【ChatGPT×金融】業界の大御所が挑むAI活用事例10選

ChatGPTが金融業界のさまざまな場面で活用されていることを知っていますか?
ChatGPTとはOpenAIが開発した自然言語処理モデルの一つであり、人間のような応答を生成できるのが特徴です。
金融業界においてもChatGPTは大活躍していて、ChatGPTを活用した先進的な取り組みを始めている企業が多くあります。
この記事では、金融業界においてChatGPTはどのように活用できるかや、ChatGPTを使用する際の注意点と対処法を解説していきます。
なお弊社では、生成AIの社内活用について1時間無料相談を承っています。こちらからお気軽にご相談ください。
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ChatGPTが金融業界でできること
ChatGPTは、金融業界のさまざまな場面において幅広く活躍しています!
例えば、財務情報をもとに融資の判断に必要な資料を作成したり、金融トレンドのリサーチに役立つ手がかりを与えたり、ファイナンシャルアドバイザーの質問に回答したりしています。
他にも、稟議書作成や基本的なコードの作成などの業務でも活用されているのです!
ChatGPTを使用することで、作業にかかる時間や手間を削減でき、その分の時間を他の作業に使えるようになります。
競争が激化する中でも、ChatGPTを活用して業務効率化を図ることで優位に立てるのです!
ChatGPTを金融業界で導入している企業
金融業界で各企業がChatGPTをどのような目的で活用しているのか解説します。
この情報は、みなさんの会社でChatGPTを導入する際の参考になるでしょう。具体的な事例を知ることで、より明確な判断ができるようになるはずです。
ぜひ、自社に活用できないか検討する判断材料にしてみてください。
京都銀行
京都銀行は、業績を向上させるためにChatGPTのテスト導入を計画しています。AIツールを使うことで、文書作成や要約、さらにはプログラムコードの生成などをチャット形式で手軽に実行できるようになります。そのため、作業時間が短縮され全体の効率を上げることができます。
三井住友フィナンシャルホールディングス
三井住友フィナンシャルホールディングスは、日本マイクロソフトが提供する「Microsoft Azure」を使って、AI支援ツール「SMBC-GPT」のテスト運用を始めました。このAIツールを活用し、文書作成や要約、翻訳、コード生成、情報収集などで効率を上げることを目的とし導入を検討しています。
三菱UFJフィナンシャル・グループ
三菱UFJフィナンシャル・グループでは、社内の書類作成や照会対応でChatGPTを活用し業務改善を目指しています。今後、全行員がChatGPTを使用できるように教育を行う予定です。
みずほ銀行
みずほ銀行は、日本マイクロソフトの強力を得て情報が外部に漏れないソフトを開発しました。このAIは、企業の財務データを基に資料を作る機能や、テキストの要約、翻訳、プログラミング支援などに活用されます。このAIを活用し業務改善・効率化を目指しています。
なお、金融業界以外に導入している企業について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
関連記事:ChatGPTの日本企業導入事例をまとめて紹介!業務に導入するメリットや注意点も解説
日本でChatGPTの導入状況
日本国内での業種別の利用状況を見ると、一番多いのは情報通信業が最も多く32.8%でトップです。金融業界は、13.5%で4番目に利用率が多い業種となっています。
順位 | 業種 | 利用率 |
1 | 情報通信 | 32.8% |
2 | 製造 | 19.2% |
3 | 卸売・小売 | 14.3% |
4 | 金融・保険 | 13.5% |
5 | 不動産 | 12.7% |
金融業界では主に、文書作成や書類作成、情報収集などで活用されています。
金融業界では、契約書やレポート、分析資料など書類作成が頻繁に行われるため、ChatGPTの導入は大きな効果をもたらすと考えられています。
具体的には、ChatGPTを利用することで文書や書類をより迅速にかつ正確に作成することが可能になり、結果として全体の業務効率が向上する可能性が高いです。さらに、行員がより高度な業務に集中できるようになるため、企業全体の生産性も向上するでしょう。
ChatGPTの金融業界における活用事例10選
実際にChatGPTが金融業界において活用された事例をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください!
ChatGPTの活用事例【営業】
ChatGPTは、金融業界の営業においても役立っています。
具体的な事例をご紹介します。
資料作成を効率化!三井住友FGが従業員のための対話ソフトを独自開発!
三井住友FGは従業員を支援する対話ソフトを独自開発し、業務に導入することを発表しました。
日本マイクロソフトと協力して開発していく方針です。
対話ソフトを使用することで、特定の企業の融資判断に必要な資料を効率よく作成できます。
AIが企業の財務情報などをもとに草案を作成してくれるので、資料作成の手間が大きく削減されるのです!
参考文献:三井住友FG 従業員支援の対話ソフトを独自開発 業務に導入へ | NHK | AI(人工知能)
ChatGPTの活用事例【事務】
ChatGPTは、金融業界の事務においてもさまざまな場面で活用されています。
具体的な事例をご紹介します。
稟議決裁の時間を短縮!三菱UFJ銀行は稟議書作成にChatGPTを活用!
三菱UFJ銀行では、一部の行員が稟議書の作成にChatGPTを活用しています。
ChatGPTの活用によって、稟議書作成に必要な情報を簡単に収集できるのです!
また、ChatGPTに稟議書の内容を添削してもらうことで、記入漏れや間違いを防げます。
ChatGPTを使うことで、稟議決裁にかかる時間を短縮し業務効率化を実現しているのですね!
ChatGPTで工数削減!基本的なコード作成にもAIが役立つ!
某フィンテック企業では、ChatGPTを使用してコード生成やメール作成・プロジェクトスコープ作成などの定型業務を行っています。
ChatGPTを使用し、基本的なコード作成をツールに任せることで、開発者はより高度な作業に時間を使えるのです!
ChatGPTが作成したコードを最終確認する必要はありますが、作業工数の削減は明らかですよね!
同社では、実際にコード作成にかかる時間を最大40%削減できたようです。
参考文献:デジタル銀行での活用
【衝撃】AIで金融業界激変!ブルームバーグの驚愕のチャットボット登場
金融業界の大手ブルームバーグが、AI技術を駆使した画期的な金融チャットボット「BloombergGPT」を開発しました。
BloombergGPTは、膨大な金融データを学習して金融研究の新たな方法を提供しています。
SEC(米国証券取引委員会)提出書類の初期ドラフト生成や市場レポートの自動作成など、さまざまな用途が考えられています。
この金融チャットボット、まさに金融業界に革命をもたらすこと間違いなし!
現時点では一般公開されていませんが、デモ利用の申込みは可能です。
金融業界もAIの波に飲まれつつある現代、今後の進化が楽しみですね!
参考文献:Bloomberg Uses Its Vast Data To Create New Finance AI
ChatGPTで業務効率化!ブラジルのフィンテック企業Efiが働き方改革に一石
ブラジルのフィンテック企業Efiが、業務効率化を目指しChatGPTを導入しました!
ChatGPTを活用してプロセスを最適化し、作業時間を最大40%削減。特にコード生成や日常のルーティンタスク・メールの作成などで、ChatGPTの凄さを体感しているそうです。
Efiのような先進的な取り組みが金融業界に広がってほしいです!
参考文献:Brazilian digital bank sees ChatGPT as an ally in the four-day week
AI保険チャットボットで顧客満足度爆上げ!Lemonadeが革命的サービスを展開!
インシュアテック企業のLemonadeが、顧客サポートを劇的に向上させている事例が話題沸騰中!
ChatGPTを使ったチャットボットが、顧客からの問い合わせやクレームを迅速に対応可能に。その結果、Lemonadeは顧客満足度を向上させると同時に、待ち時間の短縮やカスタマーサポートチームの負担軽減に成功しました。
今後もLemonade社のような先進的な取り組みが広がっていくことで、顧客にとっても業界にとっても、更なる進化が期待できることでしょう!
参考文献:ChatGPT in Business: Exploring the Benefits and Limitations.
ChatGPTの活用事例【分析】
ChatGPTは、金融業界の分析業務においても使用されています。
具体的な事例をご紹介します。
AIで政策変更を予測!JPモルガン・チェースがFRBの見解をタカ派ハト派で数値化
JPモルガン・チェースでは、ChatGPTベースの言語モデルの使用によって過去25年のFOMC声明と講演内容から政策シグナルを検出し、ハト派・タカ派スコアで数値化する仕組みを構築しました。
このAIツールは、政策変更の予測と取引可能なシグナルの提供に役立つとされています。
他にも、ChatGPTを使用することで、ニュースの見出しが株価にどのような影響を与えるかを判断できることも発表されています。
市場を読み取り分析するにあたって、ChatGPTは今後もさらに活躍の幅を広げていくでしょう!
参考文献:JPモルガンのAI、FRBの見解25年分をタカ派ハト派で数値化 (msn.com)
ChatGPTの回答を手がかりにリサーチ!
最新の金融のトレンドをリサーチする際にも、ChatGPTを活用できます。
ChatGPTに最新の金融のトレンドを質問すると、正確な予測はできないと回答されるものの、リサーチに役立つ情報を教えてくれるのです。
回答をもとに、自分で詳しい情報を集めてみるとトレンドの理解が深まります!
ChatGPTの活用事例【ファイナンシャルアドバイス】
ChatGPTは、金融業界のファイナンシャルアドバイスにおいても大活躍しています。
具体的な事例をご紹介します。
ファイナンシャルアドバイザーの質問に答えるチャットボット
米国のMorgan Stanleyでは、ファイナンシャルアドバイザーの質問に答えるチャットボットを開発しています。
同社はこれまで蓄積してきた10万以上のドキュメントをもとにGPT-4を再学習させることで、より専門性の高い質問にも対応できるようにしているのです。
社内のナレッジとGPT-4を組み合わせることで、より効果的なナレッジマネジメントが可能になっている事例といえますね!
今後は、ファイナンシャルアドバイザーだけでなく顧客からの質問にも回答できるチャットボットになる可能性もあり、期待が高まっています!
参考文献:大規模言語モデルの金融業界へのインパクト ~ChatGPTの今後の展望と活用可能性~
チャットで金融アドバイスが受けられる時代!MILII TALKでChatGPTが大活躍!
「MILII TALK(ミライ トーク)」は、ChatGPTを活用した金融アドバイスをしてくれるサービス。LINEのチャット画面を通じて、お金に関する質問にチャット形式で答えてくれるとのこと。
現状や条件を詳細に伝えることで、より正確なアドバイスが得られるのが魅力的ですね。
MILII TALKを活用して、お金の悩みも解決していきましょう!
参考文献:爆発的に広がるChatGPT利用サービス 開発意欲を刺激、機能拡張と共にさらに拡大

ChatGPTを金融業界に使う際の注意点とその対策
ChatGPTを使う際には注意点もあります。もしよくない使い方をしてしまうと、大きな損害が起きるケースもあります。
ChatGPTを業務で活用する際は、以下で解説する注意点と対策を押さえてからがおすすめです。
情報漏洩のリスクがある
ChatGPTを使用する際には情報漏洩に注意する必要があります。
ChatGPTは入力された情報をもとに学習していくため、個人情報であっても同じように学習してしまう可能性があるのです。
対策
情報漏洩を防ぐために、個人情報や機密情報は入力しないようにすることが重要です。
もしものことがあったら不安という場合は、入力した内容を学習しない設定にも変更できます。
回答が正確ではない場合もある
ChatGPTの回答は必ずしも正確というわけではありません。情報が最新でない場合もあります。
誤った情報を使用してしまうと、企業の信用問題にもつながるため注意が必要です。
対策
ChatGPTで文章を生成したら、その文章の情報が正確なのかを調べることが重要です。
誤った情報を載せてしまうことがないように確認を怠らないようにしましょう。
顧客との接点が減る
ChatGPTの使用によって、顧客との接点は減ってしまうことが考えられます。
AIとの会話は人と比べるとスムーズにいかない場面もあります。
そのため、AIの対応で顧客に不安や不満を感じさせてしまう可能性がでてくるのです。
対策
自動化による業務効率化も大切ではありますが、顧客に不安を感じさせないように使いどころを考えるようにすると良いでしょう!
また、ChatGPTでは解決できない場合に、人間との対話に移行するようなシステムをつくるのも大切です。
なお、ChatGPTを利用する際のリスクと対策方法について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
関連記事:ChatGPTを企業利用するリスクと対策5選|実際の企業事例と共に解説

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ChatGPTを金融業界で活用しよう!
ChatGPTは自然言語処理モデルであり、金融業界で幅広く活用されています。
具体的な活用事例としては、三井住友ファイナンシャルグループが従業員支援の対話ソフトを開発し資料作成を効率化していたり、三菱UFJ銀行では稟議書作成に活用したりしています。
また、某フィンテック企業ではコード生成にChatGPTを使用していたり、ブルームバーグでは金融チャットボット「BloombergGPT」を開発していたりと、さまざまな事例があるといえるでしょう!
このように、 ChatGPTは金融業界での業務効率化や革命を推進する重要なツールとなっています!
ただし、ChatGPTを金融業界で使用するにあたって、情報漏洩や正確性には注意が必要であり、顧客との接点削減にも配慮が求められます。
最後に
いかがだったでしょうか?
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