいと思う方も多いと思います。

次に、SeaArtの登録方法や画像の生成方法について実際の画像を用いながらご紹介します。

ログイン・登録の方法

まずは、SeaArtの公式サイトにアクセスします。

アクセスすると上記のページに推移するので、右上の「ログイン」ボタンをクリックします。

「ログイン」ボタンをクリックすると「ログイン/登録」画面に移行するので、GoogleやDiscord、facebookなどのお持ちのアカウントを利用するか、電話番号やメールアドレスを活用してアカウント登録を行ってください。

今回は、Googleアカウントを使用します。

ブラウザの方でGoogleアカウントを利用している場合は、「Google」を選択すると上記のようにログインしているアカウントが表示されるため、希望するアカウントを選択してください。

その後、ログインするアカウントの最終確認が行われるため、「次に」ボタンをクリック。

最後に、SeaArtで利用するニックネームと自分の興味のある画像スタイルを選択すれば登録完了です。

画像生成の方法

次に画像生成の方法についてご紹介します。

まずは、SeaArtのトップページ右上にある創作をクリックし、画像生成を行うページへ移動します。

移動後は、下記のような画面になります。

簡単に説明すると左側の赤枠でモードやツールを切り替えることができ、右側の黄色枠ではモデルやLoRAなどを画像の生成画像の詳細設定を変更できます。

そして、中央下部の青枠にプロンプトを打ち込み送信すれば画像が生成できます。今回は、着物を着た女性の画像を生成してみましょう。

設定は特に変更せず、今回はデフォルトのまま生成を行います。そのため、特に詳細設定を行わずプロンプトを日本語で「着物」と入力。しかし、基本的には英語のプロンプトの方がクオリティの高い画像を生成できるため、英語で入力する必要があります。また、着物だけでは抽象的すぎてあまりいい画像は生成されないでしょう。

そんな時に使える便利な機能がSeaArtにはあります。画像の赤枠の部分のブラシを押すと……。

「着物」とだけ入力したプロンプトが英語に変更されるだけではなく、細かく指定したプロンプトを予測して入力してくれました。このようにSeaArtには、入力されたプロンプトから詳細なプロンプトを予測してくれるので、大まかなイメージはあるけど詳細は決まっていないという画像を生成する時に便利です。

SeaArtが提案してくれたプロンプトのまま画像を生成したところ、上記のような画像が生成できました。しっかりと、着物を着た日本人風の女性を生成できました。

今回は設定はデフォルトでプロンプトもSeaArtに提案してもらって画像を生成しましたが、自分好みにしたい場合はモデルやLoRA、プロンプトだけではなく、Img2Imgやコントロールネットも活用してみてください。

無料使用OK!SeaArtの料金体系を紹介

SeaArtは基本的に無料で多くの機能が使えるため、画像生成AIをあまり利用したことのない初心者の方は無料プランでいろいろ試してみると良いでしょう。しかし、より高品質で自分好みにカスタマイズした画像を生成したいという場合は、有料プランに加入することをおすすめします。

プランは無料のプランを含めて全5つあり、それぞれで生成できる画像枚数や機能が違います。料金や1日のスタミナ、生成可能枚数を下記の表にまとめましたので、ご確認ください。

スクロールできます
プランFree初級スタンダードプロマスター
料金(月額)$0$2.99$9.99$29.99$49.99
1日あたりのスタミナ / 生成枚数200/6,000枚300/9,000枚700/21,000枚2,100/63,000枚3,500/105,000枚
その他特典なし高速キューの使用可能無限キューの解放全ての機能を解放全ての機能を解放

SeaArtの商用利用について

商用利用については、公式のFAQにて商用利用を禁止していないと明記されているため、商用利用しても問題ありません。※1

しかし、商用利用が可能だからといって生成した画像を闇くもりに利用することはよくありません。生成した画像は著作権を侵害する可能性があるため、利用前に類似しているコンテンツはないか、使用しているモデルやLoRAは著作権を侵害するリスクがないか、など多岐にわたる注意が必要でしょう。

なお、生成AIを利用する際のリスクについて詳しく知りたい方は下記の記事も合わせてご覧ください。

SeaArtは画像生成AI初心者におすすめ

SeaArtはUIが整備されていて、日本語に対応していながらも無料でさまざまな機能が利用できる高性能な画像生成AIです。LoRAやモードについても変更しやすいため、画像生成AIを使ってみたいという初心者におすすめできるAIツールといえるでしょう。

しかし、上手に画像を生成するには入力するプロンプトや各種詳細設定の変更など、細かい調整が必要となります。これに関しては、どの画像生成AIも同じなのでUIが整備されているからといって簡単に希望の画像が生成できるというわけではないことは理解する必要があります。

それでも、気軽に使える画像生成AIであることには変わりないので、まだ画像生成AIを使ったことがない方や、他の画像生成AIを触ってみたけど操作が難しくて断念した方は一度SeaArtを利用してみてはいかがでしょうか。

最後に

いかがだったでしょうか?

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投稿者

  • 晋平大竹

    生成AIの登場に大きな衝撃を受けたWebライター。好きなAIツールは、ChatGPTとAdobeFirefly。AIがこれからの世界を良い方向に導いてくれると信じ、正しい&有益な情報を発信し続けています!

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