Runway Gen-3 Alphaに待望のImage to Videoが実装!使い方や注意点、Framesも解説

Runway Gen-3 Alpha Image to Video 使い方 注意点 Frames

WEELメディア事業部AIライターの2scです。

みなさん!動画生成AIツール「Runway」は使っていますか?

このRunwayからは、2024年7月上旬に最新モデル「Gen-3 / Gen-3 Alpha」が登場!翌月15日には「Gen-3 Alpha Turbo」が発表されました。こちらはOpenAIのSoraやそのライバルKlingに匹敵する性能で話題を集めています。

そして同年の7月29日、このGen-3に画像からの動画生成機能「Image to Video」が加わりました!こちらも下記の投稿のように高性能で、SNSにてバズっています。

さらに、11月25日に画像生成AIとして「Frames」を発表しました。生成したい画像をより正確に制作できる特徴があり、すでに大注目されています。

当記事では、そんなRunway Gen-3の新機能「Image to Video」と「Frames」、「Gen-3 Alpha Turbo」を徹底解説!基本の使い方から料金、活用時のコツまで詳しくお伝えしていきます。

完読いただくと、気軽にプロ並みの動画や画像が作れちゃう……かも。

ぜひぜひ、最後までお読みくださいね。

目次

Runway Gen-3に新機能「Image to Video」が追加!

2024年7月上旬にRunwayの有料版でリリースされたばかりの動画生成AIモデル「Gen-3 / Gen-3 Alpha」ですが、同月29日に早速アップデートを受けています。このアップデートで加わったのはGen-3での「Image to Video」つまり、アップロードした画像をベースに動画を生成する機能です!(※1)

Runway Gen-3はOpenAI「Sora」やそのライバル「Kling」に匹敵するクオリティの動画が生成できる、と話題を集めています。そこにImage to Videoが加わったことで、さらに……

現実の写真を使って超リアルな動画まで生成できる

ようになりました!8月15日にはGen-3 Alphaの最新バージョンである「Gen-3 Alpha Turbo」がリリースされています。当記事ではその使い方等、詳細をお伝えしていきます。

Gen-3 Alpha Turboが登場

2024年8月15日にGen-3 Alphaの最新バージョンとして「Gen-3 Alpha Turbo」をリリースしました。主な特徴は以下のとおりです。

項目Gen-3 Alpha TurboGen-3 Alpha
10秒動画の生成完了時間約17秒約100秒
費用5クレジット/秒10クレジット/秒
無料版での利用可能不可
搭載機能・Image to Video・Text to Video・Image to Video・Text to Video
品質・一貫性を保ちやすい・動きの変化が小さい・スローモーションになりやすい・動きがダイナミック・顔が別人になりやすい

2024年11月現在は、すべての機能で「Gen-3 Alpha Turbo」の方が勝っているとは言えません。費用を低減し、すばやく動画を生成したい方には「Gen-3 Alpha Turbo」がおすすめです。一方でダイナミックな動きを表現したい方には「Gen-3 Alpha」がおすすめです。

なお、Gen-3 Alpha Turboは無料版でも利用できる唯一のGen-3となっています。10秒の動画生成でしか使えない制限がありますが、無料で体験できるようになっています。今後のアップデートで使えなくなる可能性もありますので、早めに使ってみてください!

なお、Runway Gen-3 Alphaの活用事例について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

Runway Gen-3 Alpha/Alpha Turbo「Image to Video」の使い方

ここからは早速、Runway Gen-3の新機能「Image to Video」の使い方をお伝えしていきます。以下、順を追ってみていきましょう!なお、Gen-3での「Image to Video」は、有料版Runwayユーザーのみ可能です。

手順1.トップページで「Text / Image to Video」を選択

まずは下記のリンクから、Runwayのホーム画面にアクセスしてみてください!(※2)

アクセス後、ログインすると以下の画面が現れます。ここで画面左側のサイドバーに注目すると……

このように「Text / Image to Video」と書かれた欄があるはずです。そこをクリックすると、Gen-3とGen-2(先代モデル)の操作画面に遷移できます。

手順2.モデル選択 

続いては、動画生成に使うAIモデルを選んでいきます。先ほど遷移した操作画面では左上に、現在使用中のAIモデルが表記されているはずです。そこをクリックすると……

このようにAIモデル選択用のタブが現れますので、Gen-3(Gen-3 Alpha/Alpha Turbo)を選びましょう!

手順3.画像アップロード・詳細設定

ここからは画像アップロード&詳細設定の方法をお伝えします。

まず、先ほどの操作画面でよく使う基本の入力箇所は……

  1. Drop an image or click to upload:マウス操作で画像がアップロードできる箇所(必須)
  2. Describe your shot. Use Camera Control and Motion Brush for added control:プロンプトを使って、動画の内容が指定できる箇所(任意)

以上の2つ!他には、下記の設定も可能です。

  • 動画の秒数(5秒 or 10秒から選択可)
  • 被写体の動き(マルチモーションブラシ)
  • 画角(カメラコントロール)

ちなみに、画像のアップロード時には所定のサイズ(1280×768)へのクロップが求められます。クロップはその場で行えますので、Runway内での手順に従いましょう。

手順4.動画生成

入力を終えた後「Generate」ボタンをクリックすると、アップロードした画像を元に動画が生成されます。アップロードする画像の種類やプロンプトの内容を工夫して、いろいろ試してみましょう!

なお、無料で使えるRunway Gen-2について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

Runwayが画像生成モデルとして発表した「Frames」とは?

2024年11月25日にRunwayが独自の画像生成モデルとして「Frames」を発表しました。「Frames」は複数の画像を生成しても同じスタイルを維持できる特徴があります。※3

実際にFramesで生成された画像を見てみましょう。

このポストでは、1980年代のSFXメイクをテーマとした画像が複数枚生成されています。現代ではCGを使ったメイクを知ることが多いですが、1980年代は特殊メイクを使って表現することが主流でした。時代背景を正確に把握し、画像生成ができています!

他にも、Japanese Zineというテーマで生成された画像があります。

昔のアニメという感じが表現されているのがわかりますね。細かい指示をしなくても、適切な画像を生成してくれるのが、Framesの大きな特徴です。

人物だけでなくダイナミックな風景も生成できるため、汎用性が高いと言えるのではないでしょうか。

なお、このFramesはGen-3 Alphaの動画生成モデルを利用している方のみ利用が可能となっています。

Runwayの料金体系

Runway Gen-3(Gen-3 Alpha)の使用には、有料プラン(Standard以上)への加入が必須です。ただし、Gen-3(Gen-3 Alpha Turbo)は無料プラン(Basic)登録のみで利用できます。このRunwayの料金プランや特徴を、解説していきます。(※4)

プランBasicStandardProUnlimitedEnterprise
料金(月払い)無料月額15ドル月額35ドル月額95ドル要問い合わせ
料金(年払い / 2割引き)無料月額12ドル月額28ドル月額76ドル要問い合わせ
クレジットの仕様追加購入不可毎月625クレジット(繰り越しなし・追加購入可)毎月2250クレジット(繰り越しなし・追加購入可)毎月2250クレジット(繰り越しなし・追加購入可) +無制限生成可の「Explore Mode」毎月2250クレジット(繰り越しなし・追加購入可)
透かしの除去(Gen-1 / Gen-2 / Gen-3)×Proと同じ内容Proと同じ内容 +
・シングルサインオン
・クレジット量のカスタマイズ
・ストレージのカスタマイズ
・モデルのカスタマイズ
・チームスペース
・高度なセキュリティとコンプライアンス
・オンボーディング機能
・優先サポート
・内部ツールとの統合
・ワークスペースの分析
解像度UP(Gen-1 / Gen-2)×
Gen-1(Video to Video)の仕様最大4秒まで生成可最大15秒最大15秒
Gen-2(Text / Image to Video)の仕様最大16秒(Extend Video使用時)最大16秒(Extend Video使用時)最大16秒(Extend Video使用時)
Gen-3(Text / Image to Video)の仕様×最大10秒最大10秒
プロジェクト件数3件まで無制限無制限
ストレージ5GB100GB500GB
動画エクスポートの仕様720pでの出力のみ可能4K & グリーンバックでの出力が可能・4K & グリーンバックでの出力が可能
・PNG & ProResでの出力が可能
画像エクスポートの仕様オプションに制限あり2K & フル3Dテクスチャでの出力が可能・2K & フル3Dテクスチャでの出力が可能
・PNG & ProResでの出力が可能
その他特典・Gen-3 Alpha Turboの利用AIモデルのトレーニング・AIモデルのトレーニング
・カスタム音声の作成

Gen-3でのImage to VideoはStandardプラン以上で使えるのですが、上級のPro & Unlimitedでは他の便利機能も付いてきます。予算・目的に応じてお好みのプランを選んでみましょう!

なお、無料で使える動画生成AIについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

Runwayの商用利用について

RunwayのAIモデル(Gen-1 / Gen-2 / Gen-3)で生成した動画の著作権はユーザーに帰結します。(※5)

具体的には下記のような用途で利用できます。

  • YouTubeへのアップロード
  • Instagram Reelsへのアップロード
  • TikTokへのアップロード
  • その他SNSへの投稿
  • 映画祭へのエントリー
  • 製品広告への使用
  • その他の商業的使用権が必要となる用途

利用規約にはライセンスの要不要についても特に明記されていませんので、ガンガン使っていきましょう!

Runway Gen-3「Image to Video」の活用事例

最後にRunway Gen-3の「Image to Video」の活用事例を3つご紹介。お読みいただくと、Gen-3を使う上でのヒントが得られるかもしれません。

では、基本のキ「写真との組み合わせ」から詳しくみていきましょう!

今回解説する事例において、弊社がX(旧Twitter)で発見した参考となるツイートを紹介させていただいております。取り下げなどのご連絡は、contact@weel.co.jp からご連絡ください。

活用事例1.自撮り × Runway Gen-3

Gen-3のImage to Videoなら、自撮り写真からSNSにうってつけのショート動画が生成できちゃいます。例えば、下記の投稿では……

このように、Image to Videoでハリウッド映画さながらの特殊効果(VFX)が入ったショート動画を作っています。プロンプトとマルチモーションブラシ次第で遊び心満載の自撮り動画が作れますので、ぜひぜひお試しください!

活用事例2.画像生成AI × Runway Gen-3

Gen-3のImage to Videoでは、画像生成AIMidjourney(v6.1)で用意した画像からの動画生成も可能。この合わせ技なら下記のとおり、撮影なしでリアルな動画が用意できます。

YouTube投稿用のフリー音源やASMRに合わせる動画は、この方法で用意すると楽チン……かもしれませんね。

活用事例3.動画編集 × Runway Gen-3

Gen-3のImage to VideoとMidjourneyで用意した動画は編集するとさらに見栄えがよくなります。

音楽活動をなさっている方・動画編集の腕前に自信アリな方はぜひぜひ、Runway Gen-3でムービーを作ってみてくださいね!

Runeway Gen-3を利用する際の注意点

ここでは、Runway Gen-3を利用する際に注意するべき点を解説します。

  • Gen-3は有料プランのみ
  • UIは日本語非対応
  • 著作権侵害のリスク

1つずつ見ていきましょう!

Gen-3は有料プランのみ

Runway Gen-3を利用するためには、Standard以上の有料プランへの加入が必須となっています。

無料プランではアクセスできないため、利用を検討する際には料金プランを確認し、自分のニーズや予算に合ったプランを選択しましょう。

また、プランによって利用できる機能やサポート内容が異なります。プラン内容を詳しく知りたい方は、公式サイトで確認してください。

UIは日本語非対応

Runwayのユーザーインターフェースは英語表示が基本となっており、2025年2月時点も日本語には対応していません。英語が主な表示言語となるため、英語に不慣れなユーザーにとっては操作や設定に難しさを感じる可能性があります。

ただし、これはブラウザの翻訳機能を利用することで、インターフェースの大部分を日本語で操作することが可能です。Google ChromeやMicrosoft Edgeなどの主要ブラウザであれば、ページ上で右クリックして「日本語に翻訳」を選択するだけで操作画面を日本語化できます。

重要な注意点として、動画生成のためのプロンプト(指示文)は必ず英語で入力することを推奨します。

日本語でのプロンプト入力も可能ですが、AIモデルの学習データが主に英語であるため、生成精度が落ちる可能性が高くなります。英語でのプロンプト入力に不安がある場合は、ChatGPTなどのAIツールを活用して適切な英語表現に変換することをおすすめします。

権利侵害のリスク

AIを用いて生成されたコンテンツであっても、著作権や商標権といった権利に関する問題が生じる可能性があります。

特に、既存の作品やブランドに類似したコンテンツを作成した場合、意図せず著作権や商標権を侵害するリスクがあります。そのため、生成したコンテンツを公開・配布する際には、第三者の権利を侵害してないか十分に確認することが重要です。

また、Runway Gen-3の利用規約や関連法令を遵守し、適切な範囲での利用を心がけましょう。

Runwayのよくある質問(FAQ)

Runway Gen-3について、よくある質問と回答をご紹介します。

無料で利用できますか?

Runway Gen-3には無料プランが用意されており、Gen-3 Alpha Turboは無料で利用できます。Gen-3 Alphaを利用する場合は有料プランへの加入が必須です。また、プランごとに利用できる機能や生成可能な動画の長さには制限があります。より高度な機能や長時間の動画を作成したい場合は、有料プランへのアップグレードが必要です。

Runway Gen-3は日本語で使えますか?

unway Gen-3は、UIは日本語非対応ですが、日本語のプロンプトでも生成できます。

ただし、もともとは英語のサービスなので、日本語のプロンプトは英語よりも精度が落ちるケースがあります。

Runway Gen-3のクレジットの追加購入はできますか?

Runway Gen-3の有料プランに加入すると、毎月一定のクレジットが付与されますが、付与されたクレジットを使い切った場合は追加での購入が可能です。

追加クレジットの価格は、10ドルで1,000Creditsです。

追加クレジットの料金は物価や為替の状況により変更になる可能性があるため、最新の情報は公式サイトを確認してください。

Gen-3とGen-2の違いは何ですか?

Gen-3では、Gen-2に比べてより自然でリアルな映像表現が可能です。特にキャラクターの動きやカメラワークの精度が向上し、ストーリー性のある映像を作りやすくなっています。また、長時間のシーケンスをより滑らかに生成できるのも大きな進化点です。

Gen-3とGen-2の違いは何ですか?

Gen-3では、Gen-2に比べてより自然でリアルな映像表現が可能です。特にキャラクターの動きやカメラワークの精度が向上し、ストーリー性のある映像を作りやすくなっています。また、長時間のシーケンスをより滑らかに生成できるのも大きな進化点です。

Runway Gen-3はどんな用途に適していますか?

Runway Gen-3は、映像制作・広告・アート・ゲーム開発・プロトタイピングなど幅広い用途に活用できます。特に、映像クリエイターやSNSコンテンツ制作者にとって、短時間で高品質な映像を作れるツールとして非常に有用です。

なお、生成AIを活用した動画編集について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

「Image to Video」や「Frames」でさらに便利になったRunway Gen-3

当記事ではRunway Gen-3に追加された新機能「Image to Video」と「Frames」の詳細をお伝えしました。以下にてもう一度、Gen-3のImage to Videoの仕様を振り返っていきましょう!

  • Runwayの有料プランでのみ使える
  • 一度に5秒 or 10秒の動画が生成できる
  • 生成した動画は商用利用もできる
  • 写真や生成画像と合わせて編集を加えると、いい感じの動画が作れる

Gen-3のImage to Videoなら、写真を使って超リアルな動画が作れます。さらに画像生成モデル「Frames」と組み合わせることで、幻想的な動画まで生成可能!みなさんもぜひ、Runwayを使ってみてくださいね。

サービス紹介資料

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最後に

いかがだったでしょうか?

「Runway」最新モデルの活用で、動画制作や画像生成に新たな可能性が見出せることでしょう。貴社の業務にどう活用できるか、模索してみてください。

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投稿者

  • 2sc

    テクニカルライター 大学時代はアリの生態を研究。 ラボで唯一、Pythonを使ってデータ分析を効率化していた。 現在はライターとして、オウンドメディアや学術記事の執筆に当たっている。

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