機能が段違いのChatGPT Plusとは?無料版との違いや使い方、料金体系を解説
WEELメディア事業部AIライターの2scです。
みなさん、ChatGPTの有料プラン「ChatGPT Plus」を活用していますか?ChatGPT Plusと無料版とでは、スペック&機能が格段に違うんです!
たとえばChatGPT Plusは、司法試験で上位10%のスコアを残すほどの処理速度・理解力・機転をもっています。ほかにも画像入力やブラウジングなど、限定の機能が盛りだくさんです。当記事ではそんなChatGPT Plusの魅力をお伝えしていきます。
ChatGPT Plusへの登録手順も紹介しており、完読後すぐにその機能をフルに活用できるはずですので、ぜひ最後までお読みください!
そもそもChatGPT Plusとは?
「ChatGPT Plus」は、2023年2月1日にリリースされたChatGPTの有料プランです。無料版とはスペック面でも機能面でも別物となっており、ChatGPT Plusに登録するだけで……
● 推定1兆パラメータの最新モデル・GPT-4が使える
● 2023年11月までの情報に対応してくれる
● Web Browsing機能で最新情報にもアクセスできる
● テキストに加え、画像や音声での入力にも対応している
● プラグイン / GPTs / DALL-E 3など、追加機能が盛りだくさん
といった特典が付いてきます!では実際のところ、ChatGPT Plusはどれほど優れているのでしょうか?次の見出しでさっそく、無料版ChatGPTとスペックを比較していきましょう。
ChatGPT Plusと無料版とのスペックの違い
先述のとおり、ChatGPT Plusには最新モデルのGPT-4(GPT-4V / GPT-4-Turbo)が搭載されています。このGPT-4は、無料版のGPT-3.5-Turboから、スペック面で大幅に進化を遂げているんです。
まずは両者のスペック(2023年12月23日時点)を比較した下の表をご覧ください。
ChatGPT Plus | 無料版ChatGPT | |
---|---|---|
主な搭載モデル | GPT-4(GPT-4V / GPT-4-Turbo) | GPT-3.5-Turbo |
学習データの鮮度 | 2023年4月までの最新情報に対応 | 2022年9月までの情報に対応 |
パラメータ数 | 推定1兆 | 3,550億 |
入力&出力できる文字数 | 入力:128,000トークン出力:4,096トークン | 入力:16,385トークン出力:4,096トークン |
テキスト以外の入力 | 画像・音声に対応 | 非対応 |
一目でわかる進化を遂げている部分もあれば、そうでない部分もありますね。そこで以下では、ChatGPT Plusと無料版の具体的なスペックの違いを、テキスト入力時にしぼって紹介していきます。
回答の品質
モデルがGPT-3.5-TurboからGPT-4に進化したことにより、ChatGPT Plusでは回答の品質が向上しています。たとえばアメリカの統一司法試験(Uniform Bar Exam)では……
GPT-3.5が下位10%の成績しか取れなかったのに対して、GPT-4は上位10%に食い込む成績を叩き出しているんです!ちなみにアメリカの統一司法試験は、
- 処理速度を要する短答試験
- 読解力を要する論文試験
- 事前知識なしで取り組むアドリブ論文試験
からなります。そこでハイスコアが出せたということはすなわち、あらゆる業務への対応力が底上げされているということなんです。
混雑時のアクセス
無料版のChatGPTでは、やり取りを繰り返した場合や混雑時にアクセス制限がかかります。
対してChatGPT Plusでは、混雑時でもサーバーへのアクセスが可能です。ライティングやプログラミングなどで頻繁にChatGPTを活用している方はぜひ、ChatGPT Plusをお試しください。
入力できる文字数
ChatGPT Plusでは、入力できる文字数(トークン数)が無料版の約8倍にまで増加しています。
具体的には、無料版のGPT-3.5-Turboが16,385トークンまで入力できたのに対して、ChatGPT Plusの最新モデル・GPT-4-Turboでは128,000トークンまで入力が可能です。この128,000トークンというのは、英文書換算で300ページ分にのぼる膨大な情報量なんです!
したがってマニュアルや契約書の要約でも、ChatGPT Plusは活躍してくれることでしょう。
参考記事:Models – OpenAI API
参考記事:OpenAI DevDay
なお、チーム向けプランのChatGPT Teamについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご覧ください。
→【ChatGPT Team】使い方や料金、できること、無料・Plus・Enterpriseとの違いを解説 | WEEL
ChatGPT Plusでしか使えない機能7つ
ここからはモデルそのもののスペック以外でも、ChatGPT Plusと無料版の違いを比較していきます。実はChatGPT Plusでしか使えない機能があって……
- プラグイン
- GPTs
- 音声&画像入力
- DALL-E 3による画像生成
- Browse with Bing
- Advanced data analysis
- GPT 4 All Tools
このように、ChatGPT Plusでは7つもの機能が解放されているんです!まずはプラグインから、ChatGPT Plus限定の機能を詳しくみていきましょう。
プラグイン
ChatGPT Plusでは、インストールするだけで機能を追加できる「プラグイン」というものが開放されています。代表的なプラグインをいくつか挙げると……
● Scraper:Webページから情報を取得してくれる
● Video Insights:YouTubeの動画を文字に起こして要約してくれる
● DocEditor:生成した文章をWordドキュメントで出力してくれる
● CoinMarketCap Plugin:暗号資産の最新情報にアクセスできる
● daigr.am:各種グラフが作成できる
など便利なツールが、チャット上のやり取りを介して使えてしまうんです!
ChatGPTのプラグイン機能を使用した新規会話作成は2024年3月19日まで。既存会話での使用は2024年4月9日までとなります。それ以降は機能終了となり使用できませんので、ご注意ください。
GPTs
ChatGPT Plusには、プラグインとよく似た「GPTs / GPT Builder」という機能も用意されています。こちらは自然言語のやり取りだけでAIツールが作れてしまう優れもの。さらに他のユーザーが開発したツールを試すこともできてしまうんです!
代表的なGPTsを挙げると……
● JIS Navigator:目当てのJIS規格が探せるGPTs
● Market Maven:マーケティング戦略を提案してくれるGPTs
● The Stylist:服のコーディネートを考えてくれるGPTs
● Paper Interpreter:論文読解を手伝ってくれるGPTs
● QuickBuild WebAI:ブログの立ち上げを手助けするGPTs
このように、ユニークなものが続々と出てきています。専門知識がないと作れないプラグインと比べて、GPTsはユーザーの創意工夫が活かされやすいんです!
画像&音声入力
ChatGPT PlusのGPT-4は、テキスト・画像・音声の入力に対応しているマルチモーダルモデルです。
とはいえリリース当初のChatGPT Plusは、テキスト入力にしか対応していませんでした。ところが2023年9月25日に突如として、画像・音声の入力機能が解放されました。マルチモーダルに進化したChatGPT Plusでは……
● Webサイトのサンプル画像をHTMLコードで再現
● 古文書のアラビア語を翻訳
● 高校数学の図形問題に回答
といったことができるようになっています。
DALL-E 3による画像生成
ChatGPT PlusではGPT-4のほかに、画像生成AI「DALL-E 3」が使えます。このDALL-E 3は、プロンプト(命令文)への理解力に優れているんです!たとえば、以下のプロンプトを入力するだけで……
サーキットを駆け抜けるスポーツカーの画像を生成してください。
このように、躍動感のある構図で画像を生成してくれます。
Browse with Bing
先ほど、ChatGPT Plusは2023年4月までの情報を学習している、と説明しました。ですがこれは、あくまで「Browse with Bing」を使わないときの話です。
ChatGPT Plusでのみ解放されているBrowse with Bingは、設定を有効にしておくだけで……
● リアルタイムの情報にアクセス
● プロンプト中のURLから記事を要約
● 「検索して」との命令を実行
することができてしまいます。したがってChatGPT Plusでは、学習データの鮮度を気にしなくてもいいんです!
Advanced data analysis
ChatGPT Plusでは「Advanced data analysis」という機能が解放されています。この機能は優れもので……
● 生成したコードの実行
● アップロードしたファイルの分析
● PDFやExcel形式での回答のダウンロード
など、業務に欠かせない処理がChatGPT上で完結してしまうんです!IT人材が不足している一般企業各社で活躍してくれそうですね。
GPT-4 All Tools
ChatGPT Plusには、各機能の集大成ともいえる「GPT-4 All Tools」が付属します。
このGPT-4 All Toolsは、先ほど紹介したDALL-E 3 / Browse with Bing / Advanced data analysisを連携させて動かす機能です。GPT-4 All Toolsを有効にするだけで……
● 生成した画像をPythonの画像系ライブラリで修正する
● 画像付きのパワーポイント資料を作成する
● ロードバイクのカタログPDFから組み立て手順を教えてもらう
といったことが、ワンアクションでできてしまいます。
ChatGPT Plusの使い方と料金体系
ChatGPT Plusを使うには、アカウントの作成とアップグレードが必要です。まずは登録の方法から、順を追ってみていきましょう!
ChatGPTのアカウント作成方法
まずはChatGPTのアカウントの作り方を示します。まだアカウントをもっていない、という方は以下の手順を試してください!
ChatGPTアカウントの作成方法
- ChatGPT公式サイトにアクセス
- 画面右側「Sign up」をクリック
- メールアドレスを登録
→既存アカウント(Google / Microsoft Account / Apple)でも可能 - パスワードを設定
- 認証確認メールを開いて「Verify email address」をクリック
- 名前と生年月日を入力
- 電話番号を入力して「Send code」をクリック
- 電話番号に届いたSMSコードを入力して「Verify」
- 使用目的を選択
以上の手順を終えると、無料版ChatGPTにログインした状態となります。
ChatGPT Plusの料金とアップグレード手順
次に有料版・ChatGPT Plusへのアップグレードなのですが、無料版にログインしている状態だと以下の画面が表示されているはずです。
そこで画面左下の「Upgrade to Plans」をクリックすると……
このようにパネルが出てきて、右側に「Upgrade to Plus」のボタンが表示されます。そこをクリックしてみましょう!
するとこのように、ChatGPT Plusの申し込み画面が表示されるはずです!上記の画像のとおり、ChatGPT Plusでは……
● 月額20ドル(≒3,000円)を徴収
● クレジットカード決済にのみ対応
という料金設定がなされています。クレジットカードをお持ちの方は、申し込み画面のフォーマットを埋めた上で規約に同意すると、ChatGPT Plusへのアップグレードが完了します。
ChatGPT APIの利用は別料金
ChatGPTのAPIは、サブスク制ではなく利用した分だけ支払う従量課金制です。料金はトークン数に応じて決まり、使用する言語によっても金額は変わります。
たとえば最新のGPT-4 Turboの場合、
- 1,000入力トークンあたり0.01ドル
- 1,000出力トークンあたり0.03ドル
で利用できます。支払いのタイミングは、月末締め翌月払いとなっています。
ChatGPTのAPIのトークンは、英語より日本語のほうがトークン数が多くなりますので、プロンプト入力はなるべく英語にしたほうがコストは抑えられます。
基本的に、英語1単語=1トークンとして計算され、「,(カンマ)」などの記号も1トークンとしてカウントされます。日本語の場合は公表されていませんが、ひらがな1文字=1トークン以上、漢字1文字=2〜3トークンでカウントされるケースが多く、英語に比べてトークンの消費量は各段に増える可能性が高いです。
ChatGPTのAPIを利用する際は、Deepleなどの翻訳ツールを使って英語でのプロンプト入力をおすすめします。
解約の方法
最後にChatGPT Plusの解約方法もお伝えします。ChatGPT Plusに登録しているアカウントで、ユーザーアイコンをクリックすると……
このようにパネルの最上部に「My plan」のボタンが出現するはずです。そこをクリックすると……
このように現在登録しているプランが表示されます。
そこで上の図中の矢印で示した箇所に注目してみると、「私のサブスクリプションを管理する」というリンクボタンがあるはずです。こちらをクリックすると以下の画面に進みます。
あとは画面右側の「プランをキャンセル」というボタンをクリックして、確認画面で「はい」を選べば、ChatGPT Plusの解約が完了します。
なお、リリースが期待されているオフィス向けの有料版「ChatGPT Enterprise」について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
→ChatGPT Enterpriseとは?無制限GPT4の使い方〜導入までを解説
スペックも機能もプラスされたChatGPT Plus
当記事では、ChatGPTのスペック&機能がプラスできる有料プラン「ChatGPT Plus」について解説しました。以下でもう一度、ChatGPT Plusの特徴を振り返っていきましょう!
【無料版とのスペックの違い】
● 回答の品質が向上
● 混雑時でもアクセス可能
● 入力トークン数が8倍に増加
【ChatGPT Plus限定の機能】
● プラグイン
● GPTs
● 画像&音声入力
● DALL-E 3による画像生成
● Browse with Bing
● Advanced data analysis
● GPT-4 All Tools
このように、ChatGPT Plusは無料版と比べて全くの別物といえるほどのスペック&機能を有しています。しかもクレジットカードで月額20ドルを払うだけで、これらの特典がすべて使えてしまうんです。
みなさんもぜひ、ChatGPT Plusをお試しくださいね。
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