【おすすめ音楽生成AIまとめ】AIマジやばい!中毒性のある曲を自動生成できるAI10選
WEELメディア事業部AIライターのたけしです。
近年のAI技術の進化はすさまじく、とうとうAIで曲が制作できるようになりました。
例えば、2023年12月に公開された「Suno」というAIツールを使えば、歌詞を入力するだけで世界に1つだけのオリジナル曲が作れるんです!
AIの進化おそるべし…
これまでは高度な専門知識がないとできなかった楽曲制作が、素人でも可能になるということで、音楽生成AIに興味がある方も多いのではないでしょうか?
というわけで今回は、音楽の専門知識ゼロの筆者が実際に使ってみて、おすすめだと感じた音楽生成AIを10個紹介します!
ぜひ最後までご覧いただき、気になるツールがあればぜひ一度試してみてください!
【Suno】歌詞からオリジナル曲を生成
「Suno」は、歌詞を入力するだけでオリジナル曲を自動で生成できるAIツールです。
Sunoの大きな特徴は、以下の5点です。
- テキストから曲を生成:歌詞を入力するだけで、オリジナルの曲を自動で生成できる
- 多機能なオーディオ生成:ボーカルとバックトラックを含む約30秒間の音楽が生成できる
- 曲調を指定:ロックやバラードなど、曲調の指定もできる
- Discordとの連携:Discordのコミュニティ上でも利用でき、操作もしやすく、かつ他のユーザーと作品の共有もできる
- 高度なカスタマイズ性と操作性:生成された音楽は自由にカスタマイズでき、完全オリジナルの曲を作れる
Sunoの使い方は簡単で、歌詞と曲調を入力するだけ。
試しにChatGPTで作成した以下の歌詞を入力し、曲調をバラードにしてみると…
荒野のような心、風に吹かれて、若き日々の叫び、空へと響け
夢追う足跡、消えぬようにと、疾風のように駆ける、この街を抜けて
挑む目には、未来の光、でも心の中、嵐が渦巻く
強く生きるための、叫び声高く、荒れる若者、時代を変える
以下の曲がものの数秒であっという間に完成しました。
しかもクオリティが普通に高い!!
ちなみに、Sunoには無料プランと有料プランがあり、無料プランなら1日5曲まで作成できます。
なお、Sunoについてより詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
→【Suno AI】テキストだけで曲、歌詞、歌声を作れる禁断の音楽生成AIの使い方〜実践まで
【Soundraw】パラメーターを選択するだけで曲を自動生成
「Soundraw」は、パラメーターを選択するだけで曲を生成できるAIツールです。
Soundrawの主な特徴は、以下の3点です。
- 操作が簡単:ムードやジャンルなどのパラメーターを選択するだけで、自動で曲を制作できる
- APIを提供:SoundrawのAI技術を自社製品に統合できるAPIを提供している
- 商用利用可能:制作した曲は他媒体で自由に利用できる
Soundrawの使い方は簡単で、Scene・Mood・Theme・Lengh・Tempo・Instrumentsなどのパラメーターを選択するだけ。
たったこれだけの作業で、AIが自動で曲を生成してくれます。
また、生成された曲は自分好みに細かく編集も可能です。
なおSoundrawでは、曲の制作自体は無料でできるものの、曲のダウンロードや商用利用をしたい場合は有料プランに課金する必要があります。(月額16.99ドル~)
【Canva】Soundrawと連携するだけでCanva上で曲を生成可能
画像編集ツールとして有名な「Canva」には、実は音楽生成機能が搭載されているのを知っていましたか?
音楽生成AI「Soundraw」と連携することで、Canva上で曲を生成できる仕組みになっています。
Canvaの音楽生成機能の特徴は、以下の3点です。
- 操作が簡単:ムードやジャンル、テーマなどのパラメーターを選択するだけで自動的に曲を生成できる
- シーンに合わせて曲を調整:「Beat Sync」機能を使うことで、デザインのシーンに合うよう曲を自動で調整できる
- 商用利用可能:制作した曲はプレゼン資料や動画、広告などの媒体で自由に利用できる
ここで、実際にCanvaで曲を制作してみた様子をお見せします。
まず、ムードやジャンルなどのパラメーターを選択しましょう。
今回は、[ムード:Happy/ジャンル:Pop/テーマ:Cinematic/長さ:30秒間]を選択しました。
[Generate]をクリックすると、あっという間に曲が生成されます。
あとは[Use]をクリックするだけで、資料や動画に挿入可能です。
さらにCanvaには「Beat Sync(ビート同期)」と呼ばれる機能があり、デザインのシーンに合うよう曲を自動で調整できます。
こうして完成した曲がこちら↓。
適当な素材を選んだので動画と曲はあまり合っていないものの、全く問題ない高クオリティな曲が生成できていますよね!
ちなみに、Canvaの音楽生成AIは14日間限定で無料利用でき、以降はSoundrawの有料プランに加入しなければなりません。(月額16.99ドル~)
【AIVA】スタイルを選択するだけで曲を生成
「AIVA」は、スタイルを選択するだけで曲を生成できるAIツールです。
AIVAの主な特徴は、以下の3点です。
- 操作が簡単:好みのスタイルを選択するだけで、自動で曲を制作できる
- MIDIファイルの書き出し:制作した曲はMIDIファイルとして書き出せて、他のソフトウェアで追加編集やアレンジができる
- 商用利用可能:生成した曲は他媒体で自由に利用できる
ここで、実際にAIVAで曲を制作してみた様子をお見せします。
AIVAの使い方は非常にシンプルで、ただ曲のスタイルを選ぶだけ。
今回は「Fantasywave」というスタイルを選択してみました。
たったこれだけの作業で、以下のようにAIが自動で楽曲を制作してくれるのです!
もちろん、生成した楽曲は自分で細かく編集もできます。
ちなみに、今回制作した曲はこちら↓。
素人が作ったとは思えない、なかなかクオリティの高い作品ですよね!
なおAIVAには無料プランがあり、制作した曲を月3回までダウンロードできます。
ただし、無料プランでは商用利用はできないためご注意ください。(有料プラン:月額11ユーロ~)
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【Soundful】ステムデータもダウンロード可能
「Soundful」は、パラメーターを選択するだけで簡単に曲を制作できるAIツールです。
Soundfulの主な特徴は、以下の3点です。
- 操作が簡単:ジャンルなどのパラメーターを選択するだけで、素人でも簡単に曲を制作できる
- ステムデータもダウンロード可能:曲全体だけでなく、その曲を構成する個々のパート(ステム)のデータもダウンロードできる
- 商用利用可能:生成した曲は他媒体で自由に利用できる
ここで、実際にSoundfulで曲を制作してみた様子をお見せします。
まず、画面左のメニューバーにある[Genres]や[Collections]から、自分が作りたい曲に当てはまる条件を選択します。
今回は、[Collections]より[Social Media]を選びました。選択が終わったら[CREATE]をクリックしましょう。
続いて、曲のスタイルを選びます。
今回は[Dance Floor]を選択しました。
最後に、テンポやキーを調整しましょう。
調整が完了したら、[CREATE PREVIEW]をクリックします。
あとは数秒待つだけで、30秒間の音楽があっという間に完成しました!
ちなみに今回作成した曲はこちら↓。
[Social Media]を選択して制作しただけあって、たしかにSNSやYouTubeのBGMに使えそうですね!
ちなみに、Soundfulには無料プランもあり、制作した曲を月3回までダウンロードできます。
ただし、無料プランでは商用利用はできないためご注意ください。(有料プラン:年額29.99ドル~)
【Boomy】制作した曲はストリーミングサービスで配信可能
「Boomy」は、スタイルを選択するだけで簡単に曲が制作できるAIツールです。
Boomyの大きな特徴は、以下の3点です。
- 操作が簡単:初心者でもスタイルを選択するだけで簡単に曲を制作できる。
- ストリーミング配信可能:制作した曲は、SpotifyやApple Musicなどのストリーミングサービスで配信できる。
- ユーザー同士で曲を共有:専用のコミュニティにて、制作した曲を共有できる。
上記のとおり、Boomyで制作した曲はストリーミングサービスで配信できるため、うまくハマれば素人でも収益が得られるかもしれませんね!
さてここで、実際にBoomyで曲を制作してみた様子をお見せします。
まずは、曲のスタイルを選択しましょう。(今回は[Relaxing Meditation]を選択)
続いて、さらに詳細なスタイルを選択します。(今回は[Natural]を選択)
[Create song]をクリックして数秒待つと、あっという間に曲が完成しました!
もちろん、生成された曲は細かく編集も可能です。
ちなみに曲のクオリティについても、素人の耳には十分高いと感じられました。
なお、Boomyでは曲の制作自体は無料でできるものの、ダウンロードするには有料プランに課金しなければなりません。(月額9.99ドル~)
【Loudly】テキスト入力したシーンに合った曲を自動生成
「Loudly」は、パラメーターを選択する、もしくはテキストを入力することで曲が制作できるAIツールです。
Loudlyの主な特徴は、以下の3点です。
- 操作が簡単:ジャンルやムードなどのパラメーターを選択するだけで、簡単にオリジナル曲が制作できる
- テキストから曲を生成可能:特定のシーンをテキストで入力するだけで、そのシーンに合った曲を自動で生成できる
- 商用利用可能:制作した曲は他媒体で自由に利用できる
ここで、実際にLoudlyで曲を制作してみた様子をお見せします。
今回は、テキストから曲が生成できる[Text-to-Music search]という機能を使ってみました。
まず、曲を聞きたいシーンをテキストで入力します。(今回は「I want a soundtrack for runnning along the coast in the early morning.(早朝海岸沿いを走っているときの曲を作って)」と入力)
[RECOMMEND]をクリックし、数秒待つと…
あっという間に、指定したシーンに合った曲を生成してくれました!
なかなか面白い機能ですよね。曲のクオリティも、素人が聞く分にはまったく問題ありませんでした!
ちなみに、Loudlyには無料プランがあり、月25曲まで制作可能&月3曲までダウンロード可能です。(有料プランは月額5.99ドル~)
【Stable Audio】テキストプロンプトから曲を生成
「Stable Audio」は、Stable Diffusionでお馴染みのStability AI社が開発した音楽生成AIです。
Stable Audioの主な特徴は、以下の3点です。
- テキストから生成可能:テキストでプロンプトを入力するだけで、曲を自動で生成できる
- 高音質:CDと同じ44.1kHzの高音質で立体的な曲を生成できる
- 商用利用可能:最長90秒の商用利用可能な曲を生成できる(無料プランは最長45秒で商用利用不可)
ここで、実際にStable Audioで曲を制作してみた様子をお見せします。
使い方は非常に簡単で、テキストでプロンプトを入力するだけ。
今回は下記プロンプトを入力してみました。
Ocean Waves, Seashore, Gentle Breeze, Calming, Relaxing, Natural Sounds, Ambient
(波、海辺、そよ風、落ち着く、リラックス、自然音、アンビエント)
[Generate]をクリックして30秒ほど待つと、以下のとおり曲が完成します。
ちなみに今回完成した曲はこちら↓。
波というよりもシャワーの音みたいになってしまいましたが、水が流れる立体的な音色はきちんと再現できていますね!
Stable Audioには無料プランもあり、最長45秒の曲が月20曲まで生成可能です。
ただし、商用利用できるのは有料プランのユーザーだけなのでご注意ください。(有料プランは月額11.99ドル~)
【Amadeus Topline】既存曲をベースにオリジナル曲を制作できるスマホアプリ
「Amadeus Topline」は、既存曲をベースにオリジナルの曲を制作できるAIツールです。
Amadeus Toplineの主な特徴は、以下の4点です。
- 既存曲をベースに生成:過去にヒットした曲をベースに、オリジナルの曲を自動で生成できる
- スマホで操作可能:専用アプリをインストールするだけで、スマホ上で曲を制作できる
- MIDIファイルの書き出し:制作した曲はMIDIファイルとして書き出せて、他のソフトウェアで追加編集やアレンジができる
- 商用利用可能:生成した曲は他媒体で自由に利用できる
他のツールと違い、スマホで簡単に操作できるのは嬉しいですよね!
ここで、実際にBoomyで曲を制作してみた様子をお見せします。
Boomyの使い方はシンプルで、ベースとなる既存曲を選ぶだけです。
試しに今回は、サザンオールスターズの『TSUNAMI』を選択しました。
すると、TSUNAMIをベースにしたオリジナル曲があっという間に完成しました!
ちなみに生成された曲は、曲調やテンポを自由に編集することもできます。
さらに、制作した曲はMIDIファイルとして書き出せるため、他のソフトウェアで追加編集やアレンジも可能です。
なお、2023年12月現在、Amadeus ToplineはiOSのみ対応で、Android版はありません。
【Jukebox】特定のアーティストを模倣した曲が生成可能
「Jukebox」は、ChatGPTでも有名なOpenAI社が開発した音楽生成AIです。
Jukeboxの大きな特徴は、以下の4点です。
- 音波を分析して曲を生成:音符やリズムなどの記号データではなく、実際の音波そのものを直接分析できる。そのため、人間の声や楽器の音色、音の強弱など、さまざまな要素を含んだよりリアルな曲を生成できる。
- VQ-VAEを使用:曲の複雑さを保ちながらデータサイズを小さくする「VQ-VAE」技術を使用し、オーディオデータを効率的に処理しながらオリジナル曲を生成できる。
- 大規模なデータセットでトレーニング:120万曲以上の曲と、それに関連する歌詞やメタデータを含む巨大なデータセットでトレーニングされている。そのため、さまざまなスタイルやジャンルの曲をベースに、新たなオリジナル曲を生成できる
- 既存アーティストを模倣可能:特定のアーティストの特徴を教えることで、そのアーティストにスタイルに合わせた曲を模倣できる
特に「特定のアーティストを模倣した曲が制作できる」という点は驚きですよね!もしこれが本当なら、素人でもプロレベルの曲が作れることになるので…
ちなみに、JukeboxはGitHub上でオープンソース化されているため、誰でも無料で利用できます。(ただし、それなりのスペックのPCが必要)
なお、OpenAI社のChatGPTの日本企業導入事例について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
→ChatGPTの日本企業導入事例をまとめて紹介!業務に導入するメリットや注意点も解説
まとめ
今回紹介した音楽生成AIをまとめると、以下のとおりです。
ツール名 | 特徴 |
---|---|
Suno | ・歌詞から曲を生成 ・曲調を指定可能 ・Discordとの連携 ・高度なカスタマイズ性と操作性 |
Soundraw | ・操作が簡単(パラメーターを選択するだけ) ・APIを提供 ・商用利用可能 |
Canva | ・Soundrawを搭載 ・操作が簡単(パラメーターを選択するだけ) ・シーンに合わせて曲を調整(Beat Sync機能) ・商用利用可能 |
AIVA | ・操作が簡単(スタイルを選択するだけ) ・MIDIファイルで書き出し可能 ・商用利用可能 |
Soundful | ・操作が簡単(パラメーターを選択するだけ) ・ステムデータもダウンロード可能 ・商用利用可能 |
Boomy | ・操作が簡単(スタイルを選択するだけ) ・ストリーミング配信可能 ・ユーザー同士で曲を共有可能 |
Loudly | ・操作が簡単(パラメーターを選択するだけ) ・テキストから曲を生成可能 ・商用利用可能 |
Stable Audio | ・テキストプロンプトから生成可能 ・高音質 ・商用利用可能 |
Amadeus Topline | ・既存曲をベースに生成 ・スマホで操作可能 ・MIDIファイルで書き出し可能 ・商用利用可能 |
Jukebox | ・音波を分析して曲を生成 ・VQ-VAEを使用 ・大規模なデータセットでトレーニング ・既存アーティストを模倣可能 |
今回紹介した音楽生成AIを活用すれば、専門知識ゼロの素人でも簡単に曲を制作できます。
いずれのツールも無料でお試しできるので、興味のある方はぜひ一度使ってみてください!
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