Create.xyzでノーコードアプリ開発!機能や料金、使い方を徹底解説
WEELメディア事業部リサーチャーのいつきです。
突然ですが、みなさんは「Create.xyz」というAIツールをご存知でしょうか。
Create.xyzは無料から始められ、プロンプト入力で手軽にアプリを生成できるツールです。そのため、アプリ開発の分野で現在高い注目を浴びています。もし、御社がアプリ開発に携わっているのであれば、Create.xyzを知らないだけで大きな損をしているかもしれません。
そこで今回の記事では、Create.xyzでできることや使い方、料金プランを解説していきます。
最後までご覧いただくとCreate.xyzを使いこなせるようになるので、アプリ開発の業務を大幅に効率化できるでしょう。無料プランも提供しており、初心者でも費用をかけずに利用を開始できます。
ぜひ最後までご覧ください。
生成AI搭載のノーコード開発ツール「Create.xyz」
Create.xyzは、アプリをノーコードで開発できる、生成AI搭載ツールです。2023年12月に公開されており、現在では無料登録を済ませることで、誰でも気軽に利用できます。
最大の特徴は、プロンプトを入力するだけで、非エンジニアでも手軽にアプリを制作できる点。インターフェースや機能を指示するだけで、思い描いたとおりのアプリを構築できます。
日本語プロンプトにも対応しているので、わざわざ翻訳する必要もありません。画像入力にも対応しているため、言語化が難しいインターフェイスの説明も簡単です。
作成したアプリは公開ボタンを押すだけで、Create上でインターネットに公開できます。
Create.xyzでできること
Create.xyzでは、日本語で指示を出すことで、以下のような様々な機能を利用できます。Create.xyzでできることをまとめると、大きく2つに分類されます。
- Webサイト・アプリの生成
- API経由での外部ツール連携
以下で、それぞれの詳細を解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
Webサイト・アプリの生成
Create.xyzを使用すれば、Webサイトやアプリの生成が可能です。無料プランではGPT-4 Turbo、有料プランではClaudeなどのモデルを選んで、プロンプトや画像を入力して生成していきます。
アプリの言語はReactを使用してコードを生成しているのが特徴です。
ちなみに、上記画像は、公式ページで共有されていたAI画像を使ったクレジットカードの生成アプリです。Create.xyzを使用することで、同じようなアプリやサイトを生成できますよ。
API経由での外部ツール連携
Create.xyzは、API経由で外部ツールと連携させることも可能です。
以下に連携できる外部ツールと、連携後にできることをまとめました。
連携先 | できること |
---|---|
ChatGPT | 自然言語処理能力を使用して対話型のAIチャットボットを生成できる |
GPT-4 Vision | 画像の分析・解釈機能を利用して画像ベースのアプリ開発ができる |
Stable Diffusion | 画像生成機能をアプリ制作に活用できる |
Groq | 高速なAI処理を実現してレスポンスを早くできる |
Claude 3 | 自然言語処理能力を使用してアプリ開発に最適なプロンプトを作れる |
Google Gemini | 基盤が堅牢なため大規模なデータ処理が必要なアプリを生成できる |
OpenAI Content Moderation | 様々な指標から入力テキストが適切か判断してくれる |
スクレイピング | URLを指定してウェブページの情報を取得できる機能を組み込める |
Google Search | Googleで検索する機能を組み込める |
Google Maps | Google Mapの機能を組み込める |
Google Translate | 多言語を同時翻訳できる機能を組み込める |
Google Places | Googleがまとめたお店や場所に関する情報を組み込める |
チャート | グラフや図を組み込める |
Google Image Search | 画像検索機能を追加できる |
上記のほかにも、以下のような機能をAPI経由で追加できます。
- PDF生成
- 音声文字起こし
- 文書スキャナー
- QRコード
- ファイル形式の変換
- メール認証
Create.xyzで、さらに高精度なアプリやサイトを構築できるようになるので、ぜひ試してみてください。
なお、ChatGPTのAPIについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
テンプレートとリソース
Create.xyzには、開発を素早く進められる豊富なテンプレートとリソースが用意されています。例えば、eコマースサイト、ポートフォリオ、ブログなど、様々な用途に合わせたテンプレートが揃っています。これらを活用すれば、ゼロからの開発よりも大幅に時間を節約できるでしょう。
さらに、アイコン、フォント、カラーパレットなどのデザインリソースも充実しています。「モダンなeコマースサイトのテンプレートを使用し、青系のカラーパレットを適用して」といったプロンプトを入力するだけで、基本的なデザインが整ったサイトが生成されます。その後、細かな調整を加えれば、オリジナリティのあるサイトが完成します。
これらのテンプレートやリソースは定期的に更新されるため、常に最新のトレンドを取り入れたデザインが可能です。初心者でも質の高いサイトやアプリを作れる点が、Create.xyzの大きな魅力と言えるでしょう。
Create.xyzで作れるものの例
Create.xyzで作れるものの例として、以下のようなものがあります。
- 管理ダッシュボード
- AIによるレビュー分類
- 非営利団体用メールジェネレーター
それぞれの機能を詳しく解説していくので、アプリやサイト構築の参考にしてみてください。
管理ダッシュボード
上記は、銀行の入出金明細のような形で、資金の動きを管理してくれるアプリです。トップ画面では、資金の入出金履歴について、金額や項目などが記載されています。
また、セキュリティアラートといったチャートの機能もありますが、これらもすべてプロンプト入力のみで生成しているのが特徴です。
AIによるレビュー分類
上記は、ECサイトの注文管理などで使える、生成AI搭載の管理画面アプリです。右側のプロンプトをみればわかる通り、生成AIのモデルにはChatGPTが使われています。
とくに便利なのは、生成AIが購入者の感情や行動まで分析してくれる点。このように、生成AIが自動で仕分けしてくれるアプリも手軽に生成できるので、ぜひチャレンジしてみてください。
非営利団体用メールジェネレーター
こちらのアプリは、非営利団体が募金を募るためのメール文を作成できるツールです。団体名・メールの長さ・公式サイトのURLなど、指定された情報を入力するだけで手軽にメールを作成できます。
メールの文章を1から考えると書き出しで詰まるケースが多いので、ある程度完成された文章を作成してくれるのは便利ですね!
なお、おすすめのライティングツールについては、以下の記事で詳しく紹介しています。
Create.xyzの料金体系
Create.xyzは、無料プランから始められる料金体系を採用しており、ユーザーのニーズに合わせて選択できます。
プラン | FREE | PRO | BUSINESS | ENTERPRISE |
---|---|---|---|---|
料金 | 無料 | 月額19ドル | 月額99ドル | カスタム |
使える機能 | ・20プロジェクト・無制限のイテレーション・無制限のコラボレーター・GPT-4-Turboで無料でビルド・GPT-4 Visionを使ったスクリーンショットからコードへの変換・レート制限付きのAI統合・コード出力をコピー&ペースト・パブリックプロジェクトの公開 | ・FREEまでの機能 +・無制限のプロジェクト・各バージョンで複数のAIモデル・インスタントデザイン・レート制限が少ないAI統合・1つのカスタムAPI統合・Createのブランディングを削除・コードのエクスポート | ・PROまでの機能 +・プライベートプロジェクト・無制限のエクスポート・10のカスタムAPI統合・3つのカスタムドメイン・共有チームコンポーネント・豊富なAPIレート制限 | ・BUSINESSまでの機能 +・無制限のドメイン・無制限のAPI統合・専用のSlackサポート・GitHub統合・SAMLシングルサインオン(SSO)・高度なアナリティクス・クラッシュアナリティクス・組織内ロール |
Create.xyzの料金体系を上記表にまとめました。Create.xyzは、制限された機能で我慢ができれば、無料でも十分利用できます。
ただし、PROプランやBUSINESSプランなど、上位のプランにすればその分制限が緩和されるのも事実です。とくに、API経由で豊富なツールと連携したい場合は、上位のプランを契約する必要があります。
自身が利用したい機能や予算のバランスを考えながら、最適なプランを選びましょう。
Create.xyzの最新機能
最近、Create.xyzは新たな機能を追加し、さらに使いやすくなりました。「チャットアシスタント」機能により、誰でも簡単にソフトウェアを作成できるようになったのです。
以下に機能をまとめました。
- チャットでアプリを構築
- 質問をしながら開発を進行
- UIからAPI、データベース、AIまで全てをカバー
- 高速AIコード生成による即時の変更
- ワンクリックでウェブ上に公開
これらの機能により、アプリ開発のハードルがさらに下がり、より多くの人がクリエイティブなアイデアを形にできるようになりました。
Create.xyzは日本語にも対応しており、日本語でのプロンプト入力やインターフェースの利用が可能です。
Create.xyzの使い方
Create.xyzは、以下6つのステップを踏むことですぐに利用できるようになります。基本的な使い方を理解することで、効率的にアプリやサイトを開発できるようになるでしょう。
- 会員登録の手順
- 画面の見方
- プロンプトからのコード生成
- 画像からのコード生成
- データベースの作成
- バージョン復元
以下では、使い方を画像付きで解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
会員登録の手順
会員登録時に希望する料金プランを選択できます。無料プランを選択すれば、クレジットカード情報なしで登録が完了です。まずは、公式サイトの「Start building for free」をクリックして、会員登録のページに移動します。
その後は、メールアドレスを入力して、サインアップをクリックしてください。
ここまでで新規会員登録は完了です。
サイトの言語設定で日本語を選択すれば、すべての操作を日本語で行えます。
画面の見方
会員登録を済ませると、すぐにビルダー画面が開きます。
まず、Create.xyzは、Team>Project>Pageという構造になっている点を覚えておいてください。TeamタブでProject、ProjectタブでPageとComponentを確認できます。
ここで、上記のビルダー画面に話を戻しますが、この画面はプロンプトを入力してPageやComponentを生成・修正し、Projectの公開を実行する画面です。
上記画像右側のProjectに、作りたいアプリやサイトのイメージをプロンプトで指示すると、アプリやサイトの構築に必要なコードが自動で生成されます。
プロンプトからのコード生成
上記画像のように、作りたいアプリやサイトの情報をプロンプトで指示すると、コードが自動で生成されます。プロンプトは日本語で入力可能。AIが日本語の指示を理解し、適切に処理してくれます。
生成されたコードを確認したい場合は、画面上部に表示されている「View code」をクリックしてください。
クリックすると、以下の画像のようにコードが表示されます。
Create.xyzを使えば、上記のようなコードを一瞬で生成してくれるので、かなり便利ですよね!
画像からのコード生成
上記画像の赤枠部分をクリックすれば、画像を入力できます。
画像入力の機能を使って、上記画像のような指示を送ってみます。
結果どうなるのか確認したところ、アプリのUIに変化はみられませんでした。
つまり、画像入力については、まだそこまで精度が高くないということです。
基本的には、プロンプトをメインにアプリやサイトを構築していきましょう。
データベースの作成
作成したアプリを実際に利用するためには、データベースの作成が必須です。
無料プランを利用中の方でも、Create上にデータベースを作成する方法(β版機能)と、Swagger経由でAPIで外部のデータベースと接続する方法でデータベースを作成できます。
ここでは、Create上にデータベースを作成する方法を紹介します。
まずは、データベースを作成したいProjectのPageを開き、「Add-ons」→「Data」→「Create a database」を選択します。
ポップアップが出てくるので、データベース名を設定しましょう。
データベース名を設定した後は、ビルダー画面に戻ってきますが、右側の画面に設定したデータベース名が表示されていれば、無事にデータベースの作成が完了しています。
バージョン復元
Create.xyzには、編集画面を更新する前の状態に戻すバージョン復元機能が搭載されています。これにより、プロンプトで指示した後、思い通りの結果にならなかった場合にやり直せるので便利です。
バージョンを復元する際は、上記画像の赤枠部分にある「See history」をクリックしてください。
これで、以前の状態に戻せるので、失敗を恐れずに何度でもプロンプトを試せます。これらの機能は無料プランでも利用可能です。
なお、生成AIの法人利用方法が気になる方は、以下の記事もチェックしてみてください。
Create.xyzにおけるプロンプトのコツ
Create.xyzで効果的なウェブサイトやアプリを生成するには、プロンプトの書き方が鍵となります。日本語でプロンプトを書く際は、できるだけ明確な表現を使うことが重要です。
まず、何を実現したいのかをはっきりさせ、具体的な要素や機能をリストアップしましょう。例えば、「青を基調としたミニマルなレシピサイト。一覧と詳細ページ含む」といった具合です。
構造化されたプロンプトも重要です。マークダウン形式を使い、「# メインページ」「## ナビゲーション」などと情報を整理すると、AIの理解が深まります。
視覚的な指示も効果的です。「背景色#F5F5F5」「ヘッダー高さ80px」など、具体的な数値やカラーコードを使用すると、より正確な結果が得られるでしょう。
段階を踏んだ制作も有効です。基本構造の生成後に細かい部分を調整するなど、複数のステップに分けることで、理想に近づけやすくなります。
Create.xyzの活用方法
Create.xyzの活用方法は様々で、ユーザーのアイデアを最大限に活かせます。ここでは、ユーザーが実際に作成した事例を紹介します。これらの例を参考にすることで、Create.xyzの可能性を理解し、自身のプロジェクトにも応用できるでしょう。
①マップ作成
このツイートでは、Create.xyzで「大島てる」風の地図ベース情報サイトを作成しています。
Google Maps、Google Search、Google Business Dataを利用したプロンプトを入力。Generateをクリックすれば、あっという間にMapサイトが完成しました。
さらにプロンプトを追加すれば、アイコンを「駄菓子の袋」や「飴玉」などにカスタマイズできます。フィルター機能で「駄菓子の種類」や「価格帯」でのソートも可能。最後に、ポップな色使いでデザインすれば、魅力的なマップサイトの完成です。
②音楽ストリーミングサイト作成
このツイート内の動画では、Create.xyzを使ってApple Music風の音楽ストリーミングサイトを一瞬で作成する様子が映し出されています。
まず「apple musicのような音楽ストリームサービスのサイトを作って。」というプロンプトを入力。続いて、サイトの参考画像や基本構造など、詳細情報を指定しています。Generateをクリックで、本格的な音楽ストリーミングサイトの完成です。
Create.xyzを使用すれば、使いやすいインターフェースと豊富な機能で、ユーザーを惹きつけるサイトが簡単に作れるでしょう。
③アプリ作成
Create.xyzでは、画面録画とリアルタイム文字起こし機能を持つアプリも作成できます。
このツイートを投稿したユーザーは、チャットボットとの会話を通じてUI設計を行ったそうです。リアルタイム字幕表示や録画停止まで、すべて言葉を発しながら収録したというのは驚きです。
チャットボットとの対話だけで、これほど複雑なアプリを開発できる点は、Create.xyzの大きな魅力と言えるでしょう。
Create.xyzでアプリやサイトを作ってみよう
Create.xyzは、ノーコードでアプリやサイトを構築できる便利なAIツールです。プロンプトで作りたいアプリやサイトのイメージを伝えるだけで、誰でも簡単に作れます。Create.xyzの基本的な使い方を押さえることで、ノーコードでのアプリ開発もより簡単になります。
そんなCreate.xyzでできるのは、以下の2つです。
- Webサイト・アプリの生成
- API経由での外部ツール連携
料金形態は以下の表のとおりで、無料でもアプリやサイトを生成できます。まずは無料版で基本機能を体験し、その後必要に応じて有料プランへのアップグレードを検討するのがおすすめです。
プラン | FREE | PRO | BUSINESS | ENTERPRISE |
---|---|---|---|---|
料金 | 無料 | 月額19ドル | 月額99ドル | カスタム |
使える機能 | ・20プロジェクト・無制限のイテレーション・無制限のコラボレーター・GPT-4-Turboで無料でビルド・GPT-4 Visionを使ったスクリーンショットからコードへの変換・レート制限付きのAI統合・コード出力をコピー&ペースト・パブリックプロジェクトの公開 | ・FREEまでの機能 +・無制限のプロジェクト・各バージョンで複数のAIモデル・インスタントデザイン・レート制限が少ないAI統合・1つのカスタムAPI統合・Createのブランディングを削除・コードのエクスポート | ・PROまでの機能 +・プライベートプロジェクト・無制限のエクスポート・10のカスタムAPI統合・3つのカスタムドメイン・共有チームコンポーネント・豊富なAPIレート制限 | ・BUSINESSまでの機能 +・無制限のドメイン・無制限のAPI統合・専用のSlackサポート・GitHub統合・SAMLシングルサインオン(SSO)・高度なアナリティクス・クラッシュアナリティクス・組織内ロール |
なお、Create.xyzの使い方は簡単で、本記事でも以下6つの操作方法について解説しました。
- 会員登録の手順
- 画面の見方
- プロンプトからのコード生成
- 画像からのコード生成
- データベースの作成
- バージョン復元
Create.xyzは日本語に完全対応しているため、英語が苦手な方でも安心して利用できます。日本語でのアプリ開発やウェブサイト作成が、これまで以上に身近になるでしょう。
誰でも手軽にアプリやサイトを生成できるので、まずは無料プランで使い勝手を試してみてください。
生成系AIの業務活用なら!
・生成系AIを活用したPoC開発
・生成系AIのコンサルティング
・システム間API連携
最後に
いかがだったでしょうか?
弊社では
・マーケティングやエンジニアリングなどの専門知識を学習させたAI社員の開発
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