【rabbit r1】生成AIを搭載した新時代のモバイル端末!気になるスペックを解説
WEELメディア事業部AIライターの2scです。
みなさん!ついに、スマートフォンに取って代わる新時代のモバイル端末が登場しちゃったかもしれません!
アメリカのスタートアップ・rabbit社が手がける「rabbit r1」は、独自の生成AI機能を備えたモバイル端末。こちらはなんと……音声入力で各種アプリが操作できちゃうんです!
当記事では、そんなrabbit r1の概要・ハード面・ソフト面を解説していきます。
さらに、rabbit r1のライバルにあたる、その他生成AI付きのモバイル端末も紹介。完読いただくと、次回の機種変の参考になる……かもです!ぜひぜひ、最後までお読みください。
「rabbit r1」の概要
「rabbit r1」は、アメリカのrabbit社が2024年4月23日にリリースした生成AI機能搭載型のスマートフォンです。
その最大の特徴は、スマートフォンの既成概念を打ち破るデザイン。スウェーデンの電子楽器メーカー・Teenage Engineeringが手がけた筐体は……
以上のとおり、7.8cm四方のスクエア型でスクロールホイールを備えた斬新なルックスに仕上がっています。(※1)
なぜ、rabbit r1がこのようなデザインになったのかというと……
独自開発の生成AI「LAM / 大規模アクションモデル」が必要な操作を自動化してくれる
からなんです!(※2)そんな、生成AIネイティブのスマホ・rabbit r1の主要諸元は下記をご覧ください。
詳細 | |
---|---|
価格 | $199 USD(生成AI機能も含めて買い切り) |
日本語対応 | 対応済み(購入も可 / ※3) |
筐体サイズ(幅×高さ×厚み) | 78mm×78mm×13mm |
バッテリー寿命 / 充電性能 | 500サイクル>80% / 充電電流500mA・レート容量1000mAh |
無線接続 | Bluetooth 5.0 / Wi-Fi 2.4GHz + 5GHz / 4G LTE搭載 |
有線接続 | USB-Cコネクタ |
本体色 | オレンジ(Leuchtorange) |
プロセッサ | MediaTek Helio P35(MT6765)オクタコア |
最大CPU周波数 | 2.3GHz |
メモリ | 4GB |
ストレージ | 128GB |
計器類 | 磁力計 / GPS / 加速度計 / ジャイロスコープ |
SIMカードスロット | 1スロット |
次項からはrabbit r1の特徴について、詳しくお伝えしていきます!
なお、登場が噂されている「OpenAI発の生成AIスマホ」について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
rabbit r1のハード周りの特徴
まずはrabbit r1の個性を際立たせるハードウェア周りの特徴を解説していきます。では筐体の大部分を占めるタッチスクリーンから、概要をみていきましょう!
タッチスクリーン
rabbit r1は、2.88インチのTFTタッチスクリーンを備えています。
スクリーンのサイズは小さめですが、ほとんどの動作を生成AIが代行するためこれで十分。キーボード操作に対応しているので、パスワード入力等も問題なく行えます。
そんなrabbit r1なら、アメリカで流行中のDumb Phone(通話・メールのみの携帯)同様、スマホの使用時間が減らせる……かも。デザインも相まってZ世代に受け入れられそうです。
スクロールホイール
rabbit r1のタッチスクリーン右側・上から2番目の360°回転するローラーにも意味があります。こちらは「スクロールホイール」といって、おもにメニューを選択する際に使うコントローラーなんです。従来のスマホにはない、斬新な意匠ですね。
カメラ
rabbit r1のスクロールホイールの上側にはカメラが付いています。このカメラも、なんと360°回転するようになっていて、風景写真からセルフィーまで難なく対応できてしまいます。
さらに、rabbit r1のカメラは生成AIとの連携で……
- Magic Camera:撮影した写真を画像生成AIで加工、レトロなピクセルアートとして出力
- Rabbit Eye:映り込んだ物体について情報を提供
といったことも可能!デザイン性も機能性も一級品です。
ボタン
rabbit r1のスクロールホイール右側にある突起物は、「push-to-talk / select button」という名称の物理ボタン。(※1)こちらでは……
- 1プッシュ時:項目の選択・決定
- 長押し時:生成AIへの質問・命令(音声入力)
といったことが可能です。
rabbit r1のソフト周りの特徴
続いては、rabbit r1のソフトウェア周りについても解説していきます。まずは独自の「rabbit os」から使える生成AIモデルについての詳細をどうぞ!
LAM(大規模アクションモデル)
rabbit r1は、生成AIとの連携を前提とした独自のOS「rabbit os」を搭載。そこに合わさるのは、LAM(Large Action Model / 大規模アクションモデル)という、これまた独自のAIモデルになります。(※2)
このLAMの特徴としては……
- LLM(大規模言語モデル)比で、インターフェースの操作に長けたマルチモーダル生成AI
- 人間によるインターフェースの操作を学習済み
- 自然言語(音声)から画面操作への反映が可能
- 端末外のクラウド上で動作
以上のとおり。rabbit r1のタッチスクリーンが小さくても大丈夫なのは、このLAMのおかげです。
他サービスとの連携
rabbit r1では、下記のサービスをLAMと連携させて使うことができます。
- Uber:ライドシェア・配車サービス
- DoorDash:フードデリバリー
- Midjourney:画像生成AI
- Spotify:音楽ストリーミングサービス
インストール・連携については、ポータルサイトの「rabbithole」から可能。rabbit r1と連携できるアプリは今後、増えていく予定とのことです。
rabbit r1の注意点
rabbit r1の免責事項として、「回答が常に正確・真実であるとは限らない」ことが明記されています。(※1)特に重大な影響を及ぼしうる……
- 健康
- 医療
- 法務
- 教育
- 安全
- 保険
- 金融
- 住宅
- 雇用
以上の事項については専門家の代わりにならない、とのことです。rabbit r1に限らず、生成AI機能をもったスマートフォンは「嘘をつく」可能性がありますので十分にお気をつけください。
なお、生成AIの嘘・ハルシネーションについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
rabbit r1の今後の展開
先述のとおり、rabbit r1では今後連携できるアプリが増えていくとのことです。すでに追加がアナウンス・予定されているアプリは……
- Amazon Music:Amazonの音楽ストリーミングサービス
- Apple Music:Appleの音楽ストリーミングサービス
- Airbnb:民泊予約サービス
- Lyft:ライドシェア・配車サービス
- OpenTable:レストラン予約サービス
以上になります。今後に乞うご期待ですね!
rabbit r1以外の生成AI機能付き端末
rabbit r1以外にも、生成AI機能を備えたモバイル端末が続々登場中です。当記事では、なかでも代表的な……
- Google「Google Pixel 8 Pro」
- Meta「Ray-Ban Metaスマートグラス」
- Humane「Ai Pin」
以上3種について、ご紹介します。
Google「Google Pixel 8 Pro」
「Google Pixel 8 Pro」は、Googleが送る生成AI”搭載”のスマートフォン。こちらは同社の小型LLM「Gemini Nano」を搭載しており、オフラインでも……
- 録音内容の文字起こし&要約
- 返信メールの自動生成(スマートリプライ)
が可能(英語のみ)です。そのほか、リアルタイム翻訳 / 写真加工 / 音声加工…etc.のAI機能も充実しています。
公式サイト:Google Pixel 8 Pro
Meta「Ray-Ban Metaスマートグラス」
Metaの「Ray-Ban Metaスマートグラス」は、Ray-Banとのコラボレーションで生まれた、HDカメラ / マイク / スピーカー搭載のスマートグラス。アメリカとカナダ限定で「Meta AI」による機能がリリースされており……
- 音声による質疑応答
- リアルタイムの情報へのアクセス
- 視覚情報への対応
といったことが可能です。(※4)
公式サイト:Ray-Ban Metaスマートグラス
Humane「Ai Pin」
新興家電メーカー・Humaneが送る「Ai Pin」は、衣類の胸元に固定して使うSIM対応のウェアラブル端末。手のひらに投影したUIをスワイプ&タップして操作する、というSF映画さながらの使い方ができます。
そんなAi Pinは独自の「CosmosOS」とクラウドで動作するマルチモーダルLLMの合わせ技で……
- 音声による質疑応答
- 40ヶ国語+のリアルタイム翻訳
- カメラに映り込む物体の説明
などを実現。rabbit r1同様、次世代のモバイル端末として注目を集めました。
公式サイト:Ai Pin – Overview | Humane
なお、スマホ操作用の自律型AIエージェントについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
rabbit r1登場でスマホの概念が変わるかも!?
当記事では、生成AI機能を備えた新機軸のスマートフォン「rabbit r1」についてご紹介しました。rabbit r1は下記のLAM(大規模アクションモデル)によって、音声を介した自動操作を実現しています。
- LLM(大規模言語モデル)比で、インターフェースの操作に長けたマルチモーダル生成AI
- 人間によるインターフェースの操作を学習済み
- 自然言語(音声)から画面操作への反映が可能
- 端末外のクラウド上で動作
そのほかにも、GoogleやMetaなど各テック企業から生成AI機能をもつモバイル端末が続々登場中。生成AIだけでなく、それに対応したガジェットの進化からも目が離せません。
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