【悪用厳禁】まともに役立つ禁断のカンニングツール「Cluely」の特徴・使い方・料金を紹介

- CluelyはPCの画面と音声をもとに会話内容を理解し、要約や返答を提示する「カンペ生成AIツール」
- バレずに使える設計やテンプレ機能が魅力で、面接・会議・営業など幅広いシーンを支援
- 不正利用リスクやコンプラ課題もあるため、活用には目的と使い方のバランスが重要
WEELメディア事業部AIライターの2scです。
みなさん、PCの画面・音声からカンニングペーパーを生成してくれるAIツール「Cluely」はご存知でしょうか。
このCluelyは、アメリカの大学生が就活対策に開発した不正ツールに端を発する「いわくつき」のツール。リリースにあたって公開された動画も「デート中にCluelyで教養人を演じてバレる」という内容になっていて、良くも悪くも話題を呼んでいます。
当記事では、そんな物議をかもしたAIツール「Cluely」を徹底解説!その特徴から使い方、料金、活用事例までを余すところなくお届けします。
完読いただくと、日々の業務を華麗にハックできるかも……
ぜひぜひ、最後までお読みください!
Cluely(クルーリー)とは
「Cluely(読み:クルーリー)」は、面接・会議・営業のカンニングペーパーを提供してくれる、生成AI搭載の会話支援ツール。「なんでもズルしよう!」をキャッチコピーに掲げる、良くも悪くも話題のAIツールで、その特徴は以下のとおりになっています。(※1、2)
- 視覚情報(画面)と聴覚情報(音声出力)をもとに会話の要約・返答を提供
- Web会議システム等各種ツールからの検出を回避、バレずにカンニングが可能
- 利用は基本PCアプリからで、Mac版 / Windows版が登場中
- 無料からでも利用可能
このCluelyはもともと、コロンビア大学に在学していたChungin Roy Lee氏が大手IT企業の面接・試験対策に開発した不正ツール「Interview Coder」に端を発するものです。同氏はInterview Coderを使った不正の一部始終をSNSに公開していましたが、最終的に退学・オファー取り消しを経て、Cluelyのリリースに至っています。
公式サイト:Cluely
なお、ChatGPTの不正利用事例について詳しく知りたい方は、以下の記事も併せてご確認ください。

Cluelyの特徴
ここでは、Cluelyの特徴を詳しく掘り下げていきます。まずは、メインの会話支援機能についてみていきましょう!
マルチモーダル対応の会話支援
マルチモーダルAI搭載のCluelyは、PCの画面と音声から会話内容を理解して、会話の要約と適切な返答を生成します。Web会議 / Webテスト / オンライン授業 / スライドショー…etc.さまざまなメディアに対応していて、ユーザーは簡単にカンニングが可能です。
検知回避機能を完備
カンニングといえば発覚するまでがセットですが、相手から検知されにくいしくみを採用しているCluelyなら安心。バックグラウンドで動作して、Web会議システムからPCのスクリーンショットまで痕跡を残しません。
Cluelyの使い方・登録方法
Cluelyは公式サイトでアカウント登録をしたのち、アプリをダウンロードして使えます。以下、その手順をみていきましょう!
まずは、Cluely公式サイトにアクセスして、画面右上の「Sign up」ボタンをクリックしてください。

すると以下の画面が表示されますので、メールアドレス / Googleアカウント / GithubアカウントのいずれかでCluelyのアカウントを作成します。

アカウント作成が済むと、自動で管理画面に移ります。この管理画面でできる操作は下記のとおりです。
- Search:履歴とヘルプの検索
- My Activity:履歴一覧の確認
- Personalize:テンプレートの指定
- Settings:設定
- Help Center:Webマニュアルへの移動
- Download Cluely:PCアプリのダウンロード

初回登録時はここからさらに、「Download Cluely」をクリックして手持ちのOSに合ったアプリをダウンロードします。

ダウンロード後は、アプリを起動して、Cluelyに画面とマイクへのアクセスを許可します。


Macの場合は、システムプライベートウインドウピッカーへのアクセスも許可しておきましょう。

一連の設定を済ませたのち、先ほど作成したCluelyアカウントでアプリにログインすれば準備は完了です。


あとは、以下のショートカットキーから、Cluelyの操作が行えます。
ショートカットキー | 操作 |
---|---|
「Command または Ctrl」と「Enter」 | 画面・音声の取得開始 |
「Command または Ctrl」と「\」 | UIの表示・非表示の切り替え |
「Command または Ctrl」と「↑ または ↓」 | 要約・返答のスクロール |
「Command または Ctrl」と「←または →」 | UIの位置を左右に移動 |
不正利用はおすすめしませんが、会議や授業のメモ取りに活躍してくれそうな予感がしますね!
Cluelyを使ってみた!
ここからはみなさんお待ちかね、Cluelyを実際に使ってみて、その使用感をお届けしていきます。
基本の性能検証
まずは、AIツール「NoLang」について扱った以下のショート動画をCluelyに渡してみます。果たしてCluelyは、適切なカンペを見せてくれるのでしょうか?
気になる結果は……以下をご覧ください!
Cluelyの回答原文
Current Summary
・Edit descriptions.
Introduction of AI for Video Explanation
・AI explains content in one-minute videos.
・Create account from top-right ‘Lagging’ after accessing page.
・Users can input requests, upload documents, and select audio.
・AI simplifies complex materials into easy-to-understand videos.
・Submit request and wait seconds for video completion.
・Encourage users to share tool usage ideas in comments.
・Follow Weel for detailed AI and latest info.
・Speaker praises teacher as ‘really amazing’.
Actions
・Search the web for AI that explains in one-minute videos
・Define クロム拡張
・このツールを使ったら何ができると思う?
・Search the web for ビール五五
・What should I say next?
・Suggest follow-up questions
このようにCluelyは、日本語の動画と音声を理解して適切な要約を提供してくれています。ただ、回答が英語メインになっている点は残念なところです。
そして、動画中の質問「このツールを使ったら何ができると思う?」に対しての返答案(カンペ)は……

以上のとおりお見事!こちらは日本語で、「NoLangを使ってできること」が簡潔にまとめられています。
Personalizeの効果検証
続いては、Personalizeによるプロンプトテンプレートの指定も試していきます。まずは、「School」を選択して、テンプレートの上書きに同意してください。


あとは先ほど同様、Cluelyのアプリに画面と音声を渡せばOKです。
それでは、ChatGPTのAdvanced Voice Modeに英会話の問題を出してもらって、Cluelyのカンペをもとに回答してみましょう。
お見事です!ユーザーはCluelyの回答を読み上げるだけで、英会話の問題に対処ができています。もちろんCluelyは悪用厳禁ですが、そのまま仕事に使えちゃうレベルですね。
なお、AIの普及でなくなる仕事について詳しく知りたい方は、以下の記事も併せてご確認ください。

Cluelyの料金
Cluelyは完全無料で利用可能ですが、有料プランに加入することで+αの機能にもアクセスができます。Cluelyの料金プランと特典については以下の表をご覧ください。(※3)
機能 | Free | Pro | Enterprise |
---|---|---|---|
料金 | 無料 | 月払い:月額20ドル 年払い:年額100ドル | 要問い合わせ |
利用回数上限 | 1日あたり15件まで(改訂) | 無制限 | 無制限 |
Personalize | ⭕️ | ⭕️ | ⭕️ |
コミュニティサポート | ⭕️ | ⭕️ | ⭕️ |
アクセスできるAIモデル | GPT-4o-mini | GPT-4.1 / Claude 4 Sonnet | GPT-Enterprise |
SSO(IDP連携) | ❌ | ❌ | ⭕️ |
会話ダッシュボード | ❌ | ⭕️ | ⭕️ |
高度な分析機能 | ❌ | ❌ | ⭕️ |
請求の一元化 | ❌ | ❌ | ⭕️ |
カスタム統合(予定) | ❌ | ❌ | ⭕️ |
ユーザー管理・権限設定 | ❌ | ❌ | ⭕️ |
優先サポート | ❌ | ⭕️ | ⭕️ |
カスタムオンボーディング | ❌ | ❌ | ⭕️ |
Cluelyは以上のとおり、ChatGPT Plusと同じ月額20ドルから、先ほどお見せしたカンペを無制限に提供してくれます。Web会議や営業をハックしたい方におすすめです。
Cluelyで注意したいリスク
便利なCluelyですが、「生成AIを搭載している」かつ「もともと不正ツールとして開発されている」点から、以下のようなリスクが考えられます。
個人についてはCluelyの適切な使用を、会社としてはシャドーAI対策を徹底しましょう。
Cluelyの活用事例
話題のCluely創業者・Chungin Roy Lee氏はXアカウント上で、「9つの業種を終わらせた」としてCluelyの活用事例を発表しています。(下記はその投稿)
上記投稿(スレッド)で公開されているCluelyの活用事例は、以下のとおりです。
- 会議への自動出席:関心がある様子を装う質問を提案
- 営業の支援:技術的な質問や反論に対する返答を即時提案
- カスタマーサポートの支援:Personalizeにより自社ノウハウ込みの返答を提案
- 講義への半自動出席:ノート取り自動化と参加している風質問の提供
- ユーザーインタビューを自動化:深掘り質問の生成&メモ取りの自動化
- プロダクトデザインの支援:画面上の情報をもとに未経験者のデザインをフォロー
- 各種ソフトウェアの操作アドバイス:Adobe Premiere Pro等の操作方法を提供
- 面接のカンニング提供:Web面接から実技試験までをサポート
- 通話時のメモ取り自動化:通話・会議の要約を生成
全体的に不正じみた活用事例が目立ちますが、「ソフトウェアの操作支援」や「深掘り質問の生成」等、使いようによっては人の役に立たせることも可能です。Cluelyを適切に活用して、自社・顧客・世間の利益になる「三方よし」を目指しましょう!
なお、生成AIによる業務支援の元祖について詳しく知りたい方は、以下の記事も併せてご確認ください。

使いようによっては役に立つ元・不正ツール「Cluely」
当記事では、面接・会議・営業でカンペを提供してくれるAIツール「Cluely」をご紹介しました。アメリカの大学生が開発・悪用して話題を呼んだ、Cluelyの特徴は以下のとおりです。
- 視覚情報(画面)と聴覚情報(音声出力)をもとに会話の要約・返答を提供
- Web会議システム等各種ツールからの検出を回避、バレずにカンニングが可能
- 利用は基本PCアプリからで、Mac版 / Windows版が登場中
- 無料からでも利用可能
Cluelyは公式に「ズルするためのツール」を標榜していて、すでに対策ツールが登場する等、悪い意味でも話題を呼んでいます。
ただ、使いようによっては初心者でも動画編集ができたり、営業の支援が受けられたりと有益なツールです。うまく付き合って、日々の業務をハックしていきましょう!

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