生成AIを活用したプレゼン資料作成!おすすめAIツール11選&注意点

みなさんは普段の業務に生成AIを活用していますか?
近年、ビジネスシーンにおけるAIツールの活用はますます進んでいます。特に、時間や手間のかかるプレゼン資料作成を「自動化したい!」と考えている方は多いのではないでしょうか。
そこで、本記事では生成AIを使って資料作成するメリットを解説します。無料で使える資料作成におすすめの生成AIツールもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください!
生成AIとは

生成AI(または生成系AI)とは、学習した膨大な量のデータを活用してさまざまなコンテンツを新たに生み出す人工知能(AI)のことです。「ジェネレーティブAI(Generative AI)」とも呼ばれます。
従来のAIが決められた行いを自動化するのに対し、生成AIはAIが自ら答えを探して学習する「ディープラーニング(深層学習)」を用いて構築された機械学習モデルであり、テキスト・画像・動画・音声・プログラムのコードなど、多岐にわたるコンテンツを新たに生成できます。
「AIが人間のように物を生み出せる」というところが、従来のAIとは大きく異なる点。
生成AIは、特別なスキルを必要とせず、専門知識のない一般の人でも比較的容易に新たなコンテンツを生成できるのが特徴です。
生成AIは世界中で注目を集めており、文章生成AIの「ChatGPT」や画像生成AIの「DALL-E」をはじめとした多種多様な生成AIが、ビジネスシーンや日常生活だけでなく、アートやエンターテインメントなど幅広い分野で活用され始めています。
今後も生成AIのさらなる進化・普及によって、生産性の飛躍的な向上が期待されており、私たちの生活はより利便性を増すと考えられています。
なお、生成AIのリスク対策について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

スライド生成AIとは?どうやって活用する?
生成AIの中でも、プレゼン資料作成に特化した「スライド生成AI」は、テキスト入力に応じて構成案・スライドデザイン・画像まで自動生成してくれるツールです。
ChatGPTやGeminiなどの汎用型生成AIのほか、TomeやGammaのようなプレゼン専用ツールも注目されています。専門知識がなくても、誰でも短時間でプロ品質のスライドを作成できるのが魅力です。
生成AIを使って資料作成を行うメリット
生成AIを使って資料作成を行うメリットは主に以下の3つです。
- 作業時間を短縮できる
- 誰でも見やすい資料を作れる
- 多言語での資料作成も容易にできる
それぞれのメリットを詳しく解説していきます。
作業時間を短縮できる
生成AIを活用することで、資料作成の時間を大幅に短縮できます。
手動で行う場合にかかる調査や文章の構成、内容の修正といった作業を、AIが自動的に処理するため、自然言語によるわずかな指示のみで高品質な資料が作成可能です。
また、生成AIは短時間で大量の情報を処理できるため、複数の資料を効率よく同時進行で作成することも簡単です。
資料作成に生成AIを活用することで業務の生産性が大幅に向上し、他の重要なタスクに時間を割くことができます。
誰でも見やすい資料を作れる
生成AIは、ユーザーの入力したプロンプトに基づいて分かりやすく整った資料を自動で生成できます。
文章の流れや構成が整った、論理的で見やすい資料を作成する能力があり、デザインやフォーマットの選定も最適化できます。
視覚的に優れた資料が出来上がるため、相手に伝わりやすく、説得力のあるプレゼンテーションができるようになるでしょう。
生成AIを活用することで、資料作成が苦手な人でも高品質な資料を手軽に作ることが可能です。
他言語での資料作成も容易にできる
生成AIは多言語対応の機能も持っているため、資料の内容を簡単に翻訳・作成できます。異なる言語の資料を作成するのは大変な作業ですが、生成AIを使えば言語の壁を感じることなく、ユーザーの母国語による簡単な指示のみでAIが自然な翻訳をしてくれます。
さらに、専門用語や文化的なニュアンスにも対応できるため、グローバルに展開する企業や、外国語でのコミュニケーションが必要な場合でも、効果的かつスピーディーに資料を作成できます。
AIで資料作成を自動化する3つのメリット

AIを活用した資料作成には、多くの利点がありますが、特に次の3点が大きなメリットです。
① 一定のクオリティで誰でも生成が可能
AIがデザインやレイアウトを自動で整えてくれるため、資料作成の経験やセンスに関係なく、見やすく統一感のあるスライドを作ることができます。部署内でプロンプトやある程度のひな型などのナレッジを共有しておけば、常に一定程度以上の品質の資料が誰でも作成することが可能です。
② 論理的で説得力のある構成を短時間で作成
AIはストーリー性や論理展開を整理するのが得意です。そのため人間が構成に悩むことなく、短時間で質の高い資料を仕上げられます。結果として、プレゼンの説得力が自然とアップするほか、AIの作った質の高いストーリーや論理構成の資料を普段から使うことにより、人間側が資料の良し悪しを見極める力を養うことが出来るでしょう。
③ ブランドトーンやフォーマットの統一がしやすい
社内資料や営業資料など、企業のブランドやスタイルを反映する資料では、AIがテンプレートやデザインルールに沿って自動生成してくれるため、一貫性を保ちやすくなります。結果として、資料作成におけるスキルの属人性がなくなり、ベテラン社員も新人社員も等しく、高いレベルで企業のブランドイメージに沿った資料作成が出来るのがメリットです。
スライド生成AIツールを選ぶ際のポイント
スライド生成AIにはさまざまな種類があり、選ぶ際には自社の利用目的や使用環境に合ったものを選定することが重要です。
たとえば、日本語対応の精度や操作性の高さは、導入後の使いやすさに直結します。また、テンプレートや画像素材の豊富さ、無料/有料プランの機能差、セキュリティ対応やチームでの共同編集機能が備わっているかも確認しておきましょう。
これらを事前に比較しておくことで、導入後のギャップを防ぎやすくなります。
資料作成に使えるおすすめ生成AI11選

資料作成に使えるおすすめの生成AIをご紹介します。
- ChatGPT
- Gemini
- Copilot
- Gamma
- Canva
- Tome
- Beautiful.AI
- MiriCanvas
- SlidesGo
- MagicSlides
- Genspark
資料作成における生成AIツールを選ぶ際の参考にしてくださいね。
ChatGPT

ChatGPTは、OpenAIが提供している対話型生成AIです。資料作成の目的や文量などの条件を指定することで、自動でスライドの骨子や構成案、文章を作成できます。
また、ChatGPTに自然言語で指示を出すだけで資料内容に沿った画像を生成することもできるため、わざわざ画像を用意する必要はありません。ChatGPTであれば、デザインスキルがなくても思い通りの画像を作成することができ、スライドの質や充実度を高めることができます。
さらに、ChatGPTにExcel等のデータを読み込ませてグラフを作成するように指示を出すと、データを適切に反映したグラフや表を自動で生成することも可能です。
なお、ChatGPTについて詳しくはこちらを参考にしてください。

Gemini

Geminiは、Googleが提供している対話型生成AIです。ChatGPTと同じように資料作成の目的や文量などの条件を指定することで、自動でスライドの骨子や構成案、文章を作成することができます。
また、Gminiに搭載されている画像生成AI「Imagen 3」で、資料内容に沿った画像を生成することが可能です。
さらに、GeminiとGoogle Workspaceを連携できるため、普段からGoogle Workspaceを利用している場合はGemini上でGoogleドライブにアクセスしてドキュメントやPDFを直接取得できます。1からプロンプトで指示して作成することもできますが、連携することで資料作成の手間がより削減できます。
なお、Geminiについて詳しくはこちらを参考にしてください。

Copilot

Copilotは、Microsoftが提供している対話型生成AIです。
ChatGPTやGeminiと同じように、資料作成の目的や文量などの条件を指定することで、自動でスライドの骨子や構成案、文章を作成できます。
また、CopilotはさまざまなMicrosoft 365アプリと組み合わせて利用できる点が特徴です。Microsoft 365アプリの「PowerPoint」内にCopilotを導入することで、資料作成の手間を大幅に削減できます。
Copilotには、Microsoftの画像生成AI「Image Creator」が搭載されており、プロンプトに基づいてクオリティの高い画像を作成することができます。ただし、Image Creatorの利用にはMicrosoftのアカウントにログインする必要がありますので注意してください。
なお、Copilotについて詳しくはこちらを参考にしてください。

Gamma

Gammaは、ノーコード・AI開発会社「Walkers」が提供するプレゼン資料作成オンラインAIツールです。文章のタイトルを入力するだけで、生成AIと連動してプレゼン資料やWebページを自動作成できます。
Gammaは通常のWebブラウザで動作するため、ユーザーは手軽に短時間で高品質なデザインの資料を作成することができます。
無料で利用できるフリープランでは、初回に400クレジットが付与されます。1回の資料生成は40クレジットなので、無料版でも最大10回分の資料を生成することが可能です。
なお、Gammaについて詳しくはこちらを参考にしてください。

Canva

Canvaは、オーストラリアのCanva Pty, Ltdが提供するデザインツールです。Canvaの「AIスライド」機能を使えば、無料で誰でも簡単に爆速で資料作成ができます。
Canvaは無料版でも豊富なデザイン素材やテンプレートが強みなので、デザインスキルがなくても高品質な資料を作成できます。
また、Canva AIの機能である「Magic Write」で文章を自動生成することで、資料作成の手間を省けます。さらに、音楽生成機能を使えば資料のデザインにぴったりなBGMも生成可能です。
なお、Canvaについて詳しくはこちらを参考にしてください。

Tome

Tomeは、アメリカのMagical Tomeが提供するプレゼン資料作成AIツールです。短いテキストのみで8枚程度(最大25枚)のスライドを、約1分で生成することができます。iOSアプリもあり、スマホからでもスライドを生成することが可能です。
Tomeで生成したスライド資料は、画面比率の違うデバイスにも自動で比率を適用させるため、わざわざ他のデバイス用に比率を合わせて作る必要がありません。
また、X(旧Twitter)やFigmaなどのリンクを挿入することで、プレビューの共有や音声・動画の差し込みも簡単に行えます。
なお、Tomeについて詳しくはこちらを参考にしてください。

Beautiful.AI

Beautiful.AIは、アメリカのBEAUTIFUL SLIDES, INC.が提供するプレゼン資料作成AIツールです。
実用的なテンプレートが60種類以上用意されており、テンプレートとレイアウトを選ぶだけで、AIが内容に沿って自動で資料を作成してくれます。
資料に使う画像は、Unsplash、Pexels、Pixabayなど、パートナー企業による何百万もの無料ストック写真や、ビデオ、アイコンにアクセスして自由に使用できます。
また、beautiful.AIで作成した資料はPDFやPowerPoint形式で出力できることに加え、クラウドベースであるためデータを出力しなくてもリンクで共有できます。
MiriCanvas

MiriCanvasは、韓国発の無料で使えるWebデザイン作成ツールです。
豊富なテンプレートが用意されており、韓国デザインの他、日本人向けのオリジナルテンプレートや素材も充実しています。
Web上で動作するため、スマホ・タブレット・PCのどれでも作成・編集が可能で、いつでも手軽に作業できる点が特徴です。また、作成した資料はURLで共有することもできます。
SlidesGo

SlidesGoは、プレゼン資料に活用できる豊富なテンプレートをダウンロードできるサイトです。マーケティング、ビジネスなどさまざまな目的やテーマに沿ったテンプレートを探すことが可能です。
サイト内の「AI presentation maker」を使用すると、簡単な入力のみでAIが適切なレイアウトやデザインを作成します。
作成した資料はPDF形式でダウンロードできるほか、URLで共有することも可能です。
MagicSlides

ユーザーが入力したテキストを基に、高品質なスライドを2~3秒で自動生成します。生成した資料は、GoogleスライドかMicrosoftのPowerPointでダウンロード可能です。
MagicSlidesでは、豊富なカスタマイズ可能なテンプレートが利用できます。
無料版では、月に3つまでプレゼン資料を作成できます。
Genspark

Gensparkは2023年に米国で設立されたAI企業で、Googleに代わる新しい検索体験「Sparkpage」を提供しています。
2025年4月にはAIエージェント機能として「Super Agent」も搭載し、わずかな指示だけでAIが自律的に思考して様々なタスクを遂行してくれるようになりました。
中でも「AIスライド機能」は、PDFやWordなど複数の資料を数分で統合し、洗練されたプレゼン資料を自動生成。調査、編集、デザインもAIが補助し、ビジネスや教育現場での活用が急増中です。
なお、生成AIを使った業務効率化について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

テキストからプロ級スライドを生成する実践手順
実際に生成AIを使ってスライドを作成する流れを簡単に紹介します。
たとえばGamma(ガンマ)では、タイトルや構成の要点を入力するだけで、わずか1分ほどで8〜10枚程度のスライドが自動生成されます。以下、画像付きでその手順をご説明します。

①こちらがGammaのホーム画面です。AIにスライドの内容からデザインまですべて丸投げしたい場合は、真ん中の「生成」を選んでください。説明の通りたった1行のプロンプトから、一瞬で構成からデザインまで仕上げてくれます。

②こちらが生成ページです。上部左からスライド生成の「プレゼンテーション」「ウェブページ」「ドキュメント」「ソーシャル」がありますが、今回はスライド生成について試したいので、「プレゼンテーション」を選択。その下のチャット欄に「AIで資料作成をするメリットについて解説してください」と1行だけプロンプトを入力してみます。その後、一番下の「概要を作成」ボタンをクリックします。

③するとAIが起動し、スライドの構成案を自動で考えてくれます。この間、わずか数秒です。

④構成案が完成したら、内容を確認し、問題なければ右下の「生成」ボタンを押します。内容を修正したい場合には、修正箇所をクリックして手動で内容を手直しできます。

⑤作成した構成を元に、こちらもわずか数秒でAIが自動的にスライドのデザインを作成してくれます。

⑥基本は8枚のスライドを生成してくれますが、より詳細な解説を希望する場合は、スライドを追加することもできます。内容に応じてAIが適した画像を配置してくれるため、人間が資料の作成に頭を悩ませる必要はありません。
生成されたスライドはそのまま使用することもできますが、不足部分を補足したり、企業ロゴや図表を追加したりすることで、より完成度の高い資料に仕上げることができます。
最終的にはPDF形式で保存したり、共有用のURLとして外部に配布することも可能です。
プレゼンテーションを行う際は、右上の「プレゼンテーション」ボタンをクリックすればプレゼンが開始します。
伝わりやすい資料の構成
AIが自動生成するスライドも優れていますが、読み手にしっかりと伝えるには、人の手による構成の工夫が不可欠です。
たとえば、「結論→根拠→具体例→まとめ」というPREP法に沿った流れを取り入れるだけでも、説得力のあるスライドになります。
また、15ページ前後の営業提案書などでは、以下のような構成が定番です。表紙や目次に始まり、現状の課題とその解決策、導入メリット、導入の流れ、そして最後に実績や問い合わせ情報を掲載することで、スムーズで流れのある資料になります。
生成AIを活用した資料作成の注意点

生成AIを使えば、資料作成がぐっとラクになりますが、いくつか気をつけたいポイントもあります。特に気をつけたいのは以下の5つです。
- 情報の正確性
- オリジナリティと説得力
- 著作権の確認
- 品質の維持と向上
- プロンプトの工夫
ポイントを押さえれば、生成AIを使った資料作成がスムーズになり、短時間で高品質かつ信頼性のある資料が作れます。
情報の正確性
AIが生成する情報には誤りや古い情報が含まれる場合があります。正確性や法的リスク、ブランドイメージの観点からも、ビジネスの場面では人の目でしっかりと確認する必要があります。AIはもっともらしい文章を作りますが、必ずしも正しいとは限りません。
数値データや専門的な内容は、信頼できる情報源と照らし合わせなどの確認が必要です。ハルシネーションと呼ばれる誤情報が生成されることもあるので、事実確認を怠ると誤った情報が広まる可能性があります。
AIの出力をそのまま使うのではなく人のチェックを加えることで、より正確で信頼性のある資料に仕上げられます。
オリジナリティと説得力
AIツールは学習データをもとに作成するため、オリジナリティに欠ける場合があります。聞き手の印象に残るようなインパクトや説得力が必要なプレゼン資料では、人の手による工夫が肝心です。文脈に合わせて、オリジナリティを加えるのを忘れないようにしましょう。
具体的な数値や事例を入れると、信頼性が格段にアップするのでおすすめです。具体的な数値や事例を入れると、信頼性が格段にアップするのでおすすめです。たとえば、業務効率が何%向上したのか、どの企業がどのように成果を上げたのかを具体的に示すと、説得力が増します。
著作権とライセンス
AIの生成物には、既存の著作物を部分的に含む可能性があります。AIが生成したものがオリジナルかどうかをツールなどを使用して確認し、必要に応じて著作権フリーの素材やライセンス情報を明記しましょう。
商用利用する場合は利用規約を確認し、ライセンスの範囲内で適切に活用する必要があります。他者の知的財産権を侵害しないために、生成した資料の内容を慎重にチェックして著作権上の問題がないか確認しましょう。
品質の維持と向上
生成AIは一般的なパターンをもとに出力するので、特定の企業や個人の意図に沿っているとは限りません。伝えたい内容が正しく伝わるように、文章のわかりやすさや、図表・画像の使い方が適切かを人の目で確認する必要があります。場合によっては調整が必要になることもあるでしょう。
生成AIは、最適な形でベースとなる案を提供してくれるので、ゼロから作成するよりも短時間で質の高い資料作成が可能です。AIによる自動生成をうまく活用しつつ、人の手でブラッシュアップしていけば、より完成度の高い資料ができあがります。
プロンプトの工夫
生成AIは、入力するプロンプト次第で生成される結果が大きく変わります。先述したPREP法などの一般的な構造を適用しがちなので、プロンプトを工夫するとより意図するスタイルに近づけるでしょう。箇条書きを使って指示すると、より整理された内容を生成しやすくなります。
「以下の3つのポイントについて説明してください」と指示すると、AIは明確な構造で文章を生成しやすくなります。プロンプトの工夫次第で、複雑なプレゼン内容でも意図した形に近いテキストを作成可能です。
生成AIを活用した資料作成の方法
パワーポイントなどスライド資料を作成する際のAI活用方法はさまざまです。ここでは、スライド作成ツールにAIが組み込まれている場合と、個別の生成AIを活用してコンテンツを作成する場合の2つの方法を紹介します。
どちらの法を使って資料を作成する場合でも、AIの出力をそのまま使用するのではなく、最終的には必ず内容を確認しましょう。
AIが組み込まれたスライド作成ツールを活用する
スライド作成ツールにAI機能が組み込まれている場合、プロンプトを入力するだけで、スライドごとに文章や画像が自動生成されます。データをアップロードして分析結果やグラフを自動挿入する機能を持つものもあります。
AIとの対話を通じてスライドの構成を作成し、各項目の詳細を出力させることも可能です。AIによる画像生成機能を活用して、資料に適したビジュアルを追加することもできます。
生成AIを活用してコンテンツを個別に作成する
スライド作成ツールとは別に、特化した生成AIを活用して資料の要素を作成する方法もおすすめです。文章生成AIを使って、スライドの原稿や要点を作成し、それをパワーポイントやスライドにコピー&ペーストして使用します。
プレゼンに適した画像やアイコンは画像生成AIで作成し、スライドに追加すれば、より視覚的に伝わりやすい資料を作成可能です。生成AIがMarkdown形式で文章を作成し、それをスライド作成ツールに適用して資料を作る方法もあります。
生成AI活用による資料作成の事例
生成AIを活用した資料作成は、さまざまな業界で導入が進んでいます。生成AIは大量の情報を短時間で処理し、スライドや報告書の作成をスムーズに進めてくれるため、企業の生産性向上に大いに貢献しているようです。
KDDIアジャイル開発センター
KDDIアジャイル開発センターのpiyonakajima氏は、Scrum Fest Osaka 2024でMarkdownと生成AIを活用し、スライド作成時間を75%削減しました。AIを壁打ち相手にして、従来のPowerPointではなくMarkdownとMarpを使い、大幅な効率化を実現しています。
資料作成時間を32時間から8時間に短縮!Markdownを使うことでスライドの構成を素早く整理でき、AIの補助で内容をブラッシュアップする手法が有効だったそうです。※1
株式会社AIM
株式会社AIMは、AI搭載スライド自動生成ツール「イルシル」を導入し、プレゼン資料の作成時間を大幅に短縮!イルシルの強みは、豊富なデザインテンプレートと直感的な操作性にあります。専門知識がなくても、プロフェッショナルなスライドを短時間で作成できる点が評価されています。
AIの自動生成機能を活用し、従来手作業で行っていたレイアウト調整の負担が軽減されました。社内外のプレゼン資料のクオリティ向上にも貢献しています。この取り組みはPRTIMESでも紹介されており、AIの活用が業務効率化と資料品質向上に大きな影響を与えていることが示されています。※2
事業に沿った自社専用AIを搭載できるサービスを紹介
さらに効率化を図りたい場合には、社内業務に特化したAIチャットボットの導入も有効です。
自社の用語や資料形式に適したアウトプットをAIが提示してくれるようになります。
提案書や報告書の作成を日常的に行っている企業では、こうした専用AIの活用により、生産性が大幅に向上する可能性があります。
なお、AIチャットボットの活用事例について詳しく知りたい方は、以下の記事も合わせてお読みください。

生成AIで資料を作成しよう!
見やすい資料を作るためには工夫が必要で、センスも必要となります。毎回資料のデザインを考えるのも大変ですよね。
しかし、生成AIを使えば資料のテンプレートはもちろん、少し手を加えれば完成度の高い資料を誰でも簡単に作ることが可能になります。
生成AIを資料作成に使う大きなメリットは以下の3つです。
- 作業時間を短縮できる
- 誰でも見やすい資料を作れる
- 多言語での資料作成も容易にできる
スライド作成ツールに組み込まれたAIを活用する方法や、個別の生成AIを利用する方法、それぞれの特徴を理解し、最適な方法を選びましょう。どの方法を選択するにしても、AIの出力をそのまま使うのではなく、人の目で確認して調整するのを忘れないでください。
生成AIを活用すれば、資料作成のスピードとクオリティを上げられるだけでなく、資料作成が苦手な人でもデザインに悩むことなく簡単に作成できるようになります。
まだ生成AIを活用していない方は、紹介した生成AIツールをぜひ使ってみてくださいね!

生成系AIの業務活用なら!
・生成系AIを活用したPoC開発
・生成系AIのコンサルティング
・システム間API連携
最後に
いかがだったでしょうか?
生成AIを活用した業務効率化は、今やビジネスの常識です。競合との差別化を図り、チームの生産性を飛躍的に向上させるチャンスをぜひ活用してください。
株式会社WEELは、自社・業務特化の効果が出るAIプロダクト開発が強みです!
開発実績として、
・新規事業室での「リサーチ」「分析」「事業計画検討」を70%自動化するAIエージェント
・社内お問い合わせの1次回答を自動化するRAG型のチャットボット
・過去事例や最新情報を加味して、10秒で記事のたたき台を作成できるAIプロダクト
・お客様からのメール対応の工数を80%削減したAIメール
・サーバーやAI PCを活用したオンプレでの生成AI活用
・生徒の感情や学習状況を踏まえ、勉強をアシストするAIアシスタント
などの開発実績がございます。
まずは、「無料相談」にてご相談を承っておりますので、ご興味がある方はぜひご連絡ください。

「生成AIを社内で活用したい」「生成AIの事業をやっていきたい」という方に向けて、生成AI社内セミナー・勉強会をさせていただいております。
セミナー内容や料金については、ご相談ください。
また、サービス紹介資料もご用意しておりますので、併せてご確認ください。

【監修者】田村 洋樹
株式会社WEELの執行役員として、AI導入支援や生成AIを活用した業務改革を中心に、アドバイザリー・プロジェクトマネジメント・講演活動など多面的な立場で企業を支援している。
これまでに累計25社以上のAIアドバイザリーを担当し、企業向けセミナーや大学講義を通じて、のべ10,000人を超える受講者に対して実践的な知見を提供。上場企業や国立大学などでの登壇実績も多く、日本HP主催「HP Future Ready AI Conference 2024」や、インテル主催「Intel Connection Japan 2024」など、業界を代表するカンファレンスにも登壇している。