OpenAIのAGI開発最前線!極秘プロジェクト「Gobi / Arrakis」や最新のマルチモーダルLLMのウワサまとめ
OpenAIがAGIを開発したという噂が、X(旧・Twitter)やRedditなどのSNSで飛び交っています。
しかも、OpenAIのサムアルトマンがその存在をほのめかしているのだとか。
X(旧・Twitter)上でのサムアルトマンのほのめかしには、5,000いいねや100万Viewが付き、かなり多くの注目を集めています。
もしAGIが本当にできていたら、労働環境だけでなく、我々の日常生活も大きく変化します。とりあえず、ホワイトカラー職やレジ打ちなどの単純業務の仕事は、完全に無くなるでしょう。
この記事では、OpenAIによるAGI開発の噂の出所や噂の証言を深掘りします。
OpenAIが開発していると言われるGobiやかつて開発していたArrakisとは何なのか……
その情報をリークしたJimmy Applesとは誰なのか……
人類の未来を左右するであろう謎に迫ります。
ぜひ、最後までご覧ください。
OpenAIがAGIを開発したってまじ?
OpenAIに関するSNSなどでの情報によれば、同社がGPT4.5になり得るAIモデル「Gobi」と「Arrakis」を、内部で開発しているという情報が流れていました。
なかには内部で開発をしているどころか、既に完成しているという情報も……
Mediumの記事によれば、これらのモデルはGPT-4を超える能力を持つとのことでした。
なお、AGIについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
証拠1:Jimmy Applesによる密告
全てのはじまりは、Jimmy Applesという人物による投稿。彼は2023年9月18日に「AGI has been achieved internally=AGIはOpenAIすでに完成している」という投稿をしており、現在はアカウントが消されている謎の人物です。
JimmyのX(旧・Twitter)が消されているという投稿
ちなみにLinkedinには同名のアカウントがありますが、本人かどうか定かではありません。
こちらのJimmyによるとGobiと呼ばれる大規模言語モデルが2023年4月時点で進行中だったとのこと。さらに、X(旧・Twitter)のプロフィール(消去済み)にはこんなことが書かれていました。
「she」や「blockchain」や「21e8」など、意味深な単語がありますね。
他にはRedditでJimmyと思われるユーザーを見つけたとの投稿があります。
Jimmy Applesはredditのu/FeltSteamというユーザーかもしれない
この投稿によると、「Jimmy Apples」という名前のユーザーが、Redditの「u/FeltSteam」である可能性があるとのこと。
この仮説の根拠は以下のとおりになります。
- 両者とも文脈からオーストラリア人であると推測される
- 両者ともOpenAIの内部情報を知っていると主張している
- 似たような書き方をしている
また、Jimmy ApplesがリークしたArrakisの情報によると、arrakisは、テキスト、画像、音声、動画全てを扱えるマルチモーダルAIだそうです。以下のGitHubに公開されている「CoDi」というモデルに似ているのだとか。(※1)
さらに、GoogleのGeminiにも似ているモデルだと思われます。
精度に関してですが、GPT-4よりもクオリティが圧倒的に高く、ハルシネーション率も少ないそうです。また、出力する無いように関しては、人間の専門家に近いクオリティを叩き出せます。そのような精度の高さがあるにもかかわらず、パラメータ数がGPT-4よりも少ないため、コストは下がると言われています。
さらに、その訓練データの半分は合成データであり、推論コストはGPT-4と同等であるとのこと。
公開予定日は、2024年とされています。また、OpenAIが実際にリリースするときは、徐々に一部の機能を公開していくのではないかと考えられます。ただ、つい先日「GPT-4V」がリリースされていましたね。このままマルチモーダル化が加速すれば、本当にAGIが出てくるのではないかと思います。
一方、以下のRedditのスレッドでは、OpenAIがAGIを達成したとの噂が飛び交っていますが、これには様々な意見や憶測が交錯しており、真偽の程は不明です。(※2)
これらの噂が事実であるかどうかは未確認ですが、OpenAIの新しい技術進展には常に注目が集まっています。
証拠2:サムアルトマンの謎多き投稿
こうなると、色々と怪しくなってくる「サムアルトマンの投稿集」をご紹介します。
まずは以下の、2023年8月10日の投稿です。
「no one knows what happens next(この先どうなるかは誰も知らない )」という短いメッセージを投稿しています。これは果たして「Arrakis」のことなんでしょうか……
次は以下の、2023年8月27日の投稿です。
本投稿では「“give yourself a lot of shots to get lucky” is even better advice than it appears on the surface. (「運をつかむために多くのチャンスを与える」というのは、表面的に見える以上に良いアドバイスだ。)」と言っています。
「運や成功を引き寄せるためには、多くのチャンスや機会を自分自身に与えることが重要である」という考えを説いていますが、遠まわしに「Arrakis完成」について言っているのでしょうか。
次は以下の、2023年8月28日の投稿です。
「building agi is a scientific problem(AGIの構築は科学的な問題である)」
「building superintelligence is an engineering problem(超知能の構築は工学的な問題である)」と言っており、AGIについてほのめかしているようにも思えます。
続いて、話題になっているサムアルトマンの2023年9月22日の投稿がこちら。
「sure 10x engineers are cool but damn those 10,000x engineer/researchers…(エンジニアの10倍はやばい。けど、エンジニアとリサーチャーの10,000倍の”あれ”は…)」という投稿ですが、「あれ」がエンジニアとリサーチャーの10,000倍やばいとは、凄いAIが完成したということなのか…?
続いて、2023年9月24日の投稿です。特に明確なことは話していないが、色々裏の意味がありそうに捉えられるアルトマンの発言。
「short timelines and slow takeoff will be a pretty good call i think, but the way people define the start of the takeoff may make it seem otherwise(短いタイムラインと遅い離陸はかなり良い判断だと思うが、人々が離陸開始をどのように定義するかによって、そうでないように見えるかもしれない)」と述べています。
技術やイノベーションの進行に関するタイムラインやペースについての考察を共有しており、特に「テイクオフ」というフェーズの開始の定義によって、その進行の評価が変わる可能性がある、という指摘にも思えます。「テイクオフ」が何を指すのかは定かではありませんが、おそらくローンチなどと同じ意味なのでしょうか。
最後に、OpenAIからの「AGIの計画」についてのブログ記事です。(※3)
OpenAIのミッションは人類全員に利益がある、人間よりも賢いAGIを作ること。
「OpenAIのミッションは、人間よりも賢いAIシステムであるAGIを作り全人類の利益となるようにすることだ」と語られています。
AGIが成功すれば、この技術は豊かさを増やし、世界経済を発展させ、新しい科学的知識の発見を助けることで、人類の可能性を拡大する手助けとなるでしょう。一方で、AGIは誤用、重大な事故、社会的混乱のリスクも持っていると述べられています。
ここまでの情報を考慮すると、「AGIがすでに開発されている」と言われて納得できるように思える。
サムアルトマンに関する情報は絶えないですね。
OpenAIは本当にArrakisとGobiを開発しているのだろうか
OpenAIのAGI開発の真実や、ArrakisとGobiについて、以下の2記事をもとに深掘りします。
記事はOpenAIがGoogleの次世代モデル「Gemini」を超えるマルチモーダルモデル「Gobi」のリリース計画を明らかにしています。(※4)Gobiは、最初からマルチモーダルモデルとして設計されており、GPT-4とは異なるアプローチで開発されているとのことでした。
そしてもう一点、あるX(旧・Twitter)ユーザーの一連の投稿によると、「Arrakis」は2025年にリリース予定だと推測されていました。
ですがその後、2023年11月1日のニュースで「Arrakis」の開発中止が公になっています。(※5)開発中止の理由はパラメータ数の削減時に性能が担保できなかったため、とのことです。
マルチモーダルAIは、もうすでに現在でも登場してきており、開発も着々と進んでいる分野です。
加えて、リークされた情報には、「マルチモーダル機能を徐々に公開していく」という旨の内容がありましたが、実際につい先日、GPT-4Vがリリースされたばかり。
そのため、もしOpenAIが何らかの開発を進めているのであれば、2024年以降も新たなマルチモーダルモデルが登場する可能性は、大いにあります。
もし、AGIが本当に開発されたら…
AGIが実現されると、私たちの未来は、革命的な進化を遂げることでしょう。
例えば、人手不足の産業分野でのAGIの利用は、単なる業務効率化を超え、業界そのものの再定義をもたらすでしょう。スーパーのレジ打ちや工場の作業は、AGI搭載のロボットによって完全に置き換わるだけでなく、それらの業務そのものが新しい次元でのサービスへと変わるかもしれません。
デスクワークの知識労働も、AGIによって根本的に変わることが予測されます。しかし、これらの職業の人たちが完全に職を失うのではなく、新しい職種やスキルの誕生、そしてそれに伴う新しい価値の創出が始まるでしょう。
そして、労働市場だけでなく、教育や医療の現場でも、AGI搭載のロボットが前例のない活躍を見せることになるでしょう。例えば、個々の生徒に合わせた最適な教育プログラムの提供や、病気の早期発見と治療法の提案など、私たちの生活の質を飛躍的に向上させる可能性があります。
このように、AGIの誕生は、未来を加速度的に進めるエンジンとなり、私たちの生活を豊かにする未来を切り開くことでしょう。
なお、生成AIが実装された未来のオフィスについて気になった方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
11月6日に公開されたのは……
2023年9月6日の投稿で、サムアルトマンは「11月6日に、開発者の皆さんに素晴らしいものをお見せできる予定です!(GPT-5や4.5などのようなものではありません)」と述べていました。
こちらは蓋を開けてみると……「OpenAI DevDay」というイベントでした。このOpenAI DevDayで、発表されたのは、
- GPT-4 Turbo
- GPTs
- Assistants API
- APIの新機能
以上4点。マルチモーダルモデルやAGIについての発表はありませんでした。
GPT-4 & Geminiを超えるMLLM「GPT-4o」登場!
そこから半年後の2024年5月13日、突如としてOpenAIが最新のマルチモーダルLLM「GPT-4o」を発表しています。こちらは……
- テキスト生成機能
- 画像認識機能
- 音声認識・文字起こし機能(旧Whisperの機能)
- 音声読み上げ機能(旧Text-to-Speechの機能)
の全てを1モデルでこなす最強の生成AI!ArrakisやGobiの段階で噂されていた「GPT-4.5」的な進化版で……
- 人間相手のような自然な会話が可能
- 旧GPT-4比でテキスト&画像の処理能力が向上
- 旧GPT-4比でコスト半減&生成速度2倍
- 無料版ChatGPTにも実装
以上のとおりGPT-4比で、あらゆる面に磨きがかかっています。
ChatGPTのここまでの軌跡をまとめてみた!
OpenAIがAGIを開発しているのであれば、徐々にモデルを公開していくはずです。そこで。これまでOpenAIがリリースしたモデルを時系列順に追って、整理していきましょう!
以下にOpenAIのリリース済みモデル一覧にしてみたので、ぜひみてみてください。
GPT-3.5、GPT-4
ChatGPT API
ChatGPT プラグイン
ChatGPTプラグインをもっと活用したい方におすすめの記事です。
続きを読む
Function Calling
Code Interpreter
Custom Instructions
GPT-3.5 Turbo fine-tuning
ChatGPT Enterprise
GPT-4V
DALL-E 3
GPTs
Sora
GPT-4o
なお、生成AIの歴史について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
まとめ
OpenAIは、「Gobi」と「Arrakis」という2つの新しいAGI(汎用人工知能)の開発を進めているとの情報がSNSで流れていました。結論としてGobiやArrakisは登場しませんでしたが、2024年5月13日には最新のマルチモーダルLLM「GPT-4o」がリリースされています。
またOpenAIのCEO・サムアルトマンは、定期的にX(旧・Twitter)上でAGIについての投稿を行っています。以上のことから、OpenAIが着々とAGI開発を進めているのは間違いありません。
今後も、OpenAIの動向は要チェックですね!
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