【OpenAI Soraの動画事例】一晩で世界を変えた動画生成AIのヤバい使い方10選
2024年2月15日(米国時間)に突如OpenAIから発表された動画生成AIの「Sora」。2024年6月21日現在、アーティストやデザイナーなどの一部のみしかアクセスが許可されていないため、一般公開はされていませんが、発表直後より世界中で大きな注目を集めています。
この記事では、新しく発表されたSoraの特徴や今後期待できるSoraの活用方法について解説します。最後までお読みいただくことで、Soraのすごいところがわかるので、ぜひご覧ください。
Soraとは
前述の通り、OpenAIから発表された新しい動画生成AIです。まだ一般公開されてはいませんが、公式サイトやX(旧Twitter)上にSoraで生成された動画が公開されており、その動画のクオリティや表現力の高さに注目が集まっています。
詳しい使い方等は公開されていませんが、他の動画生成AIと同様にテキストプロンプトから動画を生成することが可能です。また、テキストだけではなくイラストや画像、動画などを取り込むこともでき、取り込んだ画像から動画を生成したり、既存の動画を延長させることもできます。
なお、Soraの技術的な解説についてはこちらの記事をご覧ください。
商用利用はできるのか
2024年06月21日現在では商用利用の有無についての情報はでていないので、可能かどうかは分かりませんが、著者の個人的な意見としては商用利用できるのではないかと予想します。
例えば、無料プランと有料プランが設定されて、有料プラン加入者のみ商用利用可能という流れになるのではないかなと思っています。そうなれば、企業や個人でのSNS活用やプロモーションビデオの作成など幅広い分野でSoraが利用されるでしょう。
しかし、リアルな映像が手軽に作れるからこそ、商用利用するには著作権や肖像権、ディープフェイクなど、様々なリスクが存在することは理解する必要があります。そのため、生成AIで作った画像や動画を使用する際の注意点については、事前に深く理解をしておく必要があるのでしょう。Soraの利用を検討している方は今のうちに、生成AIにおいてのリスクについて勉強しておくことをおすすめします。
日本語対応について
2024年06月21日現在、日本語対応の有無に関しても何も情報はでていないため、詳しくは分かりませんが、こちらについても日本語にも対応しているのではないかと予想しています。
というのもOpenAIからリリースされているChatGPTやDALLも日本語対応しているため、Soraも日本語で利用できるのではないかと思われます。しかし、プロンプト入力を行う際は日本語よりも英語入力の方がより細かく鮮明に出力される可能性があるでしょう。
また、動画内にテキストを埋め込む際の精度については現状そこまで高くないのではないかと予想します。
上記画像はSoraで出力された動画ですが、看板に注目してもらうとわかる通りみたことがないような文字が出力されていました。この動画は発表時に公開された動画のため、リリースされる時にはアップデートされていて改善されている可能性があります。
しかし、おそらくプロンプトで指定しない限りみたことのないような言語が出力される可能性があるのでなにかしらの工夫は必要でしょう。
Soraで期待できる活用方法10選
Soraがリリースされた後、どのような用途で利用されるのかわからないという方も多いのではないでしょうか。ここからはSoraで期待できる活用方法10選を紹介します。X(旧Twitter)に投稿された事例を基に使い方を考えました。ぜひ参考にしてください!
今回解説する事例において、弊社がX(旧Twitter)で発見した参考となるツイートを紹介させていただいております。取り下げなどのご連絡は、弊社公式X(旧Twitter)からご連絡ください。
①画像をもとに動画を作成
Soraはテキストプロンプトだけではなく、画像をもとに動画を生成することができます。例えば、家で飼っているペットを普通ではありえないシチュエーションの中に置いたり、ポーズを取らせたりなど使い方はさまざまですが、面白い画像やおしゃれな画像などの生成が可能です。
②アニメーションの作成
前述の通り、画像をもとに動画を生成することができるので、オリジナルキャラクターのアニメーション動画の作成も可能です。
また、絵がかけないという方でも、テキストプロンプトからオリジナルキャラクターを生成し、そこからアニメーションを作ることができるので、誰でも簡単にアニメーションを作成することができます。
③広告やプロモーション動画
上記の投稿では、SORAが生成した動画に音声生成AI「Elevenlabs」を組み合わせた事例です。
前述の通り、画像をもとに動画を生成できるということは、商品やサービス、イラスト、会社のロゴなどを取り入れた動画生成が可能となります。これにより、今まで時間やコストのかかっていた広告やプロモーション動画を簡単に作成することが可能です。
さらに、いろんなパターンを生成できるためABテストなどの検証を行えば、より効果の高い広告クリエイティブを作ることができるでしょう。
④クリエイティブ動画の作成
YouTubeやInstagram、TikTokなどのSNS上には、バズを狙うクリエイターたちが日々動画を公開しています。動画を投稿するには、企画考案から動画の撮影、編集作業など、時間と労力を使う作業が多いのが現状です。
しかし、Soraを使えば企画を考えて、プロンプトを打ち込むだけで簡単に動画の生成が可能です。また、企画や構成さえ考えることができれば、短時間で大量の動画が作成できるため、たくさんの動画を公開できます。
⑤動画のOP・ED動画
今やYouTubeなどに公開されている動画には、OPやEDが挿入されている動画が多く存在します。この、OPやEDは自分のチャンネルやアカウントを印象付けるのに効果的なので、独特なOP・EDを作りたいと考えている人も多いでしょう。
Soraを利用することで、自分のイメージを動画にすることができるので、技術がなくてもアイディアがあれば、独特なOPやED動画を作ることができます。
⑥ゲームのムービーシーン
プログラミングの知識があり、ある程度の画像素材があれば個人でもゲームが作れる時代です。しかし、個人製作の場合は予算等の兼ね合いで、ゲーム中にムービーシーンを導入することは難しいです。
しかし、Soraを使えば登場人物の画像データをもとに動画が作れるので、予算がなくてもムービーシーンを導入することができます。
⑦既存動画の編集
Soraは動画を生成できるだけではなく、既存の動画を編集することもできます。OpenAIから発表されている情報では、被写体をそのままに周りの環境を変更している動画が公開されています。
現時点では、その程度編集できるかわかりませんが、環境を変えることができるだけでも元動画から雰囲気の違う動画を生成することが可能です。
⑧異なる動画の組み合わせ
Soraは異なる2つ動画を一つに組み合わせることが可能です。OpenAIが公開した「Video generation models as world simulators」では、車が走っている動画と虎が走っている動画の2つを組み合わせた動画が公開されています。
生成された動画では、車が虎に追いかけられているような構図になっており、アイディアや素材次第で面白い動画を作ることができます。
⑨画像の生成
Soraは動画生成AIですが、動画の生成だけではなくイラストや画像の生成も可能です。生成できる画像は最大2048×2048の解像度までで、さまざまなサイズの画像を生成できます。
クオリティは高く、他の画像生成AIに引けを取らないレベルなので、画像生成したい方にもおすすめです。
⑩シミュレーション動画の作成
OpenAIが「ワールドシミュレーター」と謳っている通り、Soraにはこれまでの動画生成AIにはなかったようなシミュレーション能力があります。
一例で公開されている動画の中にある、「Minecraft」という言葉を入れたプロンプトから生成された動画を見ると、Minecraft内でのキャラクターの動きや世界観などを理解した動画が生成されています。
このように、さまざまな情報から物理法則やルールなどを間接的に学習しているため、さまざまなシーンのシミュレーション動画を作成できます。
なお、Soraのようなツールをいち早く利用したい方は、下記の記事も合わせてご覧ください。
Soraで可能性が広がる
頭の中にアイディアはあるけど、動画を作るのにコストをかけられないしスキル不足で自分で作ることもできない…… という方はたくさんいます。
そんな中、今回ご紹介したSoraを活用することで、出来なかったアイディアの具現化が可能となり、今までに世に出てこなかったアイディアが次々に出てくるでしょう。さらに、ビジネスの領域でも動画を中心としたマーケティングがより激化することも予想されます。
2024年6月21日現在、Soraの一般公開はされていませんが、誰でも使える環境になればクリエイティブやビジネスの領域で、可能性を広げるツールとなりうるのではないでしょうか。
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