Xで使える最強LLM「Grok-2」とは?前モデルとの違いや活用事例を徹底解説!

X LLM Grok-2 前モデル 違い 活用事例 徹底解説

皮肉を交えた回答をしてくる生成AIとして話題となったGrokという生成AIモデルをご存知でしょうか? これは、X(旧:ツイッター)で利用できる生成AIモデルで、その回答のユーモアさや回答の精度の高さから利用者も多い人気のAIツールです。

そんな人気なAIツールのアップデート版であるGrok-2が、ベータ版ではありますが公開されたことで話題となっています。

この記事では、話題のGrok-2の概要やアップデート内容などをご紹介します。実際の活用事例についてもご紹介しておりますので、ぜひ最後までご覧ください

目次

Grok-2とは

Grok-2とは、スタートアップ企業のxAIが開発した、X上で使えるLLM(大規模言語モデル)のことです。今回公開されたGrok-2は前モデルであるGrokからのアップデート版となり、巷ではGPT-4の性能を超えるということで注目を集めています。

現在はベータ版での公開となっていますが、Grok-2の他にもより小さいモデルのGrok-2 miniも用意されており、スペックの低いデバイスでも利用できるように設計されているところも注目を集めるポイントの1つと言えるでしょう。

なお、Grokについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

Grok-2の主な特徴

前述の通り、Grok-2は前モデルであるGrokのアップデート版ということもあり、元々の機能の性能が向上したことはもちろん、便利な新しい機能も追加されています。

では、Grok-2を使うとどのようなことができるのでしょうか。次にGrok-2でできることについてご紹介します。

画像生成機能の追加

前モデルであるGrokはテキストでのやりとりしかできませんでしたが、Grok-2では、画像生成機能が追加されました。この画像生成機能には、Black Forest LabsのFLUX.1が使用されており、テキストプロンプトから簡単にクオリティの高い画像を生成できるため手軽に画像生成を楽しむことが可能です。

しかし、政治家や有名人といった他の画像生成AIでは出力できないように制限されている画像も出力できることが確認されており、場合によってはフェイク画像を活用したデマのニュースの拡散など、誤情報を生み出す可能性があります。

そうしたリスクも存在するため、画像生成機能については今後さまざまな対策が行われるでしょう。

リアルタイム情報を統合した回答

Xというプラットフォームを活用していることもあり、Grok-2はリアルタイムな情報を統合した回答をすることが可能です。

これにより、最新情報を元にした回答を行うことができるため、タイムリーな情報を瞬時に手に入れたり、今流行りのワードやアイテムなどについても簡単に検索できるようになるでしょう。

また、Grok公開時に話題になったユーモアモードも引き続き搭載されており、他のAIモデルでは味わえない一癖ある回答を楽しむこともできるのが特徴です。

ベンチマークのスコアが高い

Grok-2は、推論、読解、数学、科学など、さまざまなベンチマークで評価され、その性能は前モデルであるGrokを大きく上回っています。

参考:Grok-2 Beta Release

また、上記画像をみてもわかり通り、それぞれの項目を見比べてみると、ChatGPTGeminiLlamaといった他社からリリースされているモデルと比較しても部分的にスコアが高く、その性能の高さが伺えます。

Grok-2の料金

Grok-2は無料で使うことはできず、Xのサブスクリプションに加入する必要があります。

参考:https://x.com/i/premium_sign_up

Xには、「ベーシック」「プレミアム」「Xプレミアムプラス」という3つのプランがありますが、Grok-2を利用するには、プレミアムプラン以上のサブスクリプションに加入する必要があります。

2024年8月20日現在では、プレミアムプランの価格は857円/月(年間払いの場合)となっています。

Grok-2の活用事例

ここまでお読みいただいたことで、Grok-2の概要について大まかに理解いただけたかと思います。しかし、実際にどのようなことができるのかイメージが沸かない方も多いはず。そこで、最後にGrok-2の活用事例についてご紹介します。

今回解説する事例において、弊社がX(旧Twitter)で発見した参考となるツイートを紹介させていただいております。取り下げなどのご連絡は、弊社公式X(旧Twitter)からご連絡ください。

動画生成AIのモデル画像の生成

近年、動画生成AIが普及し始めており利用するユーザーも多く、SNSなどでも生成AIで作られた動画がたくさん投稿されるようになりました。そうした動画生成AIを活用して動画を生成するには、元となる画像が必要となるため、自分で絵を描けない人や写真などを用意できない人は画像生成AIを活用することも少なくありません。

しかし、利用するモデルによってはクオリティの低い画像が生成されたり、リアルな人物を生成できなかったりすることもあり、元画像の生成に苦労することも多いでしょう。

Grok-2を活用すれば、リアルな人物やアニメキャラクターのようなタッチまで、幅広いジャンルの画像を簡単かつ高クオリティで出力できるため、動画生成を行う際に利用することができます。

ミュージックビデオの作成

先ほどご紹介した通り、動画生成AIとGrok-2の画像生成機能を活用すれば、誰でも簡単に動画を作ることができます。さらに、最近では音楽生成AIの精度も高く、一部企業では音楽生成AIで作った楽曲をCMに起用した事例があるほど技術が進化しています。

これらの、動画・画像・音楽生成AI全てを活用することで新しい楽曲を作成できるだけではなく、今まで一人で制作することが難しかったMVのような動画も簡単に作ることができます。

また、利用するAIツールの利用規約や生成されたクリエイティブに問題がなければ、生成されたクリエイティブをSNSや動画投稿サイトなどにアップロードして広告収入を得る、などの副業としても活用できるでしょう。

さまざまなポストを参考にした回答の生成

近年ではテレビやWEB上の記事などだけではなく、InstagramやXといったSNSから情報収集することも多く、SNSは私たちには欠かせないツールとなりました。

しかし、SNSは誰でも気軽に投稿できることもあり、欲しい情報に辿り着けなかったり、情報量が少なく欲しい情報がなかなか手に入らないことも少なくありません。

そうした悩みもGrok-2を活用すれば解決できます。Xというプラットフォーム限定ですが、「〇〇について教えてください」とGrok-2に指示することで、ChatGPTのように回答を生成してくれるだけではなく、情報元のポストも提示してくれるため、高い精度で欲しい情報を得ることができます。

Grok-2と会話を楽しむ

Grok-2には、ジョークなどを織り交ぜて自然な文章で回答をしてくれる「ユーモアモード」が搭載されており、このモードを使うことで機械的な返答だけではなく、少し人間味のあるような回答ができるようになります。この、他の生成AIにはない機能であるユーモアモードを活用すれば、Grok-2とチャットを楽しむことができるでしょう。

また、Grok-2に「ジョークモード」「教育モード」「ストーリーテリングモード」「反抗モード」「哲学モード」などのモードを指定したプロンプトを入力することで、そのモードに対応した返答をしてくれます。

しかし、ベータ版ということもあり日本語にうまく対応できないケースも多々あるため、もう少し日本語出力の精度が上がれば、友達に連絡するような感じでGrok-2と会話できるようになるでしょう。

さらに、Grokの活用事例について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

生成AIが当たり前になる時代

今回は、公開当初から話題となっていたGrokの進化モデルであるGrok-2についてご紹介しました。今回のアップデートでそれぞれの項目において進化しているしているだけではなく、画像生成AIの搭載など新機能も追加されました。

このように、生成AI分野においてはこれからも進化が続き、生成AIを使える人と使えない人の格差が広がる可能性があります。また、個人利用だけではなく企業での導入も進んでいることから、生成AIを使いこなせる人材はなるべく多く確保したいという企業も多いでしょう。

これからは、生成AIの利用が当たり前という時代が来ることが予想されるため、時代に取り残されないためにも、今から生成AIに触れてみてはいかがでしょうか。

最後に

いかがだったでしょうか?

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投稿者

  • 晋平大竹

    生成AIの登場に大きな衝撃を受けたWebライター。好きなAIツールは、ChatGPTとAdobeFirefly。AIがこれからの世界を良い方向に導いてくれると信じ、正しい&有益な情報を発信し続けています!

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